Mayayaさんの投稿一覧

投稿
1,155
いいね獲得
10,146
評価5 39% 446
評価4 35% 405
評価3 21% 239
評価2 4% 48
評価1 1% 17
181 - 190件目/全258件
  1. 評価:5.000 5.0

    「まかないさん」でよかったのかな

    ネタバレ レビューを表示する

     舞妓さんを「芸能人」と考えると、16歳でも親元離れて頑張れるっていうのは、まあ理解できる。でも、舞妓になり損ねて、16歳で屋形のまかないさんっていうのは、如何なものでしょう。初めから「屋形のまかないさん」になりたくて京都に来たのなら、それはそれで構わない。けれども、成り行き+みんなに必要とされたからという理由で「まかないさん」を続けているのだとしたら、キヨの人生寂しすぎる。
     勿論、キヨはまかないさんの仕事に一生懸命。みんなが(特にすーちゃんが)気張れるように、文句も言わず台所を回している。少女・女性漫画なら、すーちゃんに対しての妬み嫉みで、ドロドロになりそうなところだけれど、そんな気配全然なく、本当に働き者で、心優しいキヨちゃんです。さすが少年漫画、理想の女の子たちを描いてらっしゃいますね〜。ところで、キヨちゃんの故郷は青森というとことですが、どーも津軽と南部をごっちゃにしている感があります。犬猿の仲とまではいきませんが、この二つの地域、今でもさりげなくマウントを取り合う仲なので、ご注意を。
     必要とされるからこそ、生き甲斐が生まれ、人生が変わっていく…キヨの人生は、まさに必要とされたことによって、予定外の方向に進み、花開こうとしているのかもしれません。花街の流儀を学びつつ、キヨが着実に成長していく姿を応援するのもまた一興、星5でお薦めです。

    • 1
  2. 評価:5.000 5.0

    蘭はオレだけの特別な花だから←撃沈!

    ネタバレ レビューを表示する

     高嶺蘭(たかみね らん)、勉強もスポーツもできて、その上クールビューティーなもんだから、「高嶺の花」と周囲から呼ばれている…まあ、ここまでだったら想定の範囲内。けれども、「お前みたいな高嶺の花なんて 一生崖の上で独りだよ」蘭は本当に「高嶺の花」として、傷付いた過去をもっていました。
     何でもできるのに、それでも努力を惜しまない蘭の不器用さが、とっても愛おしいです。そして、そんな蘭に目をとめ、少しずつ距離が縮めていく佐伯君は、蘭にとってまさに太陽。とは言っても、どこにでもいる普通の男の子なのですがね。毎回、お花に絡めてエピソードが進み、読み手の心を温かく包んでくれます。佐伯君を好きな子、蘭を好きになる子もそれぞれ登場しますが、お互いを大事に思う二人は全くブレず、きっぱりとした態度を貫くところは気持ちよいほど。それに、モブ以外嫌な登場人物も皆無なので、安心して読めます。
     ひまわりと白いガーベラが繋いだ二人の縁。少女漫画として、出来過ぎなくらい完璧なラストは、読者一人一人の心に、「貴方だけの特別な花になりたい」と思わせてくれるのではないでしょうか。少女漫画のテッパン作品、星5超えでお薦めです。

    • 0
  3. 評価:5.000 5.0

    イタすぎて、悶絶して、共感して

    ネタバレ レビューを表示する

     初めは、お節介なオネエがオクテ喪女(喪女って言葉、好きぢゃないんですけれど…。女を馬鹿にし過ぎてない?早く消えて無くなれ。)を、勝手に押し付けプロデュースして、誰かいいヒトとでもくっつけて、めでたしめでたしにしちゃうんかな〜と思って呼んでいたのですが、とんでもない!こんなに、独身女性の気持ちに寄り添った(それも、嫌になるくらい)お話は、今までなかったかも!と思えるほど嵌まってしまいました。
     初めてまともに好きになった人が、オネエだったら…?う〜ん、悩みますよね〜。でも、オネエとして知り合って、それで好きになったのだから、アリじゃない?だって、結婚って「異性」として好きになる以上に、「人」として好きにならなきゃ続かないから。むしろ、これから二人がどうやって仲を深め、この関係を世間に認知させていくのか、そっちのほうが興味津々。オネエの弁護士が仕事の依頼モリモリで、オネエのパパが堂々と子供の授業参観に行って、そんな家族を元喪女の藤子が、肝っ玉かあさんの如くガッチリとコントロールして…そんな結末を期待するのは、私だけ?理想論と言われてもいい、でも、そんな寛容な社会が、もうそこまで来ているような気がします。
     藤子と小柳さんのことだけで、ここまで書いちゃったけれど、友達の久美もきよ香も、そして、ももさえも藤子を取り巻く登場人物全て、とっても魅力的。みんな、自分にとって納得のいく道を見い出して、幸せになってほしいなあ。あくまで主軸は、藤子と小柳さんの物語だけれど、群像劇の趣も醸し出しています。今、最も続きとラストが気になる、イタすぎて、悶絶して、共感できる女性漫画、今更だけれど星5でお薦めです。痛さを翌日に持ち越したくない人には、一気読みがおすすめよ〜。(小柳風)

    • 6
  4. 評価:5.000 5.0

    クズの“純愛”物語

    「羊たちの沈黙」とは全く関係ない内容、いけしゃあしゃあと、よくぞこのタイトルを付けられたモンだ。いけしゃあしゃあとしているのは、和巳もおんなじ。あれ?だからこのタイトルかな?
     それにしても、普通なら和巳みたいな男がヒーローの漫画、読み続けたりしない。だって、セフレ相手に抜くよりは、風俗で抜いた方が誠実って考えている男だよ? 付き合っているのに、風俗通いはやめないような男だよ? トンデモ男だけれど、何だかんだ言って椿に対する態度だけは、終始一貫して「椿ファースト」、これはブレていない。主従関係にあり、年の差もある二人が、お互いを大切な相手として意識するには、やっぱり「歳三」さんの登場が必要だったんだろうなあ。
     こんなクズ男がヒーローにも関わらず、読むのをやめられなかった“純愛”物語、やっぱり星5をつけるっきゃないか…。

    • 1
  5. 評価:5.000 5.0

    目指せ!王道シンデレラ物語!

     タイトル〜マイフェアフットマン、ヒロイン名〜イライザと聞いて、オードリー・ヘップバーン主演「マイフェアレディ」を連想した人は、余程の映画ファンか昭和に足を突っ込んでいる人。(男性として生きてきた)イライザを、社交界で通用するレディに仕立てようとするところまでは、似ているかもしれないけれど、多分そこまで。映画の方は微妙な終わり方ですが、こちらはしっかりハッピーハッピーエンドを期待しています。
     だってアルバート、絶対イライザを好きでしょ。身分が低い(と本人も周囲も思い込んでいる)せいで考えないようにはしているけれど、イライザだってアルバートのこと、とっても気になっているじゃない?この美男美女をくっつけない展開なんて、少女漫画の風上にもおけない!
     二人の恋路を阻むものは、身分差だけ。でも、イライザの出自については、あれこれフラグが立っているようだし、それが無理でも、きっとアルバートが何とかしてくれる!!タグに「シンデレラストーリー」とあります。それを信じています。たまには王道の“シンデレラストーリー“で、わたくしたちを楽しませてくださりませ。

    • 42
  6. 評価:5.000 5.0

    かのこプレゼンツ変則的4コマ漫画

    「笑うかのこ様」「恋だの愛だの」を読んでいない方は、何が何だか意味が分からないと思います。
    「笑うかのこ様」「恋だの愛だの」を読んでいる方は、ちょっと物足りないかもしれません。だって、全て3〜6コマ漫画構成ですから…。でも、実はこれが高等技術!1ページ3〜6コマに、これだけギャグだのオチだのをブッ込められるのですから、さすがの辻田先生です。
     個人的には、第6話の7293Tシャツネタ、第10話の矢吹&水上はじまりの物語、第13話の夢見年下彼氏編、そして最終話「恋も愛もありえるっつーの」がおススメ。辻田ワールドを、心ゆくまでお楽しみくださいませませ。あ、星5の評価感を得られるのは、あくまで「笑うかのこ様」と「恋だの愛だの」を熟読した上でのことですから、くれぐれもお間違いなきよう。

    • 0
  7. 評価:5.000 5.0

    妊娠・出産の理想と現実

     こちらの作品には、先にTVドラマで出会いました。剛さまのサクラ先生、源さまの四宮先生、羊さまの小松さんがあまりにも素晴らしく、正直、原作の第一印象は「こんな感じか〜」 でも、読み進めるにつれて、サクラの言葉一つ一つの重みや、放送されていないエピソードに込められたメッセージを伝えるには、やはり原作が一番だなあと考え直しました。文字の力、侮り難し…。
     サクラのモノローグに「妊娠・出産は病気ではない しかし 女性は母親になるために 死亡を含むリスクを背負うのだ」とありますが、このお話が、男性の読者が多い青年漫画ジャンルでよかったと思います。ともに命を育むパートナーとして、男性にも妊娠・出産を、より自分事として捉えるための道標となってくれる…そんな作品として、より多くの皆様に読んでいただきたい秀作です。勿論、星は5で。

    • 0
  8. 評価:5.000 5.0

    カタカナ猫語がいいんだよなぁ

     あ〜、また一つ猫好きの心を震わせる作品が…。こちらは、特定の主人公がいるわけではなく、「江戸」に住む人々と猫猫の日々の姿が、優しく優しく描かれています。個人的には、猫の台詞?が、所々カタカナで手書きされているところがお気に入り。猫を見て、「今、こんなこと考えているんだろうなぁ」とか、「今、こう言ったでしょ」とか妄想したことのある猫好きになら、きっと分かってもらえるはず。
     表立って猫又等、特別な力をもつ猫が出てくるわけではありません。けれども、出てくる猫出てくる猫、み〜んな猫又なんじゃないかって思うくらい、動きが人間くさい!きっと我が猫は、猫又の如く何でもお見通しなのでは…という、猫派の願望が詰まっているからでしょうね。
     画の線がしっかりしているので、浮世絵?ステンシル版画?、場面の一瞬を切り取ったような印象を与えてくれる画風です。現代版江戸中江戸外猫人戯画、やっぱり星5ですねぇ、猫派ですから…。

    • 1
  9. 評価:5.000 5.0

    逆に無理だった…

     あまりにも壮大で、あまりにも複雑で、あまりにも諸行無常…。これはもう、少女漫画の域を超えています。だからこそ、一旦読み始めたら課金が止まらなくなるし、登場人物たちに課せられた宿命の厳しさから、目を背けたくなります。そのまま課金し続けると、相当ポイントを使ってしまうので、読み通す覚悟が決まったら、古本屋に行って全巻購入した方が、ゆっくりじっくり読むことができるし、絶対充実感を味わえると思います、が、実はとばし読み大将なんです、私。だって、注視するには辛すぎるシーンも少なくないのですよ、この作品。だから…ね?
     ところで、この雰囲気、「北斗の拳」と比べて読んでいるのは、私だけ?

    • 4
  10. 評価:5.000 5.0

    俺様上司よ下僕よ

     吉原由起作品の最大の魅力は、見た目正統派イケメンが、至って真面目にエロを発動し、至って真面目にギャグを炸裂させる…そのギャップの大きさだと思います。本作の堂本雅之もその期待を裏切らず、蝶子お嬢さまラブで、とことんはっちゃけています。蝶子を守るために、自衛隊に入り、戦闘技術を身に付けた…のくだりは、ホント(笑) 「蝶の踊り、花の舞い」「Sleeping Beauty 」では、その成果が十二分に発揮されていて、笑っぱなしのエピソードです。それから、「惑う蝶」の雅之も秀逸。表情筋を崩さずに笑うなんてキモかっこいいこと、雅之にしかできない。王道からは外れますが、マニア受け間違いなしの3編です。
     ちょっとがっかりなのは、蝶子を守るために自衛隊に入り、処女であることにあれほどこだわるほど蝶子のことを想っていたのに、過去にはちゃっかりと恋人がいたこと。まあ、雅之にとって蝶子はあくまで「お嬢さま」で、恋愛対象ではなかったのだろうから、健全な青年男子としては不思議じゃないんだろうな。でも、それも再会するまでで、再会してからは蝶子ラブ、蝶子一筋、その溺愛っぷりが清々しいです。
     蝶子と雅之の丁々発止と焦れloveが、とにかく楽しい「蝶よ花よ」 正統派イケメンの可逆性SMっぷりがお好みの皆様に、特にお薦めです。

    • 0

設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています