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性根の腐った家族の中でよく美しく育った
リディは、突然病名の分からない病におかされ、何人もの医者もサジを投げた。
病のせいで、肌はボロボロで、部屋にこもりっきりになっていた。
そんなリディを心配もしないで、厄介者扱いする親と妹…家族とは言えないよ。
そして、婚約者からも見捨てられ、婚約者は妹と婚約。
皆んな性根が腐っとるわ!
そんな時、吸血公爵と恐れられるエヴァリストへの生け贄としてリディが選ばれてしまう。
自分の居場所が家には無いと思い知らされ、公爵の元へ向かうリディ。
しかし、公爵は実は今まで来られた令嬢には怖がられたりするので、吸血はせず、すぐに行きたい場所へ帰していたらしい。
もちろんリディにも、そう問われるが、行く場所の無いリディは、自分が役に立つならと公爵へ血を吸ってもらうよう話す。
血を吸ってもらうと、何故か心地が良くて、体も軽くなるリディ。
その理由は公爵が教えてくれた。
「魔血過剰性」という病らしい。
血を吸ってもらうたび、もちろん魔力も一緒に吸われる為、段々と体調が良くなるリディ。
魔力等の勉強がしたいと思ったが、復学は出来ない決まりで、なんと、エヴァリスト自ら教師として教えてくれると…2人の時間はとても穏やかに過ぎていってます。
病については、一応健診を受けておいた方が良いと、公爵の知り合いで、魔力研究所の研究員をしているユリウスが呼ばれた。
魔法や呪術の知識に長けた医師らしいが… リディから採取した血液を検査し、何やら不気味な笑みを浮かべている…後に研究の為とか言ってリディを利用しないといいけど…
夜にしか出歩けない公爵と美しくなったリディが一緒にいるところを妹に見られた!
これはまたもや妹からの嫌がらせ…何かが起きそうな予感…
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生贄姫は吸血公爵の渇きを甘く満たす