4.0
悪い事の後には良い事もあるはず
アトランカ大帝国第一皇女エルビーナは、ヒューレット王国王太子フィルレスとの婚約を破棄。
ヒーローが振られた過去有り。
ヒロイン、ラティシアの国では、攻撃魔法を得意とする家門が権力を持ちやすいが、カールセンの血を受け継ぐ者は治癒魔法しか使えない。
『癒しの光』という特殊魔法。
このことはラティシアしかもう知らない。
義妹とマクシスの策略で悪者にされ、家を追い出されたラティシア。
何とか、カールセン家の嫡子として王立学園から推薦をもらい、宮廷治療士として仕事に就けた。
治療士として働き始めて5年。
ある日、城下町で火災が起き、治療士が皆借り出され、ラティシアは1人留守をあずかる。
すると、1人の茶髪の男性が治療室に来て吐血。
すぐに毒だと見抜いたラティシアは治癒魔法で助ける。
すると、茶髪が黒髪になり…
何と王太子フィルレス様だった。
毒も除去でき、疲れ切っていた体まで楽になったと話すフィルレス。
王族の御身には決して触れてはいけないという治療士の掟を破ってしまったため、ラティシアはすでに処罪覚悟でいた。
話を聞いてくれ、フィルレスは心も軽くなったようだった。
翌日、王太子の執務室に呼ばれた。
処罰を言い渡されると思っていたラティシア…
王太子からは
「命の恩人だからそんなことはしない。むしろ気に入ってしまった」
と、専属治療士を任命される。
契約書を作成し、契約書を見て、最後にニヤリとしたフィルレスが何か隠してる…
王太子もラティシアも傷ついた過去が有り、これからは2人が幸せになるところが見たいですね。
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婚約破棄された王太子を慰めたら、業務命令のふりした溺愛が始まりました。