5.0
津軽と鈴が探し物屋を一緒にしていく事件解決物語…と思って読み始めたら、佐之次、春時が登場した辺りから、鈴の実家、桐院家のドロドロした話、遠峰が登場すると更にドロドロした展開に…
鈴は何度も危険な目に合うし、津軽が刺されて撃たれて重傷負ったり、春時も脚を撃たれて阿片漬けにされそうになったり、ハラハラの連続。河内の天然キャラが場を和ませ、津軽のお母さんの明るいキャラに重いムードが救われる。年の差があり過ぎて鈴は津軽の恋愛対象になってないけど、守りたい大切な存在。鈴が成長して2人がどうなっていくかは続編で描かれていく。春時は、妾の子として生まれ、幼少期に愛情を受けずに虐げられて育ち性格が病み過ぎてる。春時と津軽で10歳の鈴を取り合う、2人のやりとりが面白い。
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明治緋色綺譚