5.0
久々に青春ものが読みたくなってこちらの作品を選びました。
若いって本当にいいなぁ(*´∇`*)
田中くんと双葉ちゃんの中学生時代のお話から物語は始まり、お互い両思いなんじゃ…と思いきや田中くんの事情により、いきなり転校。
理由も分からず、突然いなくなってしまった彼を高校生になっても忘れられない双葉。
ある日学校で聞き覚えのある声が…田中くんかと思いきや友達に馬渕と呼ばれて違う人だったのかと思ったが気になる存在に。
学校帰り急に雨が降ってきて、中学時代の田中君と雨宿りをした思い出の場所で雨宿りをしようと行ってみると馬渕君がいます。そこで交わされた言葉は中学時代の雨宿りの時と同じ会話。双葉は馬渕君が田中君だと確信。お互いあの時両思いだった事をしりますが、昔の事として彼に片付けられてしまいます。
双葉ちゃんはその後馬渕君にアタックしていきますが、中々上手くいきません。
この2人両思いなのに馬渕君に色々な葛藤や、悩みがあったりですれ違い続き。
そんな時双葉ちゃんを好きだという菊地君が現れます。
この菊地少年、双葉の心の中に馬渕君がいるというのを知りつつも、それでも良いからと猛烈アタック。そしてお付き合いすることに。
物凄く大切にしてくれ、優しさもあり、時に男らしさも発揮。何より双葉ちゃんの心を1番に優先してくれる菊地君。彼氏としてはパーフェクト。
でも、人は面白いもので、こんな人を心から好きになれれば、穏やかに過ごせ幸せだろうに、自分の心はそう簡単に動いてくれない。
双葉の心の中にはやっぱり馬渕君が。
そしてまた馬渕君の心の中にも双葉が。
沢山の間違えや勘違いを繰り返しながら近づいたり、離れたりをしていく中で確信に変わる気持ち。
初めて人を好きになり、もがきながら沢山の感情に出会いようやく付き合う事になった2人。付き合った後のお話は少し物足りなさを感じましたが、とっても素敵な作品でした。
ズルくなったり、計算したり、上手く立ち回ったりというものがない純粋さって経験がないからこそだせる。
自分にもあった初恋や青春時代を振り返ることが出来る青い青い2人の物語オススメです。
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