4.0
素直な気持ち
いくえみ先生の作品は、心の1番深いところの感情をとても繊細に描いていて、読むのが苦しくて でも、続きが気になって読んでしまうとてもいい作品が多いですよね。
心の繊細な時期に大人達がつけた傷を癒せないまま、彼らは大人になっていかなければならなくて、人生って残酷って思う。みんな、闇が深い。
3人の微妙なバランスで成り立っている友情の中で、岬ちゃんの不器用だけど真っ直ぐな気持ちが楡君に届きますようにと、祈るような気持ちで読みました。素直な気持ちで誰かを思う、素直な気持ちで恋をすることができる普通の人生が、彼らにはこんなにも困難だった分、これからの彼らが幸せでありますように...
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太陽が見ている(かもしれないから)