5.0
真綿のってそう言うことかぁ
古き良き昭和家庭像の内側でどれほどの子供達が犠牲になっているのかを考えさせられる漫画です。
ここまであからさまではないかもしれないけれど、似たような思いを抱えている長女って思っている以上にいるのではないかな。
たまたま子供の虐待や劣悪な環境について勉強したばかりだったので、虐待って極悪な親がするものではないんだ、普通の家庭で起きていて、虐待してる側に一切自覚なくやってるんだな。とフィクションではあるけど気付かされた感じです。
自覚がないってことがよりたちが悪いんだよ。子供を傷つけるのは暴力やネグレクトだけじゃない。家庭内差別や多くの手伝いを一人に担わせるのも、躾のもとにビンタするのも虐待です。
おそらく虐待に値する行為を一度もしたこと無い親ってほとんどいないと思うけど、これは虐待かもしれない、自分を正当化してるだけかもしれないときちんと認識することが大事だそうです。
深いところに刺さるような作品でぜひ読んでもらいたいです。
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真綿の檻