Mayayaさんの投稿一覧

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作品レビュー
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191 - 200件目/全594件

  1. 評価:5.000 5.0

    16話で腑に落ちた

    「ジャンル、変えさせて頂きます!」ん?どのジャンルからどのジャンルへ?まあ、悲劇から喜劇へってことかな?なんて考えながら、楽しんできました。
     とにかく、主要登場人物3人のキャラが立っていて、面白いことこの上なし!幼いけれど、中身は一丁前、イケメンでツンデレなルカ、やや堅苦しいけれど、真面目で実直なルカの叔父リューティガー、そしてルカの叔母で、本作の真の主人公であるユディット、この3人のやり取りが堪りません。

     ところで、16話まで進んだところで、タイトルの謎が解けました。作者さん、堂々とユディットに語らせているではありませんか!「復讐劇から詐欺劇、そして成長物語へ」と。作者さんがタイトルに込めた願いが、ここに来てやっと伝わった気がします。
    「冬の森の主」が、悲劇の復讐劇で終わらないように、ルカの母親になりすまして、孤軍奮闘?を続けるユディット。実に健気で、不器用で、心の声がダダ漏れで、可愛らしい存在です。物語は詐欺劇の様相を呈してきましたが、ここから本当に「成長物語」にシフトチェンジしていけるのか、しっかりと見守っていきたいと思います。
     ところで、「成長」するのはルカだと思うけれど、ユディットとリューティガーの恋も成長していくのかな?

    • 2
  2. 評価:4.000 4.0

    「赤い花」の贈り主は?

     ヒーローの?カーレンは、黒髪に赤い眼の持ち主、うん、明らかにこの頃流行りのダークヒーローのルックスだ。そして、転生ヒロインの「レ」=月曜日 この頃、呼び名を「曜日」にするのが流行ってる?この二人が出会って、新しい家族の形を作っていく、アットホームシンデレラストーリーです…といきたいところでしたが、いやいやどうして、サスペンスとミステリーの臭いがぷんぷんしています。
     レがカーレンと出逢ったのは、偶然?それとも必然?鍵となるのは「金色のラインが入った赤い花」で、これはカーレンの母の死とも何か関係がありそう…一気にダークファンタジーの様相を呈してきました。
     今のところ、遠慮がちなレと何やら腹に一物ありそなカーレン、絶賛腹の探り合い中です。この二人が、本当のあたたかい親子関係を築いていけるのか、それとも上っ面の関係で終わってしまうのか、まだまだ目が離せそうにありません。でも実はレ、息子のジェイドとくっついたほうが、早くホンモノの娘になれちゃうんじゃね?

    • 3
  3. 評価:5.000 5.0

    明治版「コレットは死ぬことにした」

     生贄のヒロインと異種ヒーローとが結ばれるお話は様々ありますが、「死神」をこんなに優しい存在として扱った作品は、そうそう多くはありません。死者を黄泉へ正しく導くために、枕元に立って印を付けているのに、恐れられ、嫌われ、憎まれる…どう考えても割に合わない死神の八雲様、まるで「コレットは死ぬことにした」の冥王ハデス様みたいです。八雲様も、ハデス様も、死者を大切に扱っている神様。そしてどちらも、死と向き合うことで、生きることの大切さに気付かせてくれる、素晴らしい作品です。
     コレットは、天然ゆえの真っ直ぐさで、ハデス様のハートを鷲づかみでしたが、こちらのヒロイン千鶴も、元華族の高潔さと愛されて育った誠実さで、八雲様を魅了していきます。この二人の強さと潔さ、ある意味似た者同士かも?そりゃ、どちらも神様に愛されちゃうくらいだかんねー。でも、ほとんどポーカーフェイスのハデス様に対して、八雲様は、笑顔、デレ顔もそれなりに見せてくれるので、より可愛さ増し増しかもです。
     コレットは一度死に、女神ペルセポネとして復活しましたが、八雲様と千鶴を待ち受ける運命は?ご都合主義と罵られても構わないので、二人に幸せをと願わずにはいられません。

    • 2
  4. 評価:4.000 4.0

    暴力反対(基本)ですが…

     しかしまあ、昨今いきなり婚約破棄される令嬢の多いことといったら…もう、どれがどれだか、誰が誰だか区別がつかなくなっています、凡人には…。それでもこの作品は、とことんはっちゃけているので、いくら健忘症でも、ヒロインの属性と見分けはつきました。
     属性は肉弾系、本名スカーレット、二つ名、通り名は…この先、もっと増えそう(それも不穏なものが)なので、割愛します。はっきり言って、この女、超危険!
     正直、暴力は苦手です。テレビや映画でも、痛そうなシーンは、部屋を移動するか、耳塞いで目を瞑っているか、どちらかです。もし、この作品がカラーだったら、多分読まなかった。
     では、なぜ読んでしまうのか…それは、スカーレットの価値観に賛同してしまうから。本来なら、裁判だ、法の裁きだとなるのでしょうが、そんなの待ってられっかぁ〜💢というのが、スカーレットと読者の本音。
     現代人としては「非武装非暴力」を推奨したいのですが、それが通じる相手じゃないもんねー。ジレンマ?カタルシス?あ“〜、日本国憲法の下、育った身としては難しい…。

    • 3
  5. 評価:4.000 4.0

    婚約期間、最低1年間ってサ

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    「年の差十五」の結婚なんて全然不思議じゃないのに、どうしてタイトルに?と思って読んでいたら、なるほど、この国の結婚は、新郎新婦二人の年齢差が大きければ大きいほど、面白おかしく語られるとか…年齢の割に初な辺境伯ギルバートのギャップ萌えだけで、十分に興味深いから、こじ付けみたいな設定を無理につくらなくてもよかったのにね。
     不思議といえば、シェリルが「豊穣の巫女」認定をされる件。初めは、不器用な年の差ラブストーリーかと思って読んでいましたが、「豊穣の巫女」のワードが出始めたあたりから、どんどん異世界ファンタジー化が進みます。転生者が出てこないだけ、まだマシかぁ〜。
     さて、物語は、二人が気持ちを確かめ合って、無事ゴールインめでたしめでたし〜と思いきや、え”?伯爵家のしきたりで、最低1年間の婚約期間が必要?!なるほど、「花嫁候補」のタイトルは、ダテではなかったようです。そういえば、「豊穣の巫女」候補のシェリルに呪いをかけて、魔力を横取りしていた件もうやむやになっていたし…。まだまだ物語は続きそうです。
     初めの頃よりも、ずっと表情が豊かになったシェリルとギルバート。新たな困難が待ち受けていそうですが、愛と「豊穣の巫女」の力できっと乗り越えて、二人で幸せを掴み取ってくれることを信じています。

    • 3
  6. 評価:5.000 5.0

    優しい時間と空間が待っています

     ス○バのシーズンメニューはいい、ドトー○の今日のコーヒーもいい、星○珈琲のスフレケーキ、○メダ珈琲のあんかけスパだって、美味しいコーヒーと一緒に食せば幸せ気分、マッ○や各種コンビニのコーヒーなんて、あのお値段であのクオリティ!そこそこ美味しいコーヒーを、廉価で手軽に飲めるようになったがために、私たちが失ってしまったもの…それは、それぞれ好みの純喫茶で、美味しいコーヒーを味わいながら過ごす至福の時間ではないでしょうか。「アネモネ」ではないけれど、客足減や後継者不足などの理由で、街から名物純喫茶の看板が、どんどん消えていったなぁと、今さらながら寂しく思っています。
     だからこそ「アネモネ」で、瑛都と凛久が醸し出す優しく柔らかい雰囲気が、とても懐かしく、そして素敵なんです。その優しい時間の中で、二人の気持ちもゆっくりゆっくり育っていく…じれったいけれど、ワクワクしながら読めました。
     持病の腰痛が悪化した瑛都の父は、「アネモネ」の閉店を決意…瑛都と凛久の選択は…?う〜ん、やっぱり、そうだよねぇ。希望に満ちたラストを、どうぞお楽しみあれ。

    • 2
  7. 評価:5.000 5.0

    漫画って、いいもんだなぁ…

     何て哀しくて、切なくて、あたたかい物語なのでしょう。誰かが誰かのことを守ろうとしたがために、生まれてしまった誤解やすれ違い、それを一つ一つ拾い上げ、丁寧に紡ぎ直して、見事な「愛」の物語が生まれました。「伏線回収」って、まさにこのお話のことだと思います。
     登場人物はたくさんいるのに、「モブ」がいない。一人一人が、とても大切な役割を果たしていて、物語のゴール目指して、愛のバトンを繋いでいきます。それは一見「空澤千津」のためであるように見えて、哲のためであり、空澤夫妻のためであり、千尋のためであり、春道のためであり、志信のためであり…「みんなの想いが繋がる」って、こういうことなんだなぁ。ラスト近くで「みれい」が語ります。「朝、目覚めた時 おはようと笑いかけてくれる人がいる それだけで 人って生きていけるものよ」…「おはよう、いばら姫」のタイトルに込められた意味、やっと分かりました。
     ラストで哲と志津が見た同じ夢、幸せな夢、きっとそれは……そんな希望を感じさせてくれる素敵な結末でした。こんな美しい世界を追体験できる漫画の力って凄い、漫画って、本当にいいものですね。
     ところで、「いばら姫」って、本当は誰のことだったのでしょう。ぜひ完読して、その答えを見つけてみませんか。

    • 2
  8. 評価:5.000 5.0

    地獄に墜ちろ、エセ聖女!

     異世界ファンタジーにタイムリープ?パラレルワールド?も加わっているので、ここはどこ?ワタシの意識はいつのもの?と、混乱したくもなりますが、細かいことは気にしない!レティシャとディトリアンの新たな恋し直し物語として楽しんでいこうと思います。
     それにしても母「聖女」の凄まじいこと…日本語としての「聖女」と捉えてしまえば、大混乱!この場合、職業、もしくは、何かしら能力を携えた者として、捉えたほうがよいのでしょう。だって、ギリシャ神話の神々も、浮気者や怠け者や気まぐれが多く、巻き込まれた人間は大迷惑だったのですから…。レティシャ、運が悪すぎたぜぃ。
     バタフライ・エフェクトではないけれど、レティシャが一度めとは異なった行動をとった時点で、すでに歴史は変化を始めている。レティシャとディトリアン、正しき心を秘めた新たな聖女とドラゴンを祖とする公国の正統な後継者として、必ずや歪んだパラレルワールドを、あるべき姿に戻してくれると信じています。人の不幸を願うタイプではないつもりでしたが、今回ばかりは「エセ聖女、因果応報地獄に墜ちろ!」と叫んで、星5です。

    • 2
  9. 評価:5.000 5.0

    古典と少女漫画の融合

     古典を原作とした漫画としてのイチオシは、大和和紀先生の「あさきゆめみし」これは、自分の中では、揺るがない。けれども、古典をモチーフとした新解釈漫画としては、この「とりかえ・ばや」、最高です!それもこれも、さいとう先生の崇高なる画力と、少女漫画ユーザーの期待を裏切らない物語再構築力の賜物。(女性漫画にジャンル分けされていますが、さいとう先生の中では少女漫画とのこと)
     とにかく、登場人物たちが美しい、特に、主要男性キャラたちが、敵役も含めてみんな美しい。その中でも、今上帝が素晴らしい!御髪を垂れた様子の、何と艶っぽいこと…光源氏かって。さいとう先生の源氏物語も、絶対ありだな〜と思いました。
     原作の「とりかへばや物語」が好きな方にとっては、「もののあはれ」感が薄まったり、部分的に話が変わっていたりして、?感があるかもしれませんが、こちらは、さいとう版「とりかえ・ばや」物語、ちゃんと少女漫画ファンが満足するように着地させてくれています。ちほ先生の平安大美麗絵巻、星5超で、超おすすめです。

    • 2
  10. 評価:4.000 4.0

    ベタな勘違い←分かりやすい

     西国イゼルマールを舞台に、蒼の志隊騎士隊長を務めるレグナガルド一族がヒーローの「勘違い」シリーズです。勿論「東の魔女」も、さりげなくしっかり登場しています。
     今回の勘違いは、思い立ったら真っしぐら、ある意味天然系の伯爵令嬢レオノーラと、スペックは高いのに、恋愛スキルは微妙なヴォルクの、お互いを思い合うがゆえの勘違い!まあ、可愛い勘違いだと、見る人が見りゃ、すぐに分かるわな。ヴォルクの「顔プイ」が笑えます。朝丘先生の画は、銀髪のレグナガルド一族を描くのにぴったりだと思うのですが、好みは分かれるところでしょう。
     13話完結なので、起承転結が分かりやすく、周囲もよい人ばかりなので、ストレスなく読み続けられます。個人的には「勘違い魔女〜」と併せて読むことをお勧めするかなー。

    • 3
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