5.0
一気に読破しました。
最終話のばあやさんの言葉に、涙腺崩壊しました。
今の時代なら、なかなかもう使えない(使ってはいけない?くらいの)言葉や台詞がバンバン出てきますが、人間同士の奥底にあるリアルな感情って、昔も今もこんな感じなんですよね。
当時は独親とかモラハラとか、そういう言葉はありませんでしたが。
とにかく、読み進んでいくほど深い。
ゆりちゃんの心根の優しさ、綺麗さ、泣くことはあってもそこで負けない、しなやかな強さが出てくるお話です。
個人的に好きなのは、ゆりちゃんと芙蓉さんですね。こんなに美しくて、冷静で聡明なお姉さんに憧れます。
私は昭和生まれ、平成の初めに就職して社会に出たおばちゃんですが、この吉村先生の作品を読んだのは初めてです。
広告で見かけたんだったかな。
どんな形でも、巡り会えて良かったなあと思う作品でした。
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薔薇のために