2.0
薄っぺらい
うーん、この話数は最初から決まってたんですかね、それとも大人の事情で無理矢理終わらせたんですかね?どちらにせよ、物語後半の描き方が中途半端で説明的で薄っぺらい気がします。
悪魔は誰の中にもいる、それを認めて受け入れて前を向いていくことが大事。それがテーマなんでしょうが、それはその通りだど思います。でも"語り"でそれを言われても、説教っぽくなるし、何より主人公がその思いに至る気持ちの流れがよく分からない。
この話は、詩と美園の共依存あり、美園の恐らく何らかの人格障害あり、で、現実的にはそんなに簡単に済む話ではないと思う。離れること、距離を置くことは重要だけど、共依存、人格障害の扱われ方が雑で、美園のセンセーショナルな部分が強調されるばかりで、本質が描かれてない。2人の苦しみ、葛藤など、もっと細かく丁寧な心理描写が必要だと思います。
何かのエピソードとして、ちょっと触れるならともかく、真っ向から向き合って題材として取り上げるなら、"悪魔"とまで表現するならば、もうちょっとしっかり勉強して取り組んで欲しいと思います。そうすれば物語に深みも出て、テーマもより説得力が出ると思う。
詩が紘の実家に住み、紘の継母の綾子さんと3人幸せに暮らし、実母から差し入れの荷物が送られ手紙が入っていて、時間はかかるかもしれないけど、母親とも分かり合える時がくるよね、あー良かった、幸せ、めでたしめでたし、では終われないはずです。
続きが気になって最後まで読みましたが、ポイント返して欲しい気持ちです。
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悪魔はそこに居る