5.0
まったく同じ気持ちです
私も80代の母を認知症専門病院に入院させていますので、
涙なくして読めませんでした。
やはりスマホで認知症については見てしまいますので、
自然と本作にたどりつきました。
まだ介護保険もなく、若年性認知症ということも知られていなかった
時代と思います。「長生きしたおばあさん・おじいさんをお嫁さんが看て当然」だった
のですから、そのお嫁さん本人がかかってしまわれるとは、
小学生だったやっちゃんさんはどんなにつらかったでしょうか。
私はずっと母と暮らしてきましたので、自分が50代で、
介護世代としても当たり前かもしれませんが、やはりつらいです。
私も、もう母が戻って来ないガランとした家、
だんだん進行していくのを確認しにいく見舞いのつらさ、
私たちの大事な思い出を何にも覚えていないこと、
さっき言ったことも覚えていないこと…
自分だけが日常生活を楽しめない気持ち…、
それでいて、介護から解放されたほっとした気持ち、
入院させるときに半ば無理やりだったこと、
母が家で来ていた服にしがみつこうとするのを取り上げたこと…
何もかも一緒です。
入院ですと、介護施設よりは安いし、他に病院に連れて行く必要も
ないのが楽ですが、やはり、行き届かないところはあります。
でも、病院を強く責めることはできません。
国は、「社会での共生」などと言いますが、少し家族の身にもなって欲しいです。
身体は元気だけれど、動物のようになってしまった親を、
あなたは家で世話できますか…?
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48歳で認知症になった母