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作品レビュー
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71 - 80件目/全82件

  1. 評価:2.000 2.0

    罰当たり

    大学の頃、ちょっと民俗学をやっていた。
    「犬神筋」が生まれた背景は、単純化して言うと、江戸時代、貨幣経済という新たな波に乗っかって一気に裕福になった人間を理解できない(貨幣経済そのものが理解できない)農民たちが、「あの家は何か人ならざるものの力で金を得たに違いない」と考えて、成り上がりの豪農の家を「犬神筋」と見なすようになったのだ、という説がある。
    つまり「犬神筋」とは、閉鎖的な共同体における新たな成功者に対する嫉妬や不信感から生まれた差別の言説である、というわけだ。
    これはひとつの仮説であるが、何にせよ、「犬神筋」は民俗学的にはとても面白いテーマである。

    それを、である。
    この漫画は「犬神筋」を、ガキっぽい少女漫画を盛り上げるための小道具くらいにしか扱っていない。
    私は自分の好きなものを汚されたような気がして、腹が立った。
    こういう物言いはあまり好きではないが、もう少し勉強してから描けや。
    私はデーモン小暮の口調で、「お前も犬神筋にしてやろうか!」と言いたい。

    • 2
  2. 評価:2.000 2.0

    散らかりすぎ

    安普請のアパートに引っ越してきた夫婦。
    ある日、妻がごみ捨て場で生首を発見するのだが…というストーリー。

    シンプルな少女漫画風の絵柄と、唐突な生首の描写の奇異なバランスはなかなかショッキングで、いったいどういう話になるのだろうと、前半はかなり面白く読んだ。

    しかし、後半、いくら何でもとっちらかりすぎである。
    多分、この漫画、連載で、後半の展開をしっかり決めないまま、前半が描かれてしまったのではなかろうか。
    そう疑いたくなるくらい、前半と後半の整合性のなさが凄まじい。
    伏線も回収されないままだし(そもそも伏線だったのかも怪しいのだが)、入り口ではかなり引き込まれただけに、「ちゃんとしてくれよ」という思いが拭えなかった。

    • 2
  3. 評価:2.000 2.0

    フィクションのキャパ

    殺_人オークションサイトのアイデア自体は面白いと思った。
    競り落とされるのはあくまで殺_人の「方法」であって、殺_人を行うかどうかをオークションの参加者が決定するわけではないから、上手い具合に罪悪感が軽減され…ということなのだろうが、そのあたりの掘り下げは浅く、単にアイデアを放り出した感が強い。
    しかしまあ、新しいには新しく、「殺害方法を選べる、というだけの権利に億単位の金を払う人間がいるわけねえだろ」というツッコミは、ひとまず飲み込んだ。

    しかし、ストーリーの整合性のなさはひどいもので、特に終盤の展開は必然性もクソもない、典型的な「どんでん返しのためのどんでん返し」の羅列であり、悲惨なほどである。
    こうなると、先にこらえたツッコミが復活して、細かいことにも腹が立ってきた。
    映画「セブン」や、別の漫画「ミュージアム」をかなり参考にしているはずだが、そのことにも腹が立ってきた。

    根本も末端も破綻しすぎている。
    いくらフィクションとはいえ、これを許容できるほどのキャパは、私にはない。

    • 2
  4. 評価:2.000 2.0

    現実をなぞるだけ

    あの北九州の事件をモチーフにした漫画。

    怖いし、残酷だ。
    しかし、その怖さも残酷さも、全ては現実世界で起きた実際の事件によるものだ。
    そこを出発点にして、この漫画が何かを「作り上げた」のかとなると、正直、疑問符がつく。

    「現実に負けている」。
    それが、私がこの漫画に対して抱いた率直な感想だった。

    もちろん、別に漫画は、現実と「勝負」するものではない。
    しかし、現実の悲劇をフィクションがただ「なぞるだけ」に終始するならば、それはフィクションの力を放棄することにしかならないのではないか、と私は思う。

    • 1
  5. 評価:2.000 2.0

    条件とパートナー

    サラッと読めてスカッと出来る、と言いたいところなのだが、イマイチ気分が晴れないのはなぜだろう。

    個人的な趣味の問題だが、私は「条件」でパートナーを「検索」して、「ヒット」した相手を獲得する、というような発想が、どうしても好きになれない。
    きっと、私は古いタイプの人間なのだろう。
    異論・反論、受け入れるが、「条件で相手を選ぶつもりなら、条件に騙される覚悟は持っておきなさいよ」と思っている。
    だから、この漫画の主人公に心から共感も同情も出来なかった。
    別に「ざまあ見ろ」とまでは思わないけれど、主人公の復讐に両手を挙げて喜ぶことも難しく、まあ、一種の「化かし合い」に興じる中で、「お互い様」だろう、というくらいの気持ちにしかならなかった。

    • 1
  6. 評価:2.000 2.0

    紹介は芸じゃない

    申し訳ないが、私はこの芸人を面白いと思ったことは一度もない。
    裁判の傍聴は興味深いかもしれないが、この芸人がやっていることは結局のところ「紹介」に過ぎず、「紹介」は「芸」ではない、と思うからだ。

    漫画も全く同じで、もともと芸になっていないものをそのまま焼き直しているに過ぎず、それこそ、芸がない、としか言いようがない。

    • 4
  7. 評価:2.000 2.0

    ラストサマー

    昔、「ラストサマー」というB級ホラー映画があったが、それに近い。
    違うのは、「加害者」たちが、十分すぎるくらい同情に値するところ。
    そのぶん、感情移入できなくもない。
    が、いかんせん登場人物たちが、設定年齢のわりに性的に歪みすぎている気がして、ストーリーに入り込めなかった。

    • 4
  8. 評価:2.000 2.0

    どちらか

    もうデスゲーム系に飽き飽きしていることもあって、少なくとも「ゲームそのもの」に魅力があるか、「ゲームをする人間」に魅力があるか、どちらかはないと、辟易してしまう。
    個人的には、どちらにも光るものを見いだせなかった。

    • 6
  9. 評価:2.000 2.0

    奇異なバランスは錯覚

    典型的な少女漫画、といった風情の可愛らしい絵柄で、血みどろのホラーをやる。
    最初は、その奇異なバランスが独特であるような気もした。

    しかし、そんなのは錯覚であって、ホラー漫画全盛期の頃には、こういう漫画は、それこそ腐るほどあったのだ。

    単純に、ホラー漫画として、私は非常につまらなかった。

    • 1
  10. 評価:2.000 2.0

    根性は買う

    今はどうだか知らないが、この頃の「ナックルズ」にはわけのわからない取材魂みたいなものがあって、富士の樹海の宗教施設とか、ヒグマの出没する山中とかに、それこそ命がけの馬鹿げた体当たり取材をやっていた。
    その根性は買うけれども、漫画作品として評価するとなると、難しい。

    • 2
全ての内容:★★☆☆☆ 71 - 80件目/全82件

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