5.0
AIヒロインアビゲイル
伯爵令嬢として生まれたのに、家族から虐げられて…というのは、よくある設定。でも、前世が魔王って…!それも、ステレオタイプの魔王ではなく、高い知性と魔力をもちつつも、姿が異形であったために、「魔王」として生きなくてはならなかった…という設定が、この作品を際立たせています。
前世が魔王で、そのときの自分を律しなければならなかったためなのか、それとも、現世の家族から、食事もろくに与えられず、感情を押し殺して生きなければならなかったためなのか、ヒロインアビゲイルの思考回路が、かなり平板な印象です。まるで、よく出来ているけれど、返しが微妙に違和感を覚えさせるAIみたい。そして、思考の中心が食欲!まあ、生きていくには、一番必要な「欲」だから、当然か…。
そんなアビゲイルが、ジェラルドや子爵家の面々とのやり取りを経て、少しずつ喜怒哀楽ー感情を育てていく様子を見るにつけ、心から愛おしく思ってしまいます。うん、正直母親気分。多分ジェラルドも、そうなんじゃないかな。(ん?父親か)二人が、夫婦漫才的な雰囲気を醸し出しつつ、お互いを育て直ししている感じが、とても素敵な作品です。
「愛さない」関係から、一歩も二歩も踏み出した二人。ハッピーエンドに向けて、全力応援!星5超をつけて、お薦めします。
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愛さないといわれましても ~元魔王の伯爵令嬢は生真面目軍人に餌付けをされて幸せになる~(コミック)