5.0
夢・自分で考える大切さ
「おまえはよっちゃんに なんかされたの?」
このひと言、稜が何の気なしに返したこのひと言が、「自分で考える」ということをちかに気付かせ、ちかのその後の生き方全てに繋がったというのは、後になって分かること。ちかにとって稜は、漫画の師であると同時に、人生の道標でもあったんだなあということが、全編を通して伝わってきます。
ただ、ちかの存在に稜が救われていたのもまた事実。魂が似ているっていうのかな?稜は早く大人にならざるを得なかったし、ちかは年齢よりも幼いしで、この二人、当初は実年齢の8歳以上に年の差を感じたけれど、父ー娘?、師匠ー弟子という関係を経て、お互いを意識し始めるまでに、そう時間はかかりませんでした。特に、保護者としての稜ちんの葛藤は、なかなか焦れキュンですぜぃ。
ラストは、すっかりは読者の思惑どおりでなかったかもしれないけれど、「今日も明日も」というタイトルにぴったりの終わり方。今日も明日も、ずっと続く毎日を、自分たちの夢に向かって、支え合って生きていくんだろうなと、心から思えました。(ま、二人とも締め切り地獄で、修羅場の毎日なのでしょうが…)
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今日も明日も。