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身代わり「令嬢」といえるのか
ああ、またこのパターンか…という感じ。義母、義姉妹から虐げられていたヒロインが、イケメンで力もあるヒーローと出会い、ざまぁするという…どの作品と、いつ出会うのかによって、二番煎じ、三番煎じ感も異なると思うのですが、自分の中では、こちらの作品は後手に回ったクチで、う〜ん、かなり厳しい目で見てしまいます。
まず、身代わり「令嬢」ですが、令嬢として認知されている感がない。ただ、血を引いているだけでは、「令嬢」とは言わないでしょ?カトリーナ母、愛人というわけでもなさそうだったし、同じ敷地内にカトリーナ母娘を住まわせていたのは、明らかに伯爵夫人の腹いせ+嫌がらせ。
義妹シャルルの言葉遣いも、明らかに違和感。敵方悪役令嬢的に、ワルさを強調したかったのかもしれませんが、いくら何でも貴族令嬢「ク◯」は使わんて。庶民以上に、庶民以下です。
そして、伯爵夫人を義母、シャルルを義妹としている件だけれど、そもそも、カトリーナ母と伯爵の間に、婚姻関係はなかったのだから、その認識はおかしくない?ちなみに、伯爵夫人とシャルル、トンデモ悪役として描かれているけれど、もともとの性格の悪さはさておき、彼女たちが怒るのは、当然の権利。だって、浮気された上に、子どもまでって…ヘタレ伯爵の罪は重い。
身代わりとなったことで、初めて伯爵家から「認知」されたカトリーナ…この後は、お決まりの王道パターンかな?せめて、氷の王子クラレンスの豹変ぶりでも、楽しむとしましょう。
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身代わり令嬢を救ったのは冷酷無慈悲な氷の王子の愛でした