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命名:京都在住ミスター・マープル
こちらの作品も青年誌由来。青年誌って、料理とか着物とか妖怪とか、すご〜く専門的な内容を深く深く掘り下げて描く中に、ゆうるりと恋愛を混ぜ込む形の作品が多く、恋愛←それが成就するか否かが大事!の少女・女性誌とは、やっぱり趣が違いますね。一部読者の期待として、葵と清貴の恋の行方は?となるのでしょうが、あぁ、こりゃお茶を濁して終わりかな…そんな予感がしないでもない、青年誌あるあるです。
シャーロック・ホームズも確かに観察眼が鋭かったけれど、持ち込まれる事件?の傾向からすると、清貴サンはむしろミス・マープルのイメージ。地域の事情を把握した上で、細やかに観察し、推理の欠片を繋ぎ合わせて、全体像を浮かび上がらせる…ミス・マープルでしょ!話の柱として、骨董と京文化をぶっ込まなくてはならないので、毎回リサーチ大変だろうなあ。京都絡みの2時間サスペンスや連続ドラマ(もれなく警察関係者が関わってくる)を視て、京都への憧れが募ったものですが、今回、改めて京都を旅してみたくなりました。清貴みたいな「京男子」に会えるかな?
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京都寺町三条のホームズ(コミック版)