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若き島耕作とモーレツサラリーマンの時代
面白い!
時代を駆け抜けていく入社したての島耕作物語。
主人公だけでなく、今若い人が見たら驚きそのものの会社員たち。
この時代を知っている人も未知の人も惹き込まれる良作。
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5214位 ?
面白い!
時代を駆け抜けていく入社したての島耕作物語。
主人公だけでなく、今若い人が見たら驚きそのものの会社員たち。
この時代を知っている人も未知の人も惹き込まれる良作。
島耕作は面白いのでほとんどのシリーズを読みました。
本作は島耕作に顔が似た加治隆介が、父と兄の事故死により急きょ跡を継ぐべく政治家になることから始まります。
本作の良いところは、門外漢だった加治が政治を変えようとするのですが、単に既成の政治家批判をするのでなく、一般庶民の知らない(考えない)政治家のつらさや苦労なども同時に知らせてくれるところ。
「みんな、文句だけ言ってるんじゃなく、俺らも一緒によい世の中作るよう協力しようぜ」
といういわば当たり前のことに気づかせてくれるところ。
それから特筆すべきは、島耕作と違って行く先々で新しい女が出てきて都合よく助けてはくれないところ。
(逆に心から加治を愛する一人の女性がどこまでも一途に助けてくれるけれど)
ふだん政治に興味ない、うっかり選挙日を忘れちゃうような私でも面白く読めました。おすすめです。
主人公の椿は隣になった五十嵐君にどんどん惹かれていきます。
五十嵐君は水泳部のエースで表彰されまくりのガタイよく素敵なスポーツマン、
一方の椿は真面目さが取り柄の引っ込み思案な女の子。
「釣り合わない」とひとりで決めて五十嵐君に近づかないようにしているのに何故か縁ができて。
そうした学校生活のひとコマひとコマを丁寧に描いた佳作です。
大袈裟な描写は一切ないのは古典的な学園ものっぽく。
ずうっと前に高校生だった私、椿と五十嵐君の距離感が可愛くて眩しくて。
無料分を読み終えて、課金に入るところで一息ついて書きました。おすすめです。
主人公と同じくらいの年頃に単行本で読みました。
改めて読んでみるに、ただただあの時代が懐かしく。
自分自身と同じにどう生きて良いのかわからなかったあの頃。
主人公の衣良ちゃんの自己紹介のセリフ「いらいらの衣良と申せましょう」に共感したあの頃。
後ろめたく思っている男色家とならつきあえる、など不思議な大島弓子ワールド全開ですけれど、
最後はおさまるところにおさまるのもいい‥ということで、おすすめです。
雑誌に掲載当時、大好きでした、今も忘れられない作品です。
遠いラップランド生まれの少女いちごが、婚約者に会うため日本にやってくる。
出てくる人たちがみんなもうそれそれに愛しくて。涙なしには読めません。
大島弓子といえば「綿の国星」が有名かもしれませんが、「いちご物語」こそ真髄
‥と思っています。大島ワールドをお好きな方にぜひ読んでいただきたいです。
繊細な線、勢いのある筆力、ストーリーの巧みさ。動画を見るよう。
コマ割りといい、桁違いの力を改めて知る思いです。
この作品の生まれた当時の漫画家たちの息吹まで感じられました。
この作家さんの話を読むのは2度目。「かろりのつやごと」に続いて、です。
共通するのは、主人公は見た目ではなく、その心根や言動のよさで異性に好かれるという点。
主人公は若い美人でもなくスタイルがよいわけでもない、それなのに相手の心を鷲掴みに。
それが読んでいて納得させられるほどよく練られていて無理がないのはさすが。
けれど話の持って行き方に決定的な無理があるので、☆ひとつ減点しました。
それは、主人公の夫が部下の派遣社員(男前)に、妻(女らしさを失っている)の誘惑を頼むという。
いくらなんでもありえないでしょ、バカバカしい。
そんな罠をしかけて妻が色っぽくなったら嬉しいわけ?自分が男磨きして惹きつければ?とつっこみたい。
というわけで、初っ端に無理があるので、感情移入は難しく。
周囲の人々の細かい設定などは面白いしよくできているだけに、惜しいです。
読み始めてすぐ引き込まれました。
父親の葬式で身寄りを失った初めて会う母違いの妹に、共に暮らそうと声をかける姉たち。
それだけでもう涙腺が‥
舞台となる鎌倉の描写も秀逸で、絵もストーリーも全てが丁寧。
映画化も知らず、かなり遅れてのファンですが、同じく知らないできたあなたへおすすめします。
第二次世界大戦後、国防についてはある意味タブーともいえる教育を受けて育ってきた。
本当はとても大事なことなのに。
そんな自分が初めて知った防衛大学校。漫画で知る?それもよし!
主人公はお金がないために防衛大学校を選び。もともと頭もよく、人望もある子で、入学後に頭角を表していく。
といったありそうな話だが、学校の特殊さや先輩後輩のしがらみはじめ人間関係の妙でぐいぐい引き込まれ。
気づけばどんどん課金しておりました。単純に面白いのでオススメです。
作者さんは病院勤務があり、実体験をもとに描いている。
白衣の天使としての綺麗事ではなく、人間いつか必ず体験するあの世行きへの橋渡しとしての仕事、それを自然体で描いている。
あの世行き一歩手前の厳しい現実を、くどくない単純化された絵で表現されることで悲壮感がない。
それで、私たち読み手にどこかほのぼのとした読後感が残るのがいい。
いかに生きよう、とちょっと考えさせられる秀作。
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ヤング 島耕作