5.0
ヴィオちゃんに惹かれます。ユラン頑張れ!
無料分を読み終え、すぐに既刊の全コミックスを購入しました。小説版は未読。
父親を憎み義妹を妬み愛情に飢え、悪役令嬢へとなり果てた主人公が一年前の時間軸に戻り、やり直しを図る…と言ったタイムリープものです。
主人公のヴィオレットは王子への愛情を拗らせ、王子と結ばれた義妹を憎み殺そうとする…それを見咎められ投獄され、極刑は免れるも無期限の獄中生活の中で命果てようとしていた。しかし時間が巻き戻り、意識を取り戻したヴィオレットは一年前の自分に戻っている。驚きつつも以前の轍は踏むまいと王子と義妹の邪魔はせず、ひっそりと生活してゆくゆくは修道院で静かに余生を送ろうと目論む。
が、王子への愛に狂わず自分自身を見失わず、公爵家令嬢として凛と気高く振る舞うヴィオレットに義妹・メアリージュンは懐き、かつては迷惑そうに袖にされてきた王子にも好意を向けられる。
いつもヴィオレットを想い守る幼馴染みのユランは変わらないが、彼の思い遣りに気付いたヴィオレットは二人で過ごす時間を大事にするようになる。
凛凛しく気高く美しく、そして飾らぬ人柄のヴィオちゃんが魅力的。
彼女が王子に焦がれ義妹を憎み狂ったその原因も描かれるので、何故今の状態になったのか、やり直しを願うのかにも共感出来ます。
母の愛情を求め、乞われるまま男装して少年のように生きる幼少期のヴィオちゃんは格好良いながらに哀しいです。
幼少期の話で、王子の異母弟であるユランがどうしてヴィオちゃんを慕い、守ろうとしているのかも分かります。
ヴィオちゃん大好きなユランがとても可愛いので、この二人には是非くっ付いて貰いたい!
以前はヴィオちゃんを冷たくあしらい犯罪者として断罪した王子・クローディアですが、凛とした態度で接する彼女に惹かれるも、今度は彼女が冷たくあしらう側なのがいい。
でも彼を嫌うのではなく、恋でも愛でもなかったけど、彼は自分の初恋の相手だった…とヴィオちゃんが思うところが好きです。
ヴィオちゃんの友人となった隣国の姫・ロゼットも可愛らしく、彼女とクローディアがヴィオちゃんの事で張り合うのが良かった(笑)。
諸悪の根源の父親にも手酷い鉄槌が下ると胸がすくのですが…。
平穏に見える学園生活だけど、ユランはヴィオちゃんが時間の巻き戻りを行っている事を知っている模様。
それが何を意味するのか、二人の関係含めて先の展開が気になります。
- 1
今度は絶対に邪魔しませんっ!