アシリパが矢を射ることができないと決めつけて茶化した尾形。舐めてはいけないよ。
アシリパは地獄行きの特等席、杉元の隣に乗る覚悟。杉元が乗せられないと思ったって乗り込むよ。
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アシリパが矢を射ることができないと決めつけて茶化した尾形。舐めてはいけないよ。
アシリパは地獄行きの特等席、杉元の隣に乗る覚悟。杉元が乗せられないと思ったって乗り込むよ。
土方歳三は、大切なものを杉元佐一に託した。
私は以前から、二人の顔が似ていると感じていました。
外見だけでなく、魂も似た者同士だったんですね。
牛山の『いまだよ……いま』に泣いた。
死なないで……。
激しい戦いの中、土方が鯉登に向ける冷静な眼差しが印象的でした。
土方は何を思っただろう。鯉登に日本の未来を感じただろうか。
月島は、自分の命はもう鶴見に使っても構わないと思っている。でも鯉登のことは死なせたくない。
樺太でも、ビール工場でもそう。月島は咄嗟の時、いつも鯉登を生き残らせる行動に出る。
自分には無い何かを鯉登に見ているんだろうなと感じます。
月島の手投げ弾が爆発した時、土方はほんの一瞬そちらに気を取られたけれど、鯉登は真っ直ぐに土方に向かっていった。足元の銃剣が顔に刺さろうとも全く怯まずに。
もう迷いなど微塵もない。
アシリパは尾形がチタタプしたら喜んでいた。ヒンナと言ったら感激していた。
尾形が熱を出した時、アシリパは必死に看病した。
尾形を信じて谷垣の救出を任せたこともあった。
母親に見てもらえず枯渇した愛情を、鶴見に求める必要なんてなかったのに。
尾形の周りには、ちゃんと愛があったのに。
白石の頭上に鶴見の銃口が見えた時には、声が出そうになってしまった。
『武士道だよ、杉元佐一』
泣いた。
父親ゆずりの佐一。
ゴールデンカムイでは、登場人物それぞれの父と息子の物語がどれも印象的です。
この瞬間はもう金塊のためではなく、アシリパと権利書を守るために男たちがここまで命を懸けている。全員が凄まじい覚悟を持って。
どうか誰も死なないでほしい。けれどこの覚悟を決めた男たちはもう止められないんだなということも頭のどこかで理解してしまう。
とにかく、見届けます。
列車内が!
どうするの、これ……。
ゴールデンカムイ
454話
第309話 血濡れ事