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深〜い愛🩷
千桃生は、生まれてまもなく両親を亡くし、叔母が引き取って育てていた。
しかし、家では叔母に邪険にされ、学校では陰キャだからかいじめられていた。
それでも両親が守ってくれた命だからと、懸命に生きていた。
学校で先生から呼び出し。
「状況は分かるが、入学してから一度も授業料が支払われていない」と聞かされる。
叔母さんに聞くと、毎月バイトして渡していたお金は、全て「お前の養育費に消えた、嫌なら出ていけ」と言われる。
家を出て、両親のお墓の前で泣き崩れる千桃生。
「今日だけは泣いてもいいよね?…助けて…」
とつぶやく。
すると着物の美形の青年が現れ、
「探したぞ…」と言って千桃生を抱きしめる。
槐(えんじゅ)は千年も千桃生の事を想い続け、待っていた。槐は千桃生を自分の屋敷へ連れて行き、これから暮らす屋敷だと話す。
槐の優しさに次第に惹かれていき、好きになっていく千桃生。
なぜ自分が愛されるのか、槐に出会いを聞く。
ちとせは、元々貧しい家庭に生まれ、両親が亡くなってから寝たきりの祖母と2人暮らしで、食べる物にも困っていた。村人たちからは疎まれ、いじめられていた。
祖母が亡くなってから、益々酷くなり、お墓の前で倒れていたちとせと出会い、槐が助けたのだ。
時が経ち、美しく成長したちとせだが、今度は村人に乱暴されるようになった。
当時、神様だった槐は、村人へ報復を考えたが必死で堪えていた。そうしているうちに、槐の体にアザが出始めた。神が禁忌である事をしている時に現れるもので、全身を覆うと、神ではいられなくなる。
村では天災が続き、神に助けを求める声が増えた。そこで、村人は千桃生に目をつけ、槐が天に呼ばれて留守にしている時に、それは起こった。
村人は、神への生贄として、千桃生をあやめ、供物と一緒にはりつけにしていた。
自分が神であるがゆえに亡くなってしまった、かけがえのない命。
「それならこんな力は要らぬ‼️」そうして鬼に変わって村を全て焼き尽くしたのだ。
それが槐と千桃生の始まりであり、別れだった。
「私は初めて愛したのも、朽ちるまで幾度も捜し愛し続けるのも、お前だからこんなに愛すのだ。」
槐の深い愛情が、とてもグッとくるセリフです。
こんなにも長い年月、1人の女性だけを想っていた槐の深い愛❤️。千桃生と絶対幸せになってもらいたい‼️
槐さんの色気すごい😍
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鬼の千年恋