ウォーターリリーさんの投稿一覧

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評価4 32% 58
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11 - 15件目/全15件
  1. 評価:5.000 5.0

    面白かったー!

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    ヒロインは侯爵家の長女ミラベル。
    この世界の貴族には魔力があり、その魔力を国家の安定の為に提供する義務を負っています。
    でもミラベルは6歳の時に「無能」と判断され、それ以降使用人以下の扱いを受けて育ちます。

    まずこの侯爵家の面々が最悪。
    父親はミラベルに日常茶飯事に暴力を振るい、妹は精神面からじわじわといたぶる。使用人達も彼女を軽んじて意地悪をする。まあロクなのがいません。
    ある日突然厄介払いの様に結婚を決められ、相手の家に有無を言わせず追いやられます。

    婚約者となる男爵家のイリアスもやっぱりお約束通り?最初は単に都合の良い相手としてミラベルを選んだだけで無関心。
    仕事一辺倒の生活を変えはしませんでしたが、イリアスの身体を心配したミラベルのお夜食をきっかけにだんだんと心境の変化が起こります。

    イリアスは魔術師としては有能なのに、なかなか自分の恋心に気が付かない朴念仁。
    読んでる側から「それは恋だよー!早く気付けよ!」と叱咤したくなりました。
    慣れてないから誤解でミラベルに冷たい態度を取ったりしちゃうし。
    でもミラベルが過労で倒れた後は反省して口でも態度でも愛を示し出します。そして結構ヤキモチ焼きだったり。

    ミラベルは生家では扱いのせいで卑屈にならざるを得ませんでしたが、実際は綺麗だし頭の良い頑張り屋さん。
    仕事に情熱を傾けるイリアスを尊敬し、優しい使用人達に囲まれて穏やかで幸せな暮らしを送れることに感謝しつつ、だんだんと愛情を感じ始めます。

    「無能」とされていたミラベルですが、実は国家の存亡に関わる程の計り知れない能力を宿していたのです。
    聖女認定され、イリアスと力を合わせて国家を存続の危機から救う壮大なハッピーエンドです。
    めっちゃ腹の立つ父親と妹もその身に相応しく断罪されてスッキリ。

    本編後のお話ではミラベルにベタ惚れのイリアスの姿に生温かい笑いが溢れてしまいます。

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    不憫なヒロインにもらい泣き

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    薄幸の少女が身分の高い男性に愛されて幸せになるシンデレラ的なお話が好きなんだけど、これも正にその王道パターン。

    庭師と駆け落ちしてしまった妹の代わりに、由緒正しきイヴェール伯爵家のレイモンドに嫁ぐことになったレベッカ。
    レベッカは幼い時に火事に遭い身体に消えない火傷の痕を負ってしまった為、両親から疎まれて屋根裏部屋でひっそりと暮らしていた。

    それにしてもまあこの両親の性格の悪いこと。
    レベッカに傷ものだの出来損ないだの恥さらしだの暴言吐きまくり。
    妹娘のロクサリーヌをも良いところに嫁がせる商品としか見ておらず、全く愛情を傾けることをしない。

    一方レイモンドも最初は結構ひどい。
    借金の返済代わりの花嫁に渋々納得はしていたものの、美しいロクサリーヌではなく「幽霊令嬢」と悪評のレベッカが嫁いで来ることが不満で一年で離婚する気満々だったり。
    でも初対面のレベッカの清純な美少女ぶりにちょっと見惚れちゃったりして(こういうの好き)。
    本物の夫婦になるつもりはなくて初日以降レベッカのことを気にもせず放置、使用人達にも最低限の接触しか命じなかった為、レベッカが餓死寸前状態になるまで気が付かないという体たらく。
    その後は世間の評判とは違いすぎるレベッカが気になり、世話を焼く様になる。

    レベッカはそれまでの生活のせいで受け身で何事も自分から欲することは許されないと思っている。
    卑屈と言うよりそういう考え方しか出来ないのが不憫すぎる。
    それでも勇気を出してレイモンドに身体の秘密を打ち明け、だんだんと2人の距離が縮まっていく光景はほのぼのしてしまう。

    ロクサリーヌ絡みで実家のブロイエ伯爵家と悶着が起こるものの、非道な両親は邸を追い出され、結果レベッカもロクサリーヌも幸せを掴んでスッキリ。
    レベッカが笑える様になったのは良かったけど、まだまだ恋愛感情に疎いので、レイモンドはズバッと言ってあげなくちゃ。
    本当の夫婦になった甘々の2人の姿も見てみたい。

    • 1
  3. 評価:5.000 5.0

    ポイントは高めだけどオススメ。

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    「毒花」と評される公爵令嬢レフィーナは、婚約者である王太子レオンの想い人・侯爵令嬢ドロシーに対する暴言の数々を咎められ婚約を破棄されます。
    挙句公爵令嬢の身分を取り上げられ、王宮で侍女として働く羽目に。

    実はレフィーナは前世で病気の妹の命を救ってもらう代わりに、神と「神の愛娘」であるドロシーとレオンを結び付ける契約を交わし、この世界に転生した元日本人だったのです。

    悪役令嬢を演じる必要のなくなったレフィーナは今度は侍女として生き生きと働き始め、元々が優しく思いやりのある性格の為周りからも好かれていきます。

    悪役令嬢転生ものって大概婚約者は顔だけのアホだし、恋仲になる女の子は品が無くて性格が悪く、もろアンタの方が悪役やろ!って子ばかりですよね。
    でもレオンもドロシーもとても良い人たちだし、同僚の侍女たちも優しくて、令嬢→侍女落ちしたレフィーナに悪意を向けるのはほんの一握り。しかもわりとあっさり退場してしまうので嫌な気分になることもほとんどありません。

    令嬢時代に犬猿の仲だった副騎士団長のヴォルフとの恋、前世の妹との切ない対面、誘かい事件、ヴォルフの生い立ちに絡むゴタゴタ等々退屈することなく読み進められます。
    レフィーナの能力(一度見たら再現出来る記憶力)を活かす場面がほぼ無くて、消化不良気味なのがちょっと残念。
    絵柄はわりと好きですが、女性の髪型がイマイチ。特にレフィーナの髪型がボサボサした感じで、侍女時代はいいとしても今ひとつご令嬢っぽくないのが気になりました。
    でも幸せなエンディングで買って後悔無し!

    • 12
  4. 評価:5.000 5.0

    大好き!

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    いい人がいっぱい。優しい人がいっぱい。
    泣けて笑えて本当に幸せな作品です。

    女子だけ(?)で創設されたプロ野球チームが闘いながら成長していく物語です。
    「甲子園の空に笑え!」の広岡監督に加え、ライバルだった高柳監督もチーム運営に参加してくれるのも嬉しい。

    メンバーも皆んな個性的ですが、エースの瑠璃子ちゃん(オカマ)と、人気球団のエースを夫に持つ好打者の紘子さんの生き様が中々に波瀾万丈。

    お気楽な様でいても、それぞれに悩み苦しみ一生懸命練習に励み努力して優勝という目標に突き進んでいくチームの姿は感動的です。

    笑いどころも多々あって、懐かしのプロ野球選手達(名前は少々変えられてます)や、宝塚風のド派手な応援団、瑠璃子ちゃんのお仲間のオネエさま方等楽しませてくれます。
    とにかくお薦めの一品です!

    • 4
  5. 評価:5.000 5.0

    さすがの川原泉様。

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    川原先生の作品はどれも好きだけど、私にとって「笑うミカエル」は最高傑作のひとつ。
    超お嬢様学園で出会った文緒・柚子・和音はお互い根がド庶民の猫かぶりと知り意気投合。
    相変わらずの独特なぽやや〜んとした世界の中、起きるお嬢様失踪事件。
    ちょっとしたイタズラで超パワーを手に入れてしまった3人が図らずも事件解決に挑む羽目に。

    3人娘がみんな個性豊かで、それぞれにナイト的な人物が側にいてくれるのが良い。
    合間合間ににやにや笑いがこぼれますが油断することなかれ。
    ほんわかした絵に騙されがちですが、『オペラ座の怪人』は号泣です。

    • 4

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