白玉餡蜜さんの投稿一覧

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1 - 8件目/全8件
  1. 評価:5.000 5.0

    ヴィオちゃんに惹かれます。ユラン頑張れ!

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    無料分を読み終え、すぐに既刊の全コミックスを購入しました。小説版は未読。
    父親を憎み義妹を妬み愛情に飢え、悪役令嬢へとなり果てた主人公が一年前の時間軸に戻り、やり直しを図る…と言ったタイムリープものです。

    主人公のヴィオレットは王子への愛情を拗らせ、王子と結ばれた義妹を憎み殺そうとする…それを見咎められ投獄され、極刑は免れるも無期限の獄中生活の中で命果てようとしていた。しかし時間が巻き戻り、意識を取り戻したヴィオレットは一年前の自分に戻っている。驚きつつも以前の轍は踏むまいと王子と義妹の邪魔はせず、ひっそりと生活してゆくゆくは修道院で静かに余生を送ろうと目論む。
    が、王子への愛に狂わず自分自身を見失わず、公爵家令嬢として凛と気高く振る舞うヴィオレットに義妹・メアリージュンは懐き、かつては迷惑そうに袖にされてきた王子にも好意を向けられる。
    いつもヴィオレットを想い守る幼馴染みのユランは変わらないが、彼の思い遣りに気付いたヴィオレットは二人で過ごす時間を大事にするようになる。

    凛凛しく気高く美しく、そして飾らぬ人柄のヴィオちゃんが魅力的。
    彼女が王子に焦がれ義妹を憎み狂ったその原因も描かれるので、何故今の状態になったのか、やり直しを願うのかにも共感出来ます。
    母の愛情を求め、乞われるまま男装して少年のように生きる幼少期のヴィオちゃんは格好良いながらに哀しいです。
    幼少期の話で、王子の異母弟であるユランがどうしてヴィオちゃんを慕い、守ろうとしているのかも分かります。
    ヴィオちゃん大好きなユランがとても可愛いので、この二人には是非くっ付いて貰いたい!

    以前はヴィオちゃんを冷たくあしらい犯罪者として断罪した王子・クローディアですが、凛とした態度で接する彼女に惹かれるも、今度は彼女が冷たくあしらう側なのがいい。
    でも彼を嫌うのではなく、恋でも愛でもなかったけど、彼は自分の初恋の相手だった…とヴィオちゃんが思うところが好きです。
    ヴィオちゃんの友人となった隣国の姫・ロゼットも可愛らしく、彼女とクローディアがヴィオちゃんの事で張り合うのが良かった(笑)。
    諸悪の根源の父親にも手酷い鉄槌が下ると胸がすくのですが…。

    平穏に見える学園生活だけど、ユランはヴィオちゃんが時間の巻き戻りを行っている事を知っている模様。
    それが何を意味するのか、二人の関係含めて先の展開が気になります。

    • 1
  2. 評価:5.000 5.0

    不条理で不思議で不気味な世界

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    無料分を全て読んだのでレビューを書きたいと思います。

    まずは、タグが足りてない。
    ファンタジーではなく、ダークファンタジーと言う表記が相応しいのでは。
    あとは「不条理」とか「オカルト」とか「残酷」「魔物」「神殿」「巫女」とかあると、こういった作風が好きな方の目に触れやすいかもしれません。(私は大好きです)
    最初の数話だけ見た時点では女の子二人が神殿や森の不思議にかかわる話かと思いきや、大巫女見習いのプーリョが主人公でした。

    大巫女の代替わりが行われる時、魔物の棲まう森の奥に佇むガーデラン女神の神殿に招かれるようにやって来る多くの子供達…その中で一番早く辿り着いた子を大巫女に決めるのだが、子供達の内の一人が森で行き倒れになり、付近の村の住人の父娘に助けられて神殿に運び込まれた。
    かくして、助けられた事で神殿に一番に辿り着いた女の子は「プーリョ」と名付けられ、厳しい大巫女見習いの修行を課せられる。
    神秘の力を探る場所でもあるというデラ神殿は不気味な石像が点在し、住人は生者か死者か区別が付かない。
    大巫女を目指すプーリョだが先代の十四代目大巫女の秘密を追っており、神官達の思惑にただ従っているわけでもない。
    死した少女の中に元神官の魂?が入っている幼い少女・ミンミが付き人となり、更に付き人となった元は太陽神殿に勤めていたアガサが奉唱会で歌う事になる。そんな中、プーリョは十四代目の残した日記を求めて神殿を出立する…と言うところまで読みました。(出立云々のところは現時点で無料分になっていないので、あらすじで読んだだけですが)

    素朴な線で描かれた少女達の可愛らしい絵柄と、不気味な怪物を綿密な筆致で描き出すギャップがいいです。
    簡素で柔らかな絵でさらっと残酷な事が描かれるのも好きです。
    そのようなタッチで綴られる、不思議で不気味な世界観がとても好みです。
    毎回、何が起こるのだろう? 何が出るのだろう? と先の読めない物語と不思議な世界の謎に惹き込まれます。
    お好きな方なら、一話の魔物の話の時点で「これは好きだ!」となる事請け合いです。

    ラストは駆け足で終わってしまうようですが、どうやら打ち切りなのですね。
    慌しいながらに広げた風呂敷をしっかりと畳んだ、纏まりの良い結末になっているといった感想を別所で目にしました。
    未読の部分が知りたいので、コミックスを集めるつもりでいます。

    • 0
  3. 評価:5.000 5.0

    強かで清いエレミヤを応援したくなる

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    無料分を読み終わり、続きが気になるのでコミックスを購入しようか考えていた矢先、無料で読める分が増えていた! ので喜びを含めてレビューを書かせて頂きます。小説版は未読。

    人族の姫が獣族の王の元へ政略結婚で輿入れしてみたら、実は王には既に運命の“番”がおり、二人はラブラブ状態。
    正妃となるも姫は王の通いも無く離宮に押し込められ、蔑ろにされて屈辱を受ける。
    が、強い意志と気高き心を持った正妃エレミヤは挫ける事無く、祖国の姉陛下の命通り、思うままに浪費と我儘に溺れる番、そして番の欲望を許し結果的に民を苦しめている王が治めていると分かった獣国を支配下に置かんと暗躍を開始する…と言ったストーリー。
    主人公のエレミヤは気品溢れるたおやかな女性ながら強かで鋭く、番の侍女に扮して情報を収集しては陰から彼女を守る護衛のハクと共に獣国の内部を探り、エレミヤを害しようとする番一派の魔の手を潰し続けます。
    王の幼馴染みでもある心正しく切れ者の宰相フォンティーヌは獣国の現状を憂いており、エレミヤを支援し、高潔な正妃である彼女に国を正しく導いて欲しいと懇願します。
    強かではあるものの心優しい娘であるエレミヤは、姉の命令とフォンティーヌの懇願との間で揺れます。

    絵は少し癖があるものの、綺麗で見やすいと思います。
    エレミヤの美しさと清らかさは言わずもながら、影の護衛のハクと、フォンティーヌ、それに(読んでいる時点で)新しく登場した獣国側のエレミヤの護衛・シュヴァリエが凛凛しく美しく眼福です。

    対して番である元庶民の娘ユミルは欲望に塗れ残忍で己の事しか考えず、獣王カルヴァンはそんなユミルを溺愛し、(過去に番絡みで辛い傷を負っているとしても)国の事も国民の事も見えていない愚物に成り下がっています。二人の描写がかなり読み手のヘイトを誘う為、和解の未来やカルヴァンとエレミヤの恋愛フラグがちっとも想像出来ません…。
    ユミルの企みとカルヴァンの横暴を正面から切り返すエレミヤに胸がすきますが、まだまだ足りません。
    幼稚で我儘放題な二人には盛大に痛い目を見て貰いたい。

    個人的にはフォンティーヌとエレミヤが惹かれ合うような展開になれば嬉しいのですが、互いの立場やストーリー的に難しいかな、と思ってます。
    無料分を読み終わり、フォンティーヌとエレミヤにフラグが立ちそうだったら今度こそコミックスを購入します(笑)。

    • 1
  4. 評価:5.000 5.0

    メアリとアディの主従兼片想いな関係が好き

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    乙女ゲームの悪役令嬢に転生したのをある日突然思い出す系、悪役令嬢もの。
    しかし他の悪役令嬢ものが破滅回避を目指して奮闘するのとは異なり、この物語の悪役令嬢メアリは自らが没落する事を目標に、悪役っぷりに精を出します。
    メアリの没落願望には理由があり、それが描かれるのがコミックス二巻。序盤ではこの願望に「?」となりますが、理由を知れば彼女の行動にも納得出来るでしょう。

    無料分が面白かったので、コミックスを購入して既刊最新話まで読みました。小説版は未読です。
    とにかく、マイペースできっぱり物を言うけど、情に厚く優しいメアリが魅力的。
    ちゃんとしてれば頭脳明晰で気品溢れる、眉目秀麗な令嬢というのも好ポイント。
    彼女に付き従うのが従者のアディ。お調子者でコミカルな面がよく描かれますが、頭が良く手先も器用で忠誠心に篤く…加えて美形で高身長な、有能従者です。
    二人は主従だけど共に没落を目指す相棒でもあり、軽口を叩き合いながらもメアリはアディを心から信頼しており、アディはメアリを己が命より大事に想う、この関係がとても好ましいです。

    正ヒロインのアリシア(実は王女様)が悪役令嬢のメアリに懐くのはお約束ですが、そのアリシアも素直で良い子。
    メアリの元婚約者でアリシアに惹かれる、攻略対象筆頭・有力美形貴族のパトリックも一見クールでシニカルながら、メアリを信用しており幼馴染みの二人は婚約関係が無くなっても好い関係を持続している。
    この二人にメアリの家族、使用人達…周りの人々が皆良い人でメアリの本質を理解してなお好意的なのも、ストレスなく読めていいです。
    ちなみにパトリック以外の攻略対象達も出ますが、アリシアがパトリック一筋なのでほんのチョイ役です(笑)。
    このように、乙女ゲーものにありがちな悪役令嬢ないしヒロインちやほや要素がないのも、この作品の特徴です。

    代わりに、先述のメアリとアディの関係は非っ常ーにどきどきします!
    メアリを何よりも想っているのに身分の差、加えてメアリの的外れにより気持ちを伝えられないアディが切なくも可愛いです。贈った花束を己に見立て、「誰にも渡さない、もう私のもの」と言うメアリに「貴女のものですよ」と微笑むアディが良かった…。

    今は乙女ゲーの続編に物語が進んでいますが、メアリとアディに幸せになって欲しい反面、アディの片想いをもっと見ていたい思いの板挟みです。

    • 7
  5. 評価:5.000 5.0

    大戦前夜の魔都・上海を舞台にした妖活劇譚

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    …と聞くだけでわくわくして来ませんか?
    私はします、非常にします!
    そして、同様にわくわくドキドキする方にはお勧め出来ると思います。

    第二次世界大戦を目前に控えた自由都市・上海には多くの人種が集い、享楽に包まれつつも絢爛な喧騒の中にある。
    その上海で茶館「白蛇亭」を営む花琳は朗らかで気立ての良い女の子。
    実は花琳は伝説の大妖怪・女媧の娘で人と妖の混血であり、茶館の二階で経営する下宿の下宿人は倭国からやって来た特派員、合衆国の諜報員、妖を連れたイタリア人絵描き、流民の混血の占い師…と変わり種揃い。

    花琳と、その正体を知る倭国の鬼道師・壱岐島の二人が周りで起こる妖絡みの事件を解決していく中で生じる悲喜こもごもを描いた序盤から、女媧を狙う国々の陰謀渦巻く中盤、花琳を嫁にと乞う“女媧の夫”で“伯父”の伏義が急襲し女媧として生きていくべきと花琳を誘い、花琳もまた上海の人々を助ける為に女媧になろうとする終盤。
    日常からシリアスにシフトする中、花琳は人と妖の関りについて考え続けます。

    私は、哀しくも愛情に溢れた金花猫のエピソードでこの作品が好きになり、無料分を読み進めてました。
    絵もストーリーもキャラクターも丁寧に描かれているので見応えがあると思います。
    実は強大な妖である花琳と、彼女を密かに見張る壱岐島の関係も好きです。
    花琳を監視対象としながらも、彼女を助け、守らずにはおれない優しさを秘める壱岐島との保護者のようなバディ感が好ましい。
    そして!
    花琳を慕う下宿人の一人、流民の血を引く美少年占い師・菫雲の登場でコミックス全巻購入に踏み切りました!
    いや、純真で花琳が大好きな菫雲がとってもタイプだったんです…。(…)

    中盤以降は陰謀に満ちたアクションへシフトするのですが、花琳の優しさと人を愛する気持ちは変わらないので、シリアスな中にも温かさと慈しみが窺えます。
    花琳はじめ、各登場人物達の結末も安心して見られるものだと思います。
    ……例えこれから、上海も含めて世界が戦争という混沌の渦に呑み込まれていくのだとしても。

    ただ、花琳と菫雲は今後どうなっていくのかは知りたかった…(笑)。
    花琳の正体を知っても変わらず彼女を愛する事が出来た菫雲なら、お似合いの夫婦になれるんじゃないかなと思ってます。
    (でも最終巻のおまけペーパーで、菫雲らしき人物とお別れしていると思しき絵もあり?)

    • 0
  6. 評価:5.000 5.0

    エリクが可愛い! ミスティアも可愛い!!

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    当時の無料分(11話までだったかな)を読んで、先が読みたくなったのでコミックスの既刊を購入しました。
    ヤンデレ属性は全くと言っていい程無く、興味もないというヤンデレ物の適正外の読み手ですが、エリクが好きなのとミスティアがとにかく優しくて可愛いのでハマってしまいました…。
    導入はありがちな、記憶が戻ったら乙女ゲームの悪役令嬢でした! 破滅エンド回避を目指してイベントを乗り切らないと! と言った感じ。
    ヒロインをいたぶる悪辣な悪役令嬢ミスティアに転生した、現世では目立たない少女は自身の身と大切な家族、使用人達を守る為に破滅を避けようと攻略対象やヒロイン達との接触を避け、大人しく慎ましやかに日々を送ろうとする。
    特徴的なのは、ミスティアに関わった攻略対象は、ミスティアを愛するあまりヤンデレ化していく、というところ。更に攻略対象だけでなく、彼女に救われ使用人となった人々も漏れなくヤンデレ化してミスティアに執着するようになる。
    はっきり言って、名前のあるキャラでヤンデレ化してないキャラの方が圧倒的に少ないです。

    幼少期は皆可愛い…!
    もっと幼少期が続いて欲しかった。幼少期エリクの、危うさが見えるものの純粋な一途さが好きです。
    十歳時は勿論、成長してもエリクとミスティアの二人が好きなので結ばれて欲しいですが、難しそう…。

    ミスティアが十五歳に成長し、学園に入学したのを機にゲーム本編がスタート。
    穏便にやり過ごしたいミスティアに反し、既にここまでですっかり彼女に惚れてヤンデレ化してしまっている攻略対象は、ゲーム本編のヒロインそっちのけでミスティアに迫る。
    攻略対象の一人、ジェシー先生はその年の差からミスティアが成長するまで待とう、というスタンスを貫いている為当のミスティアから信頼を得ているものの、妄想度では群を抜いています。
    でも、今の先生と生徒の関係よりも、ミスティア十歳時の乗馬の先生と生徒の取り合わせの方が私は可愛くて好き。(いや、明らかにロリ●ンだけどミスティアの可愛さから二人が可愛く見えるのよ…)

    各キャラのヤンデレ度が更に深まり、エリクが壊れてきた感じがするのでヤンデレ属性のない私にはややきつくなってきましたが、原作小説未読なのでヒロイン・アリスの正体や目的、ロベルトとの関係、ネイン兄妹の動向、アリーの正体や目的など気になる事も多いので今後も読み続けると思います。

    • 5
  7. 評価:2.000 2.0

    何で子守役に?

    どんな話なんだろう、とタイトルに惹かれて読み始めました。
    取り敢えず初回に無料で読める分を全部読みましたが、どうして冷酷皇子がチビっ子姫の面倒を見ているのかが分かりません。
    彼女を気に入ったのなら、それを明確に描いた描写が欲しいです。
    気に入っているんだろうな、というのは漠然と分かりますが根拠のようなものが無く、読み手にもよく分からないままで「冷酷皇子がチビっ子姫の子守を行う」とのタイトルそのままの展開のみが続くので面白味が感じられません。
    皇子は皇子でチビ姫に対して優しく穏やかで懐も深く、全く冷酷ではないし。
    チビ姫は、攫われた時や囚われている状態に緊張感や悲壮感が全く無いし何だかんだ皇子や屋敷の人々に甘やかされているので、ただただ我儘放題しているようにしか見えません。
    敵国に囚われているとは言え、あんなに自由に過ごさせて貰っているのに火付けは度を越しているのでは…。
    また、義姉二人や家族が冒頭以降登場せず、彼女らからのリアクション(例えば、自分達を助けに飛び出したチビ姫の命乞いをするとか…)もないままで話が進むのでチビ姫の立ち位置や育った環境が分からないのも、感情移入出来ない原因のひとつだと思います。
    話が進むと、皇子の心情やチビ姫の立ち位置が描かれてくるのでしょうか?
    読んだところまでだと、この評価です。

    • 0
  8. 評価:2.000 2.0

    読後感は悪いかも…

    ネタバレ レビューを表示する

    以前本屋さんで平積みになっているのを見掛けて、どんな話なのだろう…と気になっていたので、初回無料で読める分だけを読んでみました。
    が…。
    ニート兄妹のほのぼの話だという触れ込みだと思うのですが、全くほのぼのしない…。
    兄の方はそんなに気にならないのに、妹は見ていて不快になってしまいます。
    変なところで頑固なのと、「よぉおお」って語尾にイライラ。妹の作画も相俟って妙に生々しさを感じるのも苦手。
    新作ゲームは買えないけど中古ゲームが買えるって事は、ある程度の額のお小遣いを貰ってニート生活してるんだろうな…ってとこにも引っ掛かります。
    創作だと割り切って見ても、ほのぼのしないし楽しめないので、この作品は自分向きではないんでしょうね。
    ただ、兄の友人が妹に対して優しかったのだけはほのぼのしたので星2です。

    • 1

設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています