5.0
やり直し人生のチャンス?
ある日目覚めたら記憶を失っていたのに、夫までいた!その夫は自分を憎んでいるようだが、自分は一目惚れしたとひたすら夫にそれを訴える……最初は戸惑っていたが、だんだんと自分と話しをしてくれるように……そして自分の名前や夫の正体と関係を知るようになるが、そこには哀しい自分の身の上と、王家の秘密が隠されていた……
夫は天才魔術師のオズヴァルトで自分は悪逆聖女シャーロット……
そしてランドルフ王子の登場で王家とオズヴァルトとの関係が普通でない事が分かる……
最後まで読むとオズヴァルトの悲惨な生い立ちと、聖女と言いつつ王家のドレイだったシャーロットの哀しい過去と記憶喪失の謎も分かって来た。
でも最後にはオズヴァルトの味方も分かり、記憶をなくしながらも二人の新しい人生が始まる。
全体的には悲惨な内容も含みながらコメディタッチて物語は進んでいるので、読みやすいと思う。
とにかく明るいシャーロットが本当の素なら、悪逆聖女の演技は、さぞ苦しかっただろう。記憶のない時の事も償いながら前に進もうとするシャーロットは強いが、そこにはオズヴァルトへの強い愛情がある。そしてオズヴァルトも……
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悪虐聖女ですが、愛する旦那さまのお役に立ちたいです。(とはいえ、嫌われているのですが)