Mayayaさんの投稿一覧

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11 - 20件目/全309件
  1. 評価:4.000 4.0

    無自覚男子のサクセスストーリー

     後方支援のメンバーをお荷物扱いする流れって、現代に置き換えると、営業事務の仕事を認めない営業マンみたいな?仕事って、自分一人でやっているわけじゃないのにね。それにしても、5年も一緒にいて、ユークの神業サポートにも気付けないって、サンダーパイクのサイモン、所詮その程度の実力。ユーク、見限って正解です。
     ところでヒーローのユーク、決定的に無自覚過ぎる。まず、自分の実力に無自覚。「先生」をやっていたくらいだから、誰か正当に彼を評価する人物や機関は、なかったのかな?
     それから、女の子たちにも無自覚。あれだけ、いろんな種類の好意を寄せられているのに、鈍ちんを通せるのって、ある意味才能。ただし、ハーレム状態=エロに走らない分だけ、好感がもてます。
     ユークという最高のバックアップメンバーを得て、破竹の勢いのパーティー「クローバー」ユークが入って、幸運を呼ぶ四葉のクローバーかと思いきや、まだまだメンバーは増える模様。それも、女の子ばっか!?ユークよ、このまま無自覚健全男子の君で、いておくれ…(笑)

    • 1
  2. 評価:4.000 4.0

    偶然か必然か

     神殿騎士団団長ギョームから、父親が剣の鞘の修理を頼まれたことが起点となって、ヒロインレアの多難な人生が始まりました。作中、巧みに張り巡らされた伏線によって、実はレアが、陰謀の渦中に放り込まれていたことに気付かされます。彼女は平民のはずですが、何か秘密がありそう…
     ヒーローポジには、今のところ美貌の騎士見習いバルタこと、バルタサル。実は彼、単なる騎士見習いではなく、前国王の非嫡出子(らしい)。命を救ってくれた異母兄で現国王のフィリップに恩義を感じ、彼の手足となって、聖地奪還を目指します。女性かと勘違いしそうになる美しさは、これまでのヒーロー像とは、かなり異なる趣。
     そんな二人の出会いは、偶然か、必然か。先の読めない展開に、今までにない、新しい物語の予感が湧き上がります。
     ところで、冒頭の寓話は、何を示唆しているのでしょう。そして、「私は必ず約束を守るから あなたも守ってください」の言わんとするところは?そこに、レアやバルタ、もしかしたらバルタの異母兄である国王フィリップが関わってくる可能性は?この物語、まだまだ謎が多く、今後の展開に期待大です。

    • 6
  3. 評価:4.000 4.0

    秒速でタイトル回収?(笑)

    「元農大女子」…転生前の農大女子としての記憶は、ごくわずか。受け継いだものといえば、農業に関する研究への意欲くらい。タイトルに掲げるほどの「元農大女子」でもない。
    「悪役令嬢」…魔力量が異様に高かったせいで、本来進むはずだった学校には行かず、魔法学校に進学。この時点で、無意識のうちに悪役令嬢へのフラグをへし折っていた。ということで、ピンク頭の「正ヒロイン」、完全にひとり芝居(笑)
     早々にタイトルを回収する作品も多いけれど、こちらもそれに該当。ヒロインユリア、初っ端から、婚約者候補リグラスに「断罪」されるなど、悪役令嬢になる隙さえ与えられず…でした。
     ただし、ユリアは本当に農業オタクで、そこから派生するあれやこれやのお話、これが、かなり面白い。特に、悪役令嬢ならぬ悪役第2妃イレーヌ様の激烈さが、小気味よい。シオン王、「何も言えねぇ…」って感じだもんね(笑)
     さて、悪役たちが、莫迦でおマヌケで、とことん小物臭を撒き散らかしているため、ユリア&ローレンとその周辺の賢さが際立ちます。ユリア、やっぱり貴女に、悪役令嬢は無理っぽいよ!

    • 2
  4. 評価:4.000 4.0

    継母必要悪考

    「シンデレラ」も「白雪姫」も、キーパーソンは「継母」。どちらも、悪女たるこの継母がいなければ、これだけ広く長く、愛され続ける物語にはならなかった気がします。
     だから、本作にも強烈な「継母」アグネスが、登場します。継母の目的もいろいろでしょうが、この人は、多分、財産狙いと地位狙い。そして、平民出身ゆえか、劣等感が酷く、その怒りの矛先が、継子のヴィヴィアンに向かってしまったことが、全てのはじまりでした。
    「シンデレラ」も「白雪姫」も、そして本作も、ある意味ステップファミリーの物語なんだけれど、まあ、父親たちの情けないこと。どうして皆、こうも悪女に引っ掛かる?ただ、アグネスの場合は、旦那が彼女の劣等感を慮り、丁寧に夫人教育を行い、愛情を注いでいれば、もう少し何とかならなかったかね。いきなり、平民から伯爵夫人は、ツラいです。
     さて、ヴィヴィアンとシルヴェストルの絆は、アグネスの悪行があったからこそ、深まりました。やはりお伽話に、ワルい継母は必要なようです。

    • 0
  5. 評価:4.000 4.0

    赤毛のエルフリーデもとい小松詩奈(笑)

     不幸の象徴赤髪持ちってことで、ずっと引きこもり放置令嬢のはずだったのに、「お金」を持って街に繰り出したり、ドレスをオーダーしたり、舞踏会パーティーに一人で参加したり…トントン拍子ながら、いろいろ?な流れ。ビンタ張られた意地悪姉モニカはどーした?放置していた親はどーした?エルフリーデの突然のこの「奇行」を、誰も見咎めないのかーい!と、いろいろツッコミどころはあるものの、まあいいわ。全てエルフリーデこと、小松詩奈にもっていかれています。このヒロイン、非常にポジティブ!
     ヒーローのリオネルも、なかなかイイ男なんだけれど、何故本編正悪役令嬢のミーシャに遠慮する?第一王子なんだから、ガツーンと言ってやればいいのに…。何か、弱みでも握られてんのかね?(笑)
     こんな二人が「契約結婚」を目論んで…ってところで、ここから邪魔者をバッサバッサと切り捨てていく予定…だよね?現実世界を股に掛けて活躍した小松詩奈の、対人スキルと美容知識を存分に生かして、胸スカ展開となることを期待しています。

    • 3
  6. 評価:4.000 4.0

    一度目は、気付けない?

     夢か現実か、前回の記憶をもったまま、青春と初恋をやり直すことになった琴音。どこぞの転生漫画と違って、身分も経済力もチート能力もなく、32歳という社会経験だけがアドバンテージという状態。前回の「後悔」を逆手にとって、「うなずきちゃん」ではない人生を目指します。
     大抵の転生モノは、二度目が無双過ぎるものが多く、正直食傷気味。けれども本作は、普通の子が、前回よりもほんのちょっと勇気を出すことによって、少しずつ運命を変えていく様子が丁寧に描かれ、共感できます。と同時に、何故一度目は、愛梨の腹黒に気付かなかった?何故今回同様、頑張れなかった?という焦りに似た思いも湧き上がってきます。
     でもそれは、琴音自身も感じているように、「32歳だから」立ち向かえることも多いだろうし、「後悔」の重さを知っているからこそ、行動にも反映されるのでしょう。同じ17歳同士なら、やっぱり愛梨みたいなタイプが、のさばるんだろうなぁ。
     さて、一度目はもてなかった「本当の友達」も増え、少しずつ愛梨に対抗する強さを身に付けてきた琴音。ただし、この作品の着地点が分からない…戻る?このまま?パラレル?夢オチ?最後の最後に「何?その終わり方!?」ってならないことを、切に切に希望します(笑)

    • 8
  7. 評価:4.000 4.0

    男子だったら「きむらたくや」?(笑)

    「グランマ〜」の高口里純先生が、また一風変わった昭和ネタで、読者に問題提起をしてくれました。「はらせつこ」で入力すると、一発で「原節子」に変換されちゃうんだから、さすがの原節子。
     でも、正直、昭和の中頃に活躍した女優さんよ?かの山口百恵、ちあきなおみ以上に、スパッと見事に芸能界から姿を消して、その後、亡くなったとき以外マスコミとは、一切関わらなかった潔さ。昭和後半、平成、令和生まれの読者の心に、この名前が、どれだけ刺さるのかなぁと、かなり気になります。
     だから、「原節子」という名前で弄られるという初期設定も、ちょっと実感がない。昔の女優さんの名前だと、気付かれることはあっても、それであーだこーだ言われることって、まずないんじゃないかな?どちらかといえば、今どきのアラサーには珍しい「◯子」と、子がつく名前ってことで、弄られそうだよね。
     これは、開き直ってのびのび生きている魅力的な「原節子」に、当然?の如く訪れたモテ期の話…として読んでいけば、よいのかも。因みに、男子だったら「きむらたくや」なんだろうな(笑)

    • 2
  8. 評価:4.000 4.0

    騙しているのは、誰?

    「悪女」…転生ヒロインアイヴィー、幼い頃からフラグをへし折り続けて、早10年。ほぼ「悪女」の痕跡なし。
    「仮面の騎士」…ヒーローグレイソン、仮面を着けたこと、あったっけ?比喩的な意味では、仮面を被っていたとも言えるけれど、序盤でその設定は、ほぼ解決。タイトルの意味、無くね?
    …というわけで、もはや原作「HEADS OR TAILS」は、影も形もないない状態、全くの違う物語で展開しています。もちろん「悪女は仮面の騎士に騙されない」も本編終了で、続編?番外編?に入ってる的な?
     ちょっと待てよ、「騙されない」が、まだあった!タイトル的には、アイヴィーはグレイソンに騙されない的な印象だけれど、蓋を開ければ、意図的にしろ、意図的ではないにしろ、結果的に「騙している」登場人物、多めです。確かに「表か裏か」…原作、生きていました。だからなのか、よくある転生モノにも関わらず、面白くてついつい読んでしまいます。グレイソンの「顔」命、アイヴィーのブレない性格も、なんやかやで魅力的(自分内評価)
     ちょっと勿体無いのは、男子キャラが多すぎて、その殆どが烏合の衆と化してしまっていることと、物語の核心で「.5」話が絶妙に邪魔すること。こりゃ、作者さんたちに騙されているのかな?(笑)

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  9. 評価:4.000 4.0

    蓼食う虫も好き好き…で、いいじゃん!

     小学校4、5年生女子の平均身長に並ぶ結衣と、名前の画数が多すぎて、テストの時、微妙に損しただろうなぁと想像できる纏くんの、凸凹思い込み溺愛物語です。
     人の好みはそれぞれだし、コンプレックスを感じる部分もそれぞれだけれど、実際、成人男女の40cm差カップルは、大変なことが多い。日常的に生活する家屋や家具の「丁度良い」を擦り合わせるのも、ひと苦労だし、出産の際も、丁寧な経過観察が必要。そのかわり、お姫様抱っこがし放題っていうのは、魅力的だわ。
     それでも、好きになったら、多少の?不都合は何とかなるのが世のことわり。ここから、結衣と纏の「溺愛事情」を、思う存分楽しみたいと思います。
     一つ気になっているのは、一城咲ルイ先生の作品って、前半キュンキュンしっぱなしなのに、後半、変なキャラがのさばってきて、イライラさせられるケースがあるってこと。ルイ先生、モヤモヤ最少で、おねげぇしますだ…(笑)

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  10. 評価:4.000 4.0

    君たちはどう生きるのか

     自らの命を顧みず、体を張って守ってくれた相手が、そのせいで大きな障害、あるいは命の危機に瀕したとき、守られた側は何を考え、どう行動するのでしょうか。
    「キャンディ・キャンディ」のテリュースは、キャンディとの愛をあきらめ、自分のせいで車椅子生活となったスザナの側にいることを選びました。
    「はいからさんが通る」の忍は、彼をかばって命を落としたラリサの、最後の言葉に背中を押されて、紅緒の下に戻る決心をしました。
     では、本作のヒロイン、春香の選ぶ道は…?償い、悔恨、義務感、同情、依存、そして、愛情。事故さえなければ、ごく当たり前の恋人同士になれていたかもしれない二人にとって、綺麗事では済まされない現実が横たわります。
     障害のある皆さんを「不自由」という言葉では、括りたくない。それでも、その恋愛事情については、想像の域を超える課題が、幾つもあるのでしょう。春香と音弥を通して、世界の見方を広げることができたらと、願っています。

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