tinyなピーラーさんの投稿一覧

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作品レビュー
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1 - 6件目/全6件

  1. 評価:5.000 5.0

    素晴らしい!(ネタバレ有り)

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    ウェブトーンで以前からめちゃくちゃ気になってた作品です。日本語で読めてすごく嬉しい…!待ってた…!

    足の不自由な子爵令嬢のクロエは、傾きかけた家門を救うために妹のアリスと共にティセ公爵家主催の舞踏会という名の婚活パーティーに向かいます。愛する人と結ばれたいと願う天真爛漫な妹を、経済的な理由で政略結婚に追いやる心苦しさに苛まれるクロエの前に現れたのは、3年前の戦役の際知り合ったティセ公爵のデミアンでした。

    まず、このデミアンがめちゃくちゃ性格悪いです。
    美形、金持ち、身分高い、いいカラダしてる、だけど性格はめっちゃくちゃ悪いです(大事なので2回言った)
    傲慢だし言い方にトゲがあるし、何より、出会った初っ端からクロエ本人どころか彼女の家族まで侮辱するような、最低最悪の人格です。しかも、何を企んでいるのか妹のアリスに結婚を申し込んだ上、彼女が恋人と逃げた責任をクロエに押し付けるようにして彼女と結婚する(デミアンは妹アリスに他に男がいることもすでに知っており、こうなる事を見越して最初から仕組んでいたと思われる)、徹底した嫌がらせぶり(クロエにしたらそうとしか思えない)を発揮するのです。

    このデミアンの行動は、ネタバレしちゃうといわゆる、好きな女子をいじめたい小学生男子そのものです。
    彼は初めてクロエに出会いそして言葉を交わした瞬間に、恋に落ちたわけです。普通は、相手を思いやり包み込み優しくして心を開かせるんですが、この男は握りつぶして懐にねじ込んでギュムギュムしたいという、実に危ない思考に走ってしまうわけです。そらあかんやろデミアンさんよ…

    ただ、このクロエというヒロインが、非常に賢く誇り高く高潔で、容易にデミアンの手中に落ちてくれません。
    全てを手に入れて何でも思い通りになる傲慢イケメンが、たった1人の足が不自由で華奢な、しかし美しく強いヒロインに手も足も出ずに心を絡め取られる様は、個人的にめちゃくちゃ刺さりました。支配してるようで支配されちゃってるのがたまらないです…
    本家の方は第二シーズン終了ですごい展開になっててこれまた大興奮…クロエへの愛に身悶えるデミアンは必見です。

    最初は性格悪過ぎる男主人公に引いてしまうかもしれませんが、読んでいくとどんどんイメージ変わっていきますので、ぜひ!ぜひ、読み進めていって欲しいです。素晴らしい愛憎の世界です。

    • 112
  2. 評価:5.000 5.0

    待ってました!(ネタバレあり)

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    本国のサイトで読んでハマり、日本でも読めたらなあ、とずっと思ってました。やっと掲載されてめちゃくちゃ嬉しいです…!

    小説の中の悪役令嬢「セリア」に転生した主人公が、悲惨な自身の死を避けるべく、懸命にサバイブするお話です。
    とにかく、ひたすら死の危険を回避すべく、他人には優しく、おのれに課せられた職務には忠実に、ヒロイン「リナ」と男主人公の邪魔はしないように…と努める様は、涙ぐましいものがあります。
    セリアは生き延びるためにサブ主人公と結婚までこぎつけたのですが、リナの横槍で破局した上に、命の危険にまで晒されます。
    そんな彼女を救ったのが、小説内ではリナと結ばれる
    はずだったルシェでした。

    本来のオリジナルではヒロインという立ち位置のリナですが、とにかく、果てしなく、もうとんでもなく、ウザいです(笑)
    最初は、読んでいてもああこの子無邪気なだけで悪気ないんだろうなとか一瞬思いますが、すぐにコイツ確信犯や、わざとや!とわかると思います。このあざとさ、同性ならきっと嗅ぎ分けられる(笑)

    物語が進んでいくと、リナの、セリアへの強烈な対抗心と嫉妬心に戦慄すること間違いなしです。どうやら、小説と現実の中では、セリアとリナの立場がクルッと逆転してるようなんです。セリアの元婚約者を奪ったのも、その立場逆転への焦りというか、苛立ちもありそうです。

    元婚約者のカリスもまあ、優柔不断で思い切りも良くないクズです。リナに惑わされてセリアとの結婚式をすっぽかしておきながら、ルシェと代理結婚したセリアに未練がましく縋りつくのを見ると嫌悪感湧きます。キサマは剥がしても剥がしてもへばりつく濡れ落ち葉か(怒)

    でも、なんと言っても、男主人公のルシェが良い男なんですよ…最初は素っ気ないしぶっきらぼうなんですけど、リナとイチャつくカリスに傷つくセリアを不器用に慰めたり、ちゃんとカリスに苦言を呈する所も素敵です。
    そして、回を追うごとに加速するルシェのセリアへの溺愛ぶりが眼福です。
    彼の素晴らしいところは、自分の優先順位をきちんと掴んでて揺らがない所なんです。
    大切なセリアは1番大事。擦り寄ってくるリナなんか眼中にないとこもポイント高いです。
    素直じゃない2人がデレデレな甘々シーンを見せてくれた最新話まで、ちょっと長丁場ですが待てば美味しい展開待ってますので!沢山の方に読んで欲しいです!

    • 1,114
  3. 評価:5.000 5.0

    とにかくオススメ!(ネタバレ有です)

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    愛読していた物語の悪役(主人公の叔母)に憑依したヒロインが、自身の死を含めた悲劇を回避すべく奮闘する、というのがおおまかなあらすじです。本当によくあるお話。なんですけど!
    これめちゃくちゃ面白いんです。
    ヒロインのユディットがまず良いキャラしてる。なかなか美人だしスタイルもいい、なんだけど性格はサバサバしてて、適度にポンコツってとこがまず親近感。
    そして、彼女の甥っ子のルカがもう、とにかく可愛い!可愛いんだけど割と皮肉屋でクールなとこもあって、これは大人になったらさぞかしモテそう!と今から成長が楽しみな子です。
    公爵家の跡取りだったルカの実父が事故で亡くなり、婚外子だったルカと、彼を亡き姉の代わりに育てていたユディットを公爵家から迎えにリューディガー(ルカの実父ヨナスの弟)がやって来るところから物語は始まります。
    またこのリューディガーが、イケメンなんですけど空気も読めないし突拍子もない発言いきなりするし、の残念イケメンで、初っ端からユディットは振り回されます。
    実は彼、ユディットに一目惚れで彼なりにアプローチしてるつもりなんですけど、それらが全て空回りしてて…
    とにかく、主役3人のうちの大人2人がとにかくポンコツ(笑)よっぽど、子どものルカの方がしっかりしてます。
    ただ、物語が進むにつれ、3人の関係がどんどん深まっていって、いろいろな気づきがあったり理解を深めたりして、どんどん素敵な関係になっていくんです。本家の方のネタバレになってしまうのでこれ以上は書けないんですけど、最新の方のリューディガーさんの、ユディットさんへの想いのたけの吐露はもう、めっちゃくちゃキュンキュンします。よくぞこのポンコツイケメンがここまで成長したな…!!って感動します。

    最初は、自分のことだけを考えていたユディットが、話が進むにつれ、ルカとリューディガーを何よりもかけがえのない、大切な相手だと思えるようになっていくのがじんわり伝わってきて、何度読んでも飽きない作品です。恋愛だけではなく、家の跡目争いとか政治的な話もあったりしてハラハラします。今一番更新を楽しみにしてる漫画かも。

    とにかく、本当にオススメなので!めちゃコミさんにも来てくれて本当に感激!

    • 128
  4. 評価:5.000 5.0

    男は追うより追わせた方が吉

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    幼い頃に出会った皇子レイモンドに恋をした公爵令嬢エリヤ。
    レイモンドはエリヤではなく別の相手に想いを寄せるが、その恋は実らず、彼女は念願かなって彼と結婚し皇后となる。
    が、彼女の愛は報われることなく、彼とも心を通わせられない。数年後待望の子を身ごもるが、その事実が判明したその日に、かつてレイモンドが愛した女性、リゼナが彼との子どもを伴って姿を現す…

    あらすじからして、もう、ドロドロの気配しかありません。
    序盤はエリヤの健気な献身ぶりが切なくて、もう、そんな男やめときなー?と言いたくなります。
    ただ、この物語は、すっぱりレイモンドと離婚したエリヤが彼の元を去ってからが面白くなります。

    彼女が一途な時はあれほどほったらかしにしてきたのに、離婚後のレイモンドが何故か謎に覚醒してエリヤを愛するようになるのですが、読んでいくと「アレか、君は愛されると重荷に感じるタイプか?愛されるよりも愛したい…な人なのか?今まで蔑ろにされてきたエリヤの悲しみ、苦しみを君は理解しとんのかあぁ?」と後頭部をはたきたくなる。

    レイモンドとの離婚後、エリヤは他国へと渡航し極秘に出産し自身で商売も始め、逞しく生きていきます。
    イケメンのジェレミー達とも友情をはぐくみ、このまま母子幸せに暮らそう…としていたところが、実家のトラブルが原因で帰国したところにとある事件がきっかけで隠していた息子の存在が元夫のレイモンドに知られてしまい、結局、我が子の身の安全のために、エリヤはレイモンドと再婚し、皇后に返り咲きます。

    実際、読んでいくとしみじみ、男って追われるより追う方が燃える生き物なんだなあ、と思えます。元鞘に収まっても過去のわだかまりのせいで心を閉ざすエリヤにあの手この手で尽くしまくるレイモンドを見ていると少し可哀想ですが、1度目の結婚の時は放置プレイをかましてきたのだから当分はエリヤも厳しめに彼を躾けてやればいいです。

    元カノのリゼナ、そして彼女が連れてきたレイモンドの子だという男の子(立場上皇太子になったけれど、力技でレイモンドがエリヤの息子にその地位を明け渡させた…愛ゆえに?)にも重大な秘密があるんですが、ここで書くと本当に結末に触れるネタバレになるので控えます。
    色々ツッコミどころもあるんですけど、エリヤが過去の心の傷を癒やし、レイモンドが真の良き父、良き夫になれるまで見守りたいです。

    • 19
  5. 評価:5.000 5.0

    胸の真ん中がギュッとされるようなお話

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    吃音症の公爵令嬢と、下層階級出身の騎士のラブロマンス。
    もう、この設定からして美味しそうな香りしかしません。なにこの読者を沼に引きずり込もうとするような設定……

    3年前に式を挙げ、それからすぐに戦地に向かった夫が戻ってくる所からお話はスタート。武勲を上げたので夫には王女様との縁談の話も上がっている。離婚されたらモラハラ父親からの暴力+暴言=人生オワタ、になる!と焦るヒロインですが、意外にも旦那様、奥さんに一途な模様。
    この、なんとも分かりにくい、不器用な、無骨な夫リフタンのぶっきらぼうでストレートな愛情表現、本当にシビれます。

    ヒロインのマクシミリアンも、だんだん、周囲の人たちとの関わりから変わっていくのも見るのも楽しい。
    マクシーには綺麗なドレス着てあったかいお城で優雅に暮らしてて欲しいと願うリフタンと、自分だってリフタンや領地のみんなの手助けをしたい!と頑張るマクシーの、ほんのちょっとズレたお互いのすれ違い愛も愛おしい。

    タイトルのオーク(樫の木)ってなに?と思ってましたが、割と重要な伏線だったりするのかな。本家の方では80話ぐらい今の段階では進んでるようなので、停滞せずにお話も展開してそうで期待です。これは久々の自分的にヒットかも。

    最後に、リフタン!
    あんまりヒリヒリさせちゃダメだよ!笑

    • 11
  6. 評価:5.000 5.0

    愛し合う夫婦は強い!

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    破産寸前の王室を建て直すために平民出身のロザリンと結婚するよう、母親である王妃に言い含められる王太子ロビエンの綺麗なお顔からこの物語はスタートします。
    強力な王権をふるったのもすでに過去の話。世の中金次第。渡る世間は金ばかり。何をするにもお金が必要です。それなのに宝石ギラッギラに付けてるママンを見つめるロビエンの、無駄遣いするからだ、という内心の声に泣かされます。
    お金持ちのボガート家は爵位が欲しい。貧乏な王室はお金が欲しい。そんな、めちゃくちゃ分かりやすい大人の事情で、ロビエンは「売られるように」ボガート家の次女、ロザリンと結婚します。

    ここまで読むと、なんて可哀想なロビエン!金のために愛のない結婚をしないといけないなんて…!と思うんですけど、この漫画の曲者なとこは、読者の予想をどんどん裏切るところにあります。
    屈辱と悲しみですっかり意気消沈するロビエンですが、妻となるロザリンは非常に賢く商才に長けていました。
    しかも、とてつもない美人で、王子であるロビエンにも堂々と自身の意見を述べる、自立した女性であるロザリンに、あっさり、ロビエンは恋に落ちてしまいます。
    このあたりのロビエン殿下は、ちょっと乙女になってて可愛かったです。日傘さしてるとこなんてマジ乙女w
    えらい単純やなあと笑ってしまったんですが、物語はどんどん、ドラマチックに、波瀾万丈に進んでいきます。

    身分が違う2人は、衝突したり誤解をしたり、仲直りしたり理解し合ったりして絆を深めていくんですが、やがて大きな試練を迎えることになります。
    結婚している人、特に、妊婦さんは読まない方がいいくらいの非常に酷な、むごい展開が待っていて、最初はラブコメっぽく読んでいたんですけど、あまりに残酷な出来事に号泣してしまいました。
    ここのくだりはマジでキツい。重ねて言いますけど妊婦さんは本当に閲覧注意です。
    それを乗り越えてもなお、どんどん怒涛の展開やら、驚きの真実やら、きな臭い陰謀やらが立て続けに巻き起こって息もつけません。可愛い絵柄ですけど、内容的にはずっとハードモードなんですよねこの漫画…

    乙女なロビエンがどんどん頼もしい夫になっていくのもカッコいいし、隙のないロザリンが徐々に弱さや不安をロビエンにさらけ出すところもグッとくる。
    夫婦の強い絆、愛情に、読んでいるこちらも胸が熱くなる、そんな作品です。

    • 2
全ての内容:★★★★★ 1 - 6件目/全6件

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