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作品レビュー
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31 - 40件目/全82件

  1. 評価:2.000 2.0

    単調なニヒリズム

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    法で裁かれない犯罪者たちを独自に人体実験する臨床心理士の話。

    主人公の臨床心理士には何の正義も信念もなく、あるのはただただ好奇心と探究心のみである。
    つまり彼を覆っているのは一種のニヒリズムであって、その設定自体は、嫌いではなかった。

    ただしまあ、毎回毎回、あまりに単調すぎる。
    法で裁かれない犯罪者がいる、それが人体実験の対象にされて廃人になる、その繰り返し。
    それをただただ眺めるだけでは、退屈という以外にない。

    • 2
  2. 評価:2.000 2.0

    設定だけ

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    異常なフェティシズムを持つ人間だらけで構成されるクラス、という荒唐無稽も甚だしい設定なのだが、ちょっと深読みすると、この設定はなかなか奥が深いような気がしないでもない。
    正常とか異常とか、そんなものは恣意的な判断基準に過ぎず、見方を変えれば、人間誰しも何らかの異常性を抱えて生きている、みたいなさ。
    まあ、多分そこまで考えてないけど。

    ただ、何にしても、設定だけである。
    その設定に見合う展開も奥行きも、全くない。
    ラストは打ち切りらしいが、正直、その事実には何の驚きも失望もない。

    • 2
  3. 評価:2.000 2.0

    愛してたんじゃないの?

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    「こういう漫画」は毎回、読む度に嫌な気分になる。
    だったら読まなきゃいいのだが、おそらく、私には「怖いもの見たさ」と似たような種類の「醜いもの見たさ」とでも呼ぶべき感情があって、それが定期的に発露するのではないか、と自己分析している。

    「こういう漫画」という雑な言い方をしたが、簡単に言うと、妻が元夫を、あるいは夫が元妻を(という漫画は少ないけれど)告発するタイプのエッセイ風漫画である。
    告発内容はだいたい不倫かモラハラで、本作も然り。

    本来「こういう漫画」は、不倫やらモラハラやらをしていた側がこらしめられてスカッとする、みたいなのが正しい楽しみ方なのだろうと思うのだが、私はどうしてもそういうノリになれない。
    はっきり言うと、漫画の中で悪役になる夫や妻より、漫画を描いている側に醜さを感じる(もちろん、完全なフィクションならこの限りではないけれど)。

    「こういう漫画」に対して私が感じることはいつも同じだ。

    「愛してたんじゃないの?」

    愛は冷めることがあるのは認めるよ。
    愛は消えることがあるのもわかるよ。
    でも、冷めたからって、消えたからって、「許せない」という裏切りを受けたからって、「何でもあり」なの?
    どんなに酷い人間として描くのも自由なの?
    愛した人を(ないし愛したと思い込んだ人、でもいいけどさ)、そこまで貶める自分の醜さに、どうして耐えられるの?

    私にはマジでさっぱりわからない。
    まあ、わからないでいられるというのが、きっと幸せなことなんだろうけど。

    • 14
  4. 評価:2.000 2.0

    苛立ちをぶつける

    ハンサムな夫と結婚し、「顔面格差婚」などと陰口を叩かれている主人公。

    正直、登場人物たちに苛立ちばかりが募る話で、まるで入り込めなかった。

    以下、何にムカついたのか、苛立ちをぶつけてレビューは終わる。

    【主人公】
    ・あなたの外見は決定的には醜くないが、その卑屈さは致命的に醜い。何とかしろ。

    ・他人の評価でいちいちフラフラするな。愛を信じるなら、もっと毅然としていろ。

    ・夫に対してやたら引け目を感じるな。何が愛かは難しいが、愛し合うには、平等であるべきだろう。

    ・だいたい、そんなに外見が気になるなら、少しは努力をしろ。グダグダ悩む前に少なくともダイエットしろ。

    【主人公の夫】
    ・お前もお前で昔の恋人にヘラヘラついていくな。潜在的に妻に優越感があるのか、「俺は顔で女を選ばないぜ」というのがアイデンティティーなのか、はたまた単なるブス専なのか知らないが、何にしてもお前は駄目だ。
    いや、別にブス専は駄目じゃなかった、間違えた。

    • 12
  5. 評価:2.000 2.0

    着想は悪くないけれど

    「意味がわかると怖い話」というジャンルは、いつからか怪談のひとつのスタンダードみたいになったが、基本的には簡潔かつオチがつく、という話なので、それを4コマに落とし込もう、という着想自体はいいと思った。

    しかし、形式で完全に失敗している。
    「意味がわかると怖い話」なのだから、当然、読者に意味をわかってもらってなんぼなのだが、それにしたって「4コマの後に解説文」はないだろう。
    興醒めにも程がある。
    こんなことをするくらいなら、4コマでスパッと終わって、あとはオチの意味を考えて下さい、わからなかったらしゃーない、くらい思い切ったスタンスの方が、余程マシだったかと思う。
    まあ、それにしたって、大した話ではないのだけれど。

    • 4
  6. 評価:2.000 2.0

    あまりに物足りない

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    様々な悩みを抱えた人々が、占いをきっかけに前に進む、という筋の連作短編。

    派手な破綻はないものの、あまりに薄味で、ちょっとびっくりしたほどだった。
    だって、占いは本当に普通にタロット占いをしているだけで、感心するような示唆とか、ましてや特別な能力とか、何もない。
    かといって、登場人物たちのドラマに深い何かがあるわけでもない。

    私の前に何やら悩んでいる人が通りかかり、彼らは占いを受けて何となく上手いこといって、勝手に振り切ったり立ち直ったりして、去っていった。
    極論すれば、それをただ眺めているだけの漫画であり、読んでいるうちに、私はいったい何をしているのだろう、という徒労感に襲われた。

    まあ堅実っちゃ堅実だけど、いくら何でも物足りない。

    • 14
  7. 評価:2.000 2.0

    簡単すぎる

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    主人公の主婦二人が、深夜限定の家事代行のサービスをやる、という話。

    まず、漫画の評価とは関係ないけれど、このビジネスの発想自体は面白いと思った(既に存在するサービスなのかは知らないが)。
    私自身、生活サイクルが一般の仕事とずれているせいで、「この店が夜中にやっててくれればな」と感じることが日常だから、特に都市部であれば、こういうビジネスの需要はあるのではないかと思う。
    まあ、安全性の問題とか、色々難しそうではあるが。

    話としては、主婦二人が、家事代行の仕事の中で、パパ活、ティーンエイジャーの妊娠、ネグレクト、DVなど、現代社会の様々な問題に直面することになる。
    展開はテンポがよく、サクサク読めるのはよし。
    だがいかんせん、解決が簡単すぎる。
    当たり前だが、前述の諸問題が、そう易々と一件落着するわけはない。
    このあたり、漫画として一定の落としどころを設定しないといけないのはわかるが、それにしても、という印象は拭えなかった。

    • 7
  8. 評価:2.000 2.0

    何なんだよ

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    どちらかと言えば地味な主人公の女性が、ルックス抜群のエリートから突然(と言っていいと思う)プロポーズをされるが、実はその男は全国各地に自分の子どもを産ませるための女性を作っていた、自分の遺伝子をそこらじゅうに残すためにね、という話。
    何なんだお前は。

    男の自宅の壁には巨大な地図があり、子どもが生まれた地方にはその子どもの名前のメモが貼ってある。
    (例えば北海道の地図には「雪」というメモが。)
    それが後になって、主人公が男に対して決定的な疑いを持つ伏線になる、というかそんなのは伏線とも言わないが、とにかくまあ、馬鹿じゃないのかお前は。

    ジャンル的には、紹介文ではサスペンスとなっていたけれど、もうほとんどギャグの領域だと思う。
    ここまで非現実的な設定をもってサスペンスを成立させるには、相当な技量が必要だけれど、個々のキャラクターの造形もとことんペラペラなので、ただひたすらに滑っているという印象しかない。
    申し訳ないが、こういうのを真面目なサスペンスみたいにやられるのは、本当に寒い。

    • 2
  9. 評価:2.000 2.0

    どうでもいい

    結婚、妊娠、新居のマンションに引っ越し…ところがそのマンションが何かおかしい、という話。

    主人公は、誰かや何かに価値や愛情を持っているのではなく、結婚「というもの」をして、家庭「というもの」を持つことが幸せなのだ、と何の疑いもなく思い込んでいる人間で、私が最も嫌いなタイプの人間のひとつである。
    この時点で相当げんなりしたが、まあ、それはいいとしよう。

    ただ、サスペンス的な空気を漂わせているわりに、諸々の謎の吸引力のなさは致命的である。
    誰もが秘密を抱えて生きている、的なことがテーマのひとつなのだろうが、それがまあ、あまりに薄っぺらくて、どうでもいい。
    主人公を悩ませる奇妙な出来事も、誰かの悪意なのか、主人公自身の妄想なのか、それも、どうでもいい。
    主人公が彼女の言う「幸せ」をつかもうが、目を覚まして新たな幸せを目指そうが、はたまた地獄に落ちようが、それも、どうでもいい。
    もう、ひたすら、何もかもが、どうでもいい。
    そんなふうに、何やら自暴自棄のような気持ちになる作品だった。

    • 2
  10. 評価:2.000 2.0

    短編という無茶な形式

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    最初に断っておくが、私は短編という形式が、漫画も小説も好きである。
    その前提で書くが、本作が「短編である」ということそれ自体に、いくら何でも無理がある。

    超能力者みたいなのが生まれる村。
    能力を持たずに生まれた子は生け贄みたいな存在として葬られる村。
    そこで生まれた双子の兄弟。
    弟は将来を嘱望される天才的な能力者であり、一方の兄は能力を持たない。
    「双子だからいずれ能力が目覚めるはず」という理由で生を奪われなかった兄は、弟に対して劣等感やコンプレックスを持ちながら育つのだが…。

    どうですか?
    壮大なスペクタクル巨編が始まる予感がしませんか?
    だが、繰り返す、5話完結である。
    そんな無茶な。

    もちろん、長くしようが短くしようが、制作者サイドの自由なのだが、物語のフォーマットによっては、どうしても語るのに最低限必要な「尺」というものがある。
    およそ思いつく限りで、これほど短編に相応しくないタイプの話もないのではなかろうか。
    どういう事情で成立した作品なのか知らないが、ちょっと無茶苦茶だと思う。

    • 2
全ての内容:★★☆☆☆ 31 - 40件目/全82件

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