Mayayaさんの投稿一覧

投稿
1,573
いいね獲得
19,198
評価5 39% 614
評価4 35% 547
評価3 21% 325
評価2 4% 63
評価1 2% 24
11 - 20件目/全298件
  1. 評価:4.000 4.0

    手に入れたいものは?

     タイトルにある「あなた」と「私」は、一体誰を指すのでしょう…小人物ダニエルが、今更ヒロインキーサを手に入れたがったとしても、それをストーリーの中心に据えることは、まずあり得ない。まあ、普通にキーサ目線で考えるなら、「あなた」は、ヒーローセイオッド、そして「私」は、キーサってことになる。でも、この話、そんなに単純かしらん?
     視点を変えると、「あなた」はキーサ、「私」がセイオッドでも、十分あり得る。そして、もっと斜めに見ると、「あなた」はアルタ姫、「私」がセイオッド、あるいは、その逆も…意味深なタイトルには、いつも振り回されます。
     自分の頭で考えることをしてこなかったヒロインキーサ、詭弁だらけの(元)婚約者ダニエル、家門至上主義の父バンスフェルト伯爵、公爵夫人になるためには手段を選ばないアルタ姫、人の不幸は蜜の味という有象無象のモブたち…一癖も二癖もある登場人物ばかりで、気の休まる暇がありません。ヒーローセイオッドでさえ、見せているとおりの人物と信じてよいのか…
     偽りの愛の果てどころか、偽りの関係ばかりで、読むのに相応のエネルギーを使います。それでも、自尊心をもち始めたキーサに幸あれと願うのは、ご都合主義でしょうか。

    • 43
  2. 評価:4.000 4.0

    何てハードモード!

     転生が複数回なんて、今では全然珍しくもない。そして、その内容といえば、ヒロインが運命(原作)には逆らえず、結局はバッドエンドを迎え続け、今生こそ「今度こそ!」というもの。
     でも、本作のヒロインレベッカは違います。自らの意思で時間を逆行し、愛するイアンを皇太子にするために、悪に手を染め抜いた2度目の生。その「悪さ」が半端なくて、正直、ヒロインを見る目が変わってしまいそう。黒幕デリックの信頼を得るためとはいえ、彼と関係をもつところまでは、ギリありかもしれないけれど、無実の人々を陥れて命を奪ったことは、はっきり言って意味不。大神官の言葉どおり、目的のためなら、周りが見えなくなってしまうタイプなんだね。
     では、大願成就したはずの後の、勝手に回帰させられた3周目、その存在の意味は?もしかしたら、間違いだらけの2周目をやり直すために与えられた、神の慈悲?その割には、レベッカ自身の神聖力は落ち、愛するイアンには2周目の記憶があり、さらにデリックにさえ、あの2周目の記憶がある…何てハードモード!逆行して得られるはずのアドバンテージ、全然ないじゃん!!レベッカ、安心して。3周目の生に救いなんて、望むべくもなさそうだから(笑)
     今までにない「逆行・転生」物語、ストーリーへの期待感は高まります。ただ、人物の頬が痩けて見えるときがあって、そこが好みじゃないこともあるなぁ。

    • 0
  3. 評価:4.000 4.0

    読めば、読むほどに

     ビートリッチェの体を依代に、神性人として覚醒した「レグリア」と、4人の男の物語…いや、ヒョードルは、かなり影が薄いから、3人か?ヒロインレグリアが、神性人としての自分の在り方に疑問をもった時点で、逆ハーという甘い雰囲気にはならず、結果、「逃げれば、逃げるほどに」という危機的状況です。
     まあ、逃げたくもなるわな…一番のヒーロー候補と思われたラヒクは、暴君サイコ野郎だし、甘えたワンコ系と思われたエファは、実は腹黒ギツネだし、一番純朴そうなヴィカンは、真っ直ぐ過ぎて、ある意味おバカ風味?帯に短し襷に長しとは、よく言ったものだ。
     神性人とか精神接触とか、作者様独特の設定は、何度読み返しても、すんなり理解できるものでもなく、レグリアはただ、個人としての自由や自立を守りたいがために、ラヒクやその他の男たちの下から逃げたいんだろうな…くらいしか想像できません。彼女の逃げ足ポーズは、ちょっと運動神経が悪そうだけど…(笑)
     レグリアが、3人のうちの誰と結ばれるのかが、目下の興味の対象ですが、誰とも結ばれないって未来もあったっていいよね?「逃げれば、逃げるほどに」の後に、どんな言葉が隠されているのでしょう…追い詰められる?執着される?後悔する?愛が生まれる?読めば、読むほどに、男たちの行動が分かんなくなってくるけれど、それでも、答え合わせが楽しみな作品の一つです。

    • 2
  4. 評価:4.000 4.0

    ああ、空回りヒロイン(自称悪役令嬢)…

     推し活ゴリゴリのアラサー中学教師が、伯爵令嬢に転生?転移?しちゃったもんだから、まあ、しつこいわ、しぶといわ、あざといわ…目論見が全て外れても、次なる策を講じ、推しのために命を懸ける?心意気、アリアネルもとい佐藤飛鳥サン、あなたは立派な推し活大魔王です。
     ストーリー自体は、「ヒロイン(本人的には悪役令嬢)」アリアネルのドタバタぶりと、ヒーローアレキサンドライトのシリアスっぷりのギャップが、面白いかもです。アリアの目的は、アレキと「正ヒロイン」マリンとのハッピーエンドですが、原作補正?のせいか、マリンは弟王子のオニキスとどんどんよい感じに。一方、アレキは、アリアのことが気になってたまらないのに、勘違い+行き違い&不治の病のために、素直には気持ちを表せないよう…。うん、まさしく推し(アレキサンドライト)の一途すぎる執着を、私(アリアネル=佐藤飛鳥)はまだ知らない…だね。ああ、アリア、完全に空回り(涙)
     アレキの想いは、アリアに届くのか、そして、彼の命の灯火は…?ハピエンを期待しつつも、なかなか一筋縄ではいきそうもないこの二人(+王子二人と聖女サマ)、しばらくは目を離せそうにありません。
     ところで、教師の仕事って、そんなにブラック?教員志願者が、どんどん減っているのって、こういう無責任な描き方も、その一因となっているような気がするのですが、気にし過ぎかしらん?

    • 1
  5. 評価:4.000 4.0

    アイにはいろんなカタチがある

     王の代替わりのときに、異世界から聖女を召喚し、その聖女への最大の敬意を表す方法として、歴代王と結婚!?何じゃ、そりゃ?勝手に召喚されただけでも、えらい迷惑なのに、その上結婚!?じょーだんぢゃないしっ💢聖女に人権は、ないのかっ💢王様が好みじゃなかったら、どーすんのっ!!
     ただし、ヒロインエデリーンもヒーローユーリも、それを当たり前のように受け入れているから、文化、教育、慣習というものは、恐ろしい…マキウス王国万歳!だよね⤵️
     さて、5歳のアイが、聖女=お嫁ちゃんとして召喚されたユーリ様。まあ、このくらいの年の差なら、光源氏と紫の上のように、十数年も経てば何とかなるはずだけれど、どうもそこまで待てない&アイ自身に事情がある様子…。ここで、エデリーン登場!かくして、「愛情たっぷりな」疑似家族の旅立ちです。
     異性愛、同性愛、友人愛、師弟愛、兄弟愛、親子愛…人の関係の数だけ、愛のカタチも違うはず。マキウスの聖女は、愛されなければ、力を発揮できないそうですが、その愛が「家族愛」だって、いいはずだよね。勝手に召喚って設定は、大っ嫌いだけれど、アイの場合は、むしろそれが人命救助となっている。エデリーン、アイちゃんを全力で愛して、君こそ真の救世主だ!(あ、ユーリも…笑)

    • 1
  6. 評価:4.000 4.0

    勘違いどもを、どうしてくれようか…

    ネタバレ レビューを表示する

     高校時代、ちょっと憧れていた先輩と再会して、その後、想い想われの関係に…だけだったら、どんなに胸キュンだったことか…例え、ご都合主義といわれようともです。
     でもこの作品、主人公の環と健介が、徐々にお互いの気持ちを確かめ合っていく過程と並行して、とんでもないお邪魔虫が…それも、2匹も!とくるから、ほぼ全編イライラもやもやです。(意見には個人差があります)
     それにしても、昨今自分の思いどおりにならないと、過激化する輩の何と多いことか…本作も、そんな世相を反映して?ヒロイン環の元カレ正行とヒーロー健介の秘書杏奈による、主人公たちへの付き纏い&嫌がらせには、眉をひそめたくなります。引き際って言葉を、知らんのかね。この二人が、途中脱落することなく、最後までストーリーに絡んでくるあたり、敵役として天晴れ!こやつらを排除する過程で、環と健介の絆も深まっていくから、まあ必要悪なんだろうな…
     でも、やっぱりこの二人のやりようは、しつこくて、陰湿で、自己愛が強すぎて、共感できるところは、一つもなし。片想い&ストーカー気質は、せいぜい石川ひとみの「まちぶせ」か、あみんの「待つわ」程度にしておいてほしいわ(笑)

    • 0
  7. 評価:4.000 4.0

    ご都合主義ではない骨太の冒険物語

    「追い出された」とか「最弱で」とか「役立たず」とかの(称号)を冠した主人公たちが、実は…という流れは、既に有象無象ネタ。隠されたチート能力の安易な連発は、スッキリを通り越して、ちょっと食傷気味?この作品も、そのカテゴリーかと思いきや、おっとどっこい意外と骨太の内容でした。
     大抵は「ブラック」の軛から解放されれば、途端に周囲の態度が激変するほど、主人公が大活躍を始めます。でも、本作の主人公ロアの成長?自己肯定?の歩みの、遅いこと遅いこと…。彼の真価に気付いているのは、一部の「本物」たちのみで、それ以外は偏見に満ちているというか、お馬鹿というか…「万能職(見習い)」時代に植え付けられた劣等感も、ロア自身の進化を阻害しているのかもしれません。
     それだけに、ロアの新しい人生がご都合主義ではなく、地に足が着いたものっぽくって、応援したくなります。それに、グリフォンや双子の魔狼という高位魔獣をはじめ、凄腕商人コラルド、腕利き鍛冶屋ブルーノ、ネレウス王国の貴族以上で構成された「望郷」のメンバーなど、超一流の「本物」たちが、ロアの人柄と腕を認め、支えてくれるところも見どころです、かなり、わちゃわちゃしてますが…
     ところで、作中、傲慢聖女候補や妄想伯爵令嬢への風当たりが、なかなかに厳しい…作者先生、セレブ女子に何か思うところ、あるんですかぁ?(笑)

    • 1
  8. 評価:4.000 4.0

    おとぼけクエストは、いつか大化けする?

     逆行・回帰したヒーローが、前周の知識と経験を生かして…と、大体の骨子は、従来の転生冒険者クエストものと同じ。ただし、漠然と冒険するのではなく、ヒーロー秋には、「魔力渦」に侵された妹夏のために、「月の魔石」を集めるという強い動機があること、そして、クエストが微妙にアホらしくてほっこりしていることあたりが、他作品と一線を画しているかもしれません。一定時間息を止めたり、人前で熱唱したりって、何の役に立つ?「無職」故の、いつか大技に転向するための前振りなのか、単なる茶化しなのか…結論は、もう少し先のようです。
     少年漫画ジャンルですが、この手の作品には珍しく、ヒーローの造形がすっきり。「指熱」の川野タニシ先生風に見えて、好感がもてます。敵悪役キャラは、相変わらず不気味だけど(笑)1話64ptは懐が痛むものの、このボリュームと、大体2話分で収まりがつくことを考えれば、妥当な線かと。
     察するにこの作品、そんなに悪くはなさそう。ただ、後発作品ってところが、惜しいよなぁ…

    • 0
  9. 評価:4.000 4.0

    秘密のリリアン

     最初は、たまたまワガママ姫と髪色と瞳の色が同じだったが故に、テオドシウスに差し出された身代わり花嫁リリアンの、絵に描いたようなシンデレラストーリーと思って読み始めました。
     でも、途中から、微妙な違和感が…。まず、ワガママ姫ベアトリスの行動、言動が、ワガママ姫のものにしては、オトコマエ。もちろん、かーなーりー自己中ではあるのですが、それとなく、テオとリリアンをくっつけようと画策する…なぜ?
     それから、リリアンの身のこなしも不思議材料。時々、忍者の心得でもある?と思いたくなるような、鋭い反射神経を見せるあたり、ただのお姫様付きとは思えません。テオの父王が、リリアンを見て、誰かを想い出す様子も気になるし、彼女だけが歌える「小鳥」の歌って…匂わせに匂わせまくったこの展開、リリアンに対するテオドシウスの愛が深まるにつれ、リリアン本人に関する謎も深まるばかりです。
     身代わり姫と大国の王子という究極の格差婚、「溺愛」だけで乗り越えていけるのか、それとも…テオ王子のお手並み拝見です。

    • 1
  10. 評価:4.000 4.0

    Myタグを付けてみました

    ・メインテーマ…「ファンタジー」←6話目前半で完結してもよいくらいの、早い展開。
    ・シチュエーション…「非日常」「闘病」←ヒロインリディは「魔血過剰症」と闘っていくことになるので。でも、ヒーローエヴァリストに吸血してもらえば、症状は改善!?何、その神設定わ!ウィンウィン&ズブズブの関係が、既に初期段階で決まっている(笑)
    ・人物タイプ…「特殊能力」「人外」「吸血鬼」「妹」←リディの妹ミシェル、期待どおりの欲しがりクズ妹です。そして、リディの元婚約者のクライド、このクズっぷり、腐れ妹にピッタシの相手だわぁ(笑)
    ・人気/その他…これはもう、↑に提示されてるので、そのままで。
    ・関係性…「禁断・背徳」「年の差」←ヒーローエヴァリストとリディの年の差は、軽く300歳!仮に愛し合うようになったとしても、このままじゃ寿命の違いで死に別れ?吸血鬼に吸血されると、その相手も永遠の命を…という、あの究極のご都合主義にもっていく?
    ・サブテーマ…「ダーク」←最低でも、妹、元婚約者、両親への「ざまぁ」は、欲しいかなぁ。
    ・感情/感想…そこはもちろん「続きが気になる」で!

    • 14

設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています