チールーさんの投稿一覧

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1 - 10件目/全68件
  1. 評価:3.000 3.0

    NEW
    理解し易く描かれた体験記

    患者さんご本人が描かれた漫画ということで、興味深く読ませていただきました。
    作者さんはご自身の異変にご自身で気づいて、自ら精神科を受診したそうで、病気としっかり向き合ってらっしゃるんだなあと感じました。投薬の必要性もちゃんと理解していて、ご本人がこういう姿勢で治療に臨めると、きっと予後がいいだろうなと思いました。

    知人に同じ病気の人がいましたが、まず最初に病院に連れて行くのにひと苦労で(自分は病気なんかじゃないと言い張る)、治療が始まってからも、幻聴を幻聴と認識せず周囲の人間から悪口を言われたと思い込んで暴れるし、薬を飲むのを勝手にやめて悪化するしで、本人がしんどいのはもちろんのこと、家族も想像を絶する状況に晒されていました。

    症状も認識も患者さんひとりひとり違うと思うので、この漫画が全ての患者さんやご家族の参考になるとは限りませんが、症状の説明がとてもわかり易く、何より当事者の心境を知ることができるので、ぜひ一度読んでみることをお勧めしたいです。

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  2. 評価:3.000 3.0

    NEW
    読みやすくて良い

    精神科病棟での日々を可愛らしい絵で描いた作品です。ストーリーは主人公のナースさんの一人称で進んでいきます。
    見た目が人間の姿で描かれているのは主人公のみで、患者さんや他のスタッフは皆、動物の姿で描かれています。
    一コマごとに余白が多く使われていて、患者さんやその家族との会話や、時に勃発する騒動なども、余白を挟んでぽつりぽつりと描かれます。
    仮にこれを一般的なコマ割りで、リアルな等身の人間の姿で描いたなら、けっこう衝撃的な内容なんだなと感じました。
    そういう意味で、ヘビーな内容を読みやすく仕上げた良い作品だと思います。

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  3. 評価:3.000 3.0

    読んでいてしんどい

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    タイトルが物語っています。この飲み方はやばいの一言。
    出勤前に飲む。職場でこっそり飲む。彼氏の目を盗んでトイレで飲む。お酒をお守りと呼ぶ。
    周囲に知り合いがいない場所では所構わず飲む。コンビニで買ったお酒を、店を出た途端にその場ですぐ飲んで、店員にギョッとされる。
    非常にやばいです。

    主人公は元々は純粋にお酒が好きだったんでしょうね。良いお酒の味もわかるようだし。
    なんなら飲めることを職場で隠す必要なんてなかったんだと思います。『あまり飲めない人』を装ってしまっているから、職場の飲み会で周囲が気を利かせて烏龍茶を注文してくれる。主人公はみんなが飲むのを見て内心羨ましくて仕方がない。でも飲みたいとは決して言えず、後で1人になった時に爆発的に飲むことになってしまう。

    嘘を重ねるとどんどんしんどくなる法則。心を開いているはずの彼氏に対しても、主人公は嘘で塗り固めてしまいます。大量のお酒の空き缶をクローゼットに隠し、それが見つかった時にも『本当のことを話すと捨てられるかも知れない』とばかり考えてしまう。

    誰にも本当の自分を見せられず、自然体で過ごす居場所が無く、人間関係の全てがストレスになっている主人公。それを紛らすために、アルコールに手を出す。
    現実にも多くの方が経験していらっしゃるかと思います。お酒は合法ですが、飲み過ぎれば本人の大切な生活を壊します。周囲の誰かが気づいて医療に繋げられますように。

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  4. 評価:3.000 3.0

    怖いか……?

    読んでいくと、意味はちゃんとわかってくる。なるほどなるほどと納得しながらどんどん読み進められます。
    けれど、タイトルにあるように『意味がわかると怖い』かというと、うーん……となってしまいます。

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  5. 評価:3.000 3.0

    母性への執着と嫌悪

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    施設出身の少年が究極の母性を求め、様々な母親を取っ替え引っ替えするストーリーです。

    その描写が、実に異常。愛情に枯渇する子供が純粋に母親の存在を求める内容ではなく、異様な思考と執着心はもはや狂気です。

    そしてなぜか少年にまんまとハマってしまう母親たち。実子そっちのけで少年に愛情を向ける場面もあり、その歪んだ姿に、私は『母性とは?』と考え込んでしまうことがしばしばありました。だって、自分が産んだ実の子供を差し置いて……?
    母性というものが往々にしておかしな暴走を起こしたりあらぬところで噴出し得るものだということは否定しませんが、現実にこんな事例が起こらないことを祈るばかりです。

    ひたすらに理想の母親像を追い求める主人公の少年ですが、同時に母親という存在に嫌悪感を抱いているようにも感じました。その感情がふと表出する時、一見サイコパスの少年に人間らしさのようなものが宿って見えたのは私だけでしょうか。

    絵柄は綺麗めですが、子供は可愛く母親たちは美しく描かれていながら、時に身の毛がよだつような表情を見せます。おぞましくゾッとする描写も少なからずあり、もしかすると妊婦さんが読むにはあまり向いていないかも知れません。

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  6. 評価:3.000 3.0

    痛み

    終始、心が痛いです。なかなかの激痛です。
    妙にリアルなのがまた、たちが悪い。これが現実なんだよと突きつけられているようで、目を背けたくなってしまう。

    在りし日の高校受験の面接で『尊敬する人は誰ですか?』という面接官の質問に、両親の存在を差し置いて『祖母です』と答えた私にとって、特にこのストーリーはしんどかった。

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  7. 評価:3.000 3.0

    設定に多少の無理が

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    あくまでも漫画ですので究極にリアリティを追求する必要はないのですが、設定のあれこれに疑問を感じてストーリーに没頭できないラブストーリーというのは、ちょっと問題アリなのでは……。
    主人公の経歴、元カレの主張、涙の扱い方など、無理があるかなと感じるものが多く、そればかりが気になってしまいました。

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  8. 評価:3.000 3.0

    私が苦手なのは

    主人公が幼稚であるとか、愚痴ばかり言っているとか、それらは問題ではないです、私には。
    大人でポジティブで仕事ができて愚痴ひとつこぼさない主人公の登場が良い作品の条件ではないので、主人公が幼稚でも、ネガティブでも、仕事ができなくても、そこは別にいいと思います。世の中にいくらでもいるそういう女性が主人公で、彼女がその後どうなっていくのか、何かの気づきを得て変わっていくのか、そういう点を楽しみながら読める作品であればいいのだと思います。

    私がちょっと苦手だなと感じたのは、ストーリーの進行速度。恋愛経験の乏しい主人公と拗らせ系の彼とのお話ゆえ、なかなか進展しないことは承知で読み進めているのですが、特に必要性を感じないエピソードがあったり、間延び感がしんどくて退屈してしまいました。

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  9. 評価:3.000 3.0

    覚えきれない

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    『1クラス全員が、自殺した女子からそれぞれに宛てられた遺書を、1人ずつ順に公開していく』というストーリー運びが、読んでいて少し疲れてしまいました。まず、キャラの描き分けがわかりづらい。人数が多いのでそこはしんどかったです。名前と序列の順位、どの生徒がどんな遺書を公開したのか、どんなエピソードを抱えているのか、それらを覚えておくのも大変です。
    ストーリーそのものは面白い予感があるので、まずは登場人物たちの諸々を覚えられないままに読み進めてみようかなと思っています。

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  10. 評価:3.000 3.0

    幾度もつまづきながら読み進める

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    スムーズには読めません。なぜなら主人公の思考と行動が突飛すぎるから。フィクションにしても許容しがたい部分が多く、読みながらどうしたものかと悩んでしまいます。
    序盤は、作者の価値観や考え方がそのまま主人公の性格に表れているのかなと思って読んでいたのですが、途中で武下先輩という真っ当な意見を言える保育士が登場したことで、作者の脳内にはちゃんと真っ当な考えがあるのにあえてこの主人公を設定したのだということがわかり、なおいっそうその意図が難解になりました……。

    とはいえ、なんだかんだで私は先を読み進めています。理由は、夜間保育所という題材が珍しいから。現実にも存在していて、夕食にお風呂に寝かしつけまでしてくれるというありがたい施設なんですね。夜に働く親御さんの救世主。その存在を知るきっかけとして、この作品が多くの人の目に留まるといいなと思います。ひとりでも多くのお子さんが、安心した夜を過ごせますように。

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