今日の日のために、第1話から読み直していました。
第1話では、語り手が「彼女がアルノーの聖人ビアンカと呼ばれるようになるのは まだまだ 遠い未来のお話です」と、語っています。
世間的にはまだ聖人と呼ばれていないけれども、この第62話で聖人である事が明らかになったのだなと思うと感慨深い。
ビアンカは、回帰(未来予知)当時は、自分の命だけを心配していたけれど、今は、アルノー全体の事を考え、ザカリーの命の事を第1に考えるようになっている。この変化、成長を考えば、ビアンカはもう十分に聖人たりえる人間になったと言える。
自分の命のために、好きでもない男との間に子どもを作ろうと思っていたのに、すごい変化だよ。自分の記憶にあった最悪の未来を回避しようと思って努力していたビアンカ。教会から聖人であると認められた事により、ビアンカの運命の歯車がさらに良い方向に回っていくのだろうな。今後の展開も、見逃せないです。
この物語の語り手は、ずっとイボンヌだと思っていたけれど、第1話の段階では、イボンヌとは言いきれないな。語り手がイボンヌであれば、「彼女が」ではなく、「奥様が」という表現になるはずだから。
この物語には、ときどきイボンヌが、過去をふり返っているような口調で語っている展開があり、その展開が好きなんだよな。
語り手の口調から、これからもまだまだ試練はあるかもしれないけれど、きっとハッピーエンドで終われるだろうと思えるから、好きなんですよね。
早くビアンカとザカリーの間に子どもがてきないかな。
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結婚商売
062話
結婚商売(62)