5.0
神官長が領主の母から受けた扱いを正解として、他の人間にも施していくのが良い事なのか。
神官長の心の傷は領主の母と解決することであって、更に下の世代にもそれを強要していくのが正しいとは言えないと思う。
サボり魔のお兄さまと、神官長は同じ人間ではない。同じ事を言われた時の感じ方も思いも違う。
じゃあこの性格の子供にはどう言えば立派な領主になっていくのか、を考えるのが大人の仕事。
大勢いすぎて手が届かないような下町や孤児院と違って、1人の子供にたくさんの大人が対応できるのだから、彼の個性に合わせた教育ができるはずなのに、なぜしないのか。
と思うと、大人が未熟でワガママで自分に合わせられる子供にしか教育できないような状態なんだよなぁ。
だから、中身が大人のマインや、必死に大人になっていた神官長、等々、大人のワガママに合わせられる子供しか育たない。
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本好きの下剋上 第三部
061話
第31話 フェルディナンドの判断(3)