rokaさんの投稿一覧

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141 - 150件目/全152件
  1. 評価:3.000 3.0

    小綺麗な都市伝説

    個人的に、都市伝説の類は非常に好きである。

    漫画としては、都市伝説を上手に広げて、ストーリーにした印象。
    既存の都市伝説だけでなく、オリジナルも入っていて、新鮮味はある。
    各エピソードにはちょっとしたひねりが加えられていて、退屈せずに読めた。

    ただ、安心して読める反面、都市伝説に対するあっと驚くような新解釈や、ぞっとするような「踏み込み」には乏しく、もう少しおどろおどろしいものが読みたかった気もする。
    あくまで、都市伝説をモチーフにした、ライトなホラー、という位置づけか。

    • 3
  2. 評価:3.000 3.0

    ホラーのパワー

    画力は完全にマイナス。
    だが、絵柄はホラーに合っている。
    特にホラーやサスペンスの場合、技術的な問題とは別に、絵柄の「合う・合わない」があり、その点は、セーフではなかろうか。

    ホラー部分とミステリ部分のバランスがよく、怖がらせる一辺倒になっていたらグダグダになっていたところを、上手く回避した。

    荒削りではあるものの、荒削りゆえの洗練されないパワーを感じる、なかなかパンチのきいたホラー。

    • 2
  3. 評価:3.000 3.0

    徹底的に空っぽ

    最近よくある「ゲームもの」の中でも、際立って空っぽ。
    個々の死には何の重みも価値もドラマもなく、「ゲーム」の真意も狙いも冗談みたいなもので、「意味づけ」を徹底して拒否しているように思える。
    特に「バスケ少年」のシーンなんかは、漫画におけるドラマチックな死、に対するアンチテーゼのようだった。
    それを薄っぺらさと感じるか、潔さと感じるか。

    まあ、短い間ドキドキして、後には何も残らない、そういうジェットコースターみたいな漫画も、あっていいと思う。

    • 4
  4. 評価:3.000 3.0

    一種の「ヒーロー」漫画

    少年漫画のヒーローの、現実には出来ないような大冒険や武勇伝を読んで、少年たちは、胸がスカッとする。
    それとこの漫画は、本質的には同じ構図ではないかと思った。
    ただ、対象が女性で、大人だ、ということであって。

    駄目男をバッサリ成敗するのは、現実ではなかなか難しい。
    殺傷力の高い言葉が上手く出てこなかったり、決まったと思ったらカウンターを食らったり、切る決心をしたはずなのにズルズル続いてしまったり。
    そんな、駄目男に対するイライラと同時に、駄目男を見事にやっつけられない自分自身へのモヤモヤも、晴らしてくれるような漫画なのではないかと感じた。

    ただ、私は愚かな男性の側なので、そこまで感情移入は出来なかった。
    性差についてあまり語りたくはないが、私が女性であったなら、評価は違っていただろうと思う。

    • 7
  5. 評価:3.000 3.0

    漫画と世相

    悲しいながらに世相を反映した漫画であり、今の時代に読まれるべき漫画のひとつではないかと思う。
    その事実が辛くて、途中で読むのをやめてしまった。
    私の気分の問題であり、漫画には何ら責任がない。

    この漫画を否定するつもりは全くないが、これが「読まれるべき」社会なんて、勘弁してほしい。
    私が何を言っても世の中が変わるわけではないけれど、それが正直な気持ちである。
    だいたい、現実はもっとずっと酷いのだ。
    昔読んだ小説の中に、こんな台詞があった。
    「この世が子どもにとっていい場所だったためしはない」。
    何てことだ。

    醜いものや残酷なものを漫画の中で見るのは決して嫌いではないし、「闇金ウシジマくん」なんか大好きなのだけれど、こればっかりは、どうしても駄目だった。
    申し訳ない。

    • 4
  6. 評価:3.000 3.0

    繰り返しの是非

    悪く言うと「同じこと」の繰り返し。
    だが、それでも退屈させないのは、よくあるサバイバル系のホラーを基軸にしながら、上手に推理モノの要素を取り入れているからだと思う。

    ただ、話の性質上、「生き残れるか」という本来最大の焦点になるはずの部分に緊迫感が欠けるのは、ちょっと気になった。
    何しろ、基本は何度でも「繰り返す」わけで。
    ただ、「助かるとわかっていても怖い」描写には成功しているとは思う。

    ドラゴンボールも、「生き返れる」ようになってから、急に緊張感がなくなった。
    まあ、関係ないけど。

    • 4
  7. 評価:3.000 3.0

    浅いけれど

    凶悪犯の実録漫画。
    ひとつひとつのエピソードの掘り下げは浅く、ダイジェスト的な印象で、「核心に迫る」というような迫力はない。
    「アンビリバボー」の方が情報量は多いくらいだと思う。

    ただ、なかなか中立的な視点で「人間」としての凶悪犯を描こうとしているように思えて、そこはちょっと好感を持った。
    凶悪犯を、「異常な怪物」として排除したり、単純な悪役と設定したり、グロテスクな興味を煽ったり、そういうアプローチの方が漫画としてはやりやすいだろうが、それをしていない。
    「こんなひどい奴がいたんだよ、許せないよね!異常だよね!」という感じではない。
    「やったことは許しがたいが、彼らもまた、人間。いったいどこで歯車が狂ったのだろうか?」という語り口。
    そして、その答えは、わからない。
    その、わからない、ということをきちんと描いている気がして、そこは評価したいと思った。

    • 8
  8. 評価:3.000 3.0

    原作に負う

    原作のファンである。

    まずまず楽しく読んだのだが、その魅力はあくまで原作に負うものだし、原作とどちらが魅力的かと問えば、答えは明白だと思う。
    師匠シリーズの魅力は、「話」としての面白さだけではなく、かなりの部分、作者の端正な文体によるものでもあったんだな、と再認識した。

    とはいえ、インターネット上の「書き込み」から始まった師匠シリーズが、とうとう漫画化かいな、と思うと、ちょっとした感慨はある。

    • 11
  9. 評価:3.000 3.0

    サスペンスとしてもギャグとしても

    大真面目にサスペンスをやろうというのではなく、サスペンスと、ギャグと、その際どい中間を狙ったような気がする。
    それが悪いとは言わないし、新しい路線を、というガッツは買うのだが、その挑戦が成功しているとは言いがたい。
    じゃあどうすればよかったのかは、ちょっとわからないのだが。

    焼肉屋と寿司屋が一緒になっている飯屋があるが、私は焼肉が食べたければ焼肉屋に行くし、寿司が食べたければ寿司屋に行く。

    • 14
  10. 評価:3.000 3.0

    サイコキラーの許容範囲

    学生時代に犯罪心理学をちょっとかじって、古今東西のサイコキラーの書物を読んでいた。
    「美しきサイコキラー」なんて、滅多にいない(テッド・バンディなんかは例外だろうけど)。
    「美しき女性のサイコキラー」となると、私の知る限り、一人もいない。
    別に、現実にいない人物が漫画にいちゃいけないわけではないが、美女のサイコキラーという設定に、私は冷めてしまった。
    ファンタジーではなく、あくまで「現実」を舞台に展開する漫画には、こういう逸脱をしてほしくない。
    美女のサイコキラーなんかよりも、コナン君の「怪盗キッド」の方が、まだ現実として許容できる。

    • 9

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