5.0
悲しくも神がかったストーリー構成
懐かしの再読です。所々しか憶えてなかったのですが、いやはや、今読んでも、良質なサスペンス映画を見終えたような読後感。お話の作りが重厚で、考案した作者さま、神がかり的。凄い。
舞の時なぜ変身しない?防火シャッター、スルリと抜けられない?など、思うところもあるけれど。豹はちゃんと残忍で、こんなん子供の頃読んでたのねと驚いたし、曽根原センセの冷凍生体保存やら超音波やら脳手術、抗体血清なんかは、今のサスペンスでも充分いける設定だわ、と唸りました。センセがいたから、母娘の再会や暁生の短命の治療が出来たのも事実。慎ちゃんと倫子も生きて再会させてあげたかった💦個人的には小田切さん推しで、亡くなったあとに倫子に変身の呼吸を合わせにフワリと来るシーンがすごく好き💕最後、麻衣が何になるかを明らかにしなかったのも粋。飛行機止めちゃうとこなんか、ドラマティック過ぎて悶絶でした。あー、語ればキリがないくらい楽しかった!作品との再会に感謝!2人のその後なんかも是非!
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6
闇のパープル・アイ