4.0
これがあの
沖田先生の作品は結構読んでいたのですがこれは未読でした。「父よあなたは」を読んであまりにもこの作品を参照する場面が多かったので読んでみて、ああこれがあのお父さんか、しっかり者になった弟かとタイムスリップ気分で読んでいます。
- 0
22299位 ?
沖田先生の作品は結構読んでいたのですがこれは未読でした。「父よあなたは」を読んであまりにもこの作品を参照する場面が多かったので読んでみて、ああこれがあのお父さんか、しっかり者になった弟かとタイムスリップ気分で読んでいます。
コロナのせいでこういったカフェに行くことはかなわない今だからこそ読みたくなる作品。こういう贅沢する自由を奪われるって本当に悲しい。沈静化して日常が戻ったらカフェで思い切りお茶したい。
家族全員が黒い秘密を持っているあたりはテレビドラマの名作「岸辺のアルバム」を連想させる。わがままで裕福で世間知らずな母がなんだか裸の王様のようでやりきれない気持ちになる。
とてもサクサク読み進められる内容ではないけど読まずにいられない。そそっかしくて忘れっぽくて失敗することが多いのはもしかしたら…と身につまされてしまう。
セレブ友だちのステレオ感はあるものの、ストーリーも回りの家族もまともな人たちでわたしの好みの話です。人間追い詰められたら何でも出来る。
多くの方々がしてきたされているように「深夜のダメ恋図鑑」なのですが、こちらはこちらで地雷級の女性がバンバン出てきて面白い。女が女を語ると本当に容赦がない。
しゅみと実益を兼ねられた気楽な仕事…ではないのだなぁというのが最初の感想。
元気な親元で呑気に暮らしている30娘だって実は大変なのだというのが2番目の感想。あと、自己主張は大切、嫌なものはイヤと断ろうが最後の感想。で、この作品柔らかい絵に癒されました。
ラブコメの設定としてはあるあるな感じはぬぐえない。恋愛を煩わしく思うイケメンなんて現実にはいるわけないしね。雪乃さんの立ち位置や思考は妙に35歳女性のまさにそれだなぁと感心。
着物の美しさにまず魅せられた。主人公の幸薄さと旦那の儚さにまた引き込まれる。展開はその昔の昼ドラを思わせている感じでワクワクしてくる。
とにかく、身内が亡くなったら後始末はしなくてはならない。期限を気にしつつ面倒くささと哀しみが同居するなかで事務的にことを運ぶ。が、沖田さんの手にかかるとなぜかコミカルになるその手腕がすばらしい。
設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています
蜃気楼家族