3.0
意外性を期待させて〜
傷痕や痣があると「キズモノ」扱いとなり、嫁としての価値が下がるとされていた時代が、過去の日本には確かにあったから、麗華の身に降りかかる災難も、それほど荒唐無稽ではないのでしょう。それにしても、両親と妹の性根は、これ以上ないくらい歪んでいるのに、同じ親から生まれた麗華は、なぜ真っ直ぐ、忍耐強く、気高く育ったのでしょう。祖父母の教育の賜物?隔世遺伝?逆に、この凛とした感じが、八つ当たり母やマウント取り妹の癪に触るのかもしれません。
この手のお話によくあるように、本作も、ヒーローが「美しい」妹よりも、悲運のヒロインのほうを選びました。それには、当然理由があるし、むしろここから、麗華の新たな試練が始まるもよう。そして、このヒーロー氶太郎様、本当にいつも不機嫌顔!麗華と出会ったその後の10年のうちに、一体何があったのでしょう。タイトルにも繋がる重要なキーワードだけに、大いに気になるところです。
さあ、麗華は氶太郎を笑顔にできるのか…そして、自業自得&因果応報物語は、ここでも健在か…よい意味での意外性を期待したいと思います。
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将校はいつも不機嫌