5.0
単発のものもあるけれど、巻き込まれた事件が実はとある糸を引く人間に絡んで連続している。
ミステリ要素は深いけれど、ミステリにおける探偵にあたる主人公の整くんは、まずその生来の性分というかものの見方や考え方で事件に巻き込まれやすい。
物語の始まりの事件は実に単純な巻き込まれだったものの、そこで警察に妙な縁ができ、その次に巻き込まれた大事件で、不思議な繋がりの始まりに当たる。
その後も、疑問を考えてはいるものの連続しているとみえる事件を自分から積極的に追う訳ではないのに、様々なところから糸口を見つけていってしまう。
未完でこの作品のレビューをするのは惜しいけれど、そのくらい引き込まれるのと、既に読んだ話を覚えていても読み返したくなる作品としてお薦めの一票を。
悲痛だったり穏やかならない事件が起きるのですが、穏やかな気持ちでじっくりゆっくりおいしいお茶と共に楽しみにしてしまうような物語です。
サイコパスの描き方もリアル。
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ミステリと言う勿れ