Mayayaさんの投稿一覧

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161 - 170件目/全384件
  1. 評価:5.000 5.0

    モブ侍女だって、主人公

     異世界転生ファンタジーって、ヒロインか、中の人が正しい悪役令嬢かに転生していることが多いけれど、このお話は何とモブ!ゲーム世界では、名前もなかった「ユリア」が、悪役令嬢プリメラの身の上を知って、何とか彼女のバッドエンドを回避しようと奮闘するお話です…が、存外早い時点で、プリメラ様、まともな王女として育っていきそう…やっぱり、愛は人類を救う?ユリアのプリメラ愛、偉大です。
     あれ?それじゃあ、ここでお話が終わってもよい感じだったのに、そうは問屋が卸さなかった…そう、これはユリアの「人生」で、ユリアが「主人公」の物語だもんねー。(私の人生の中では、私が主人公と歌い上げたさだまさし氏の受け売りです…)
     このユリアさん、完璧な侍女っぷりが素晴らしい。暖房代をケチって、命を落とした人物とは思えないんだけれど、その謙虚さ、判断力は、転生後に身に付けたものなのかな。アドバンテージがゲーム知識のみの割には、転生世界でうまくやっていると思います。アルダールとの身分差も、十分何とかなる範囲だし…。相手をこてんぱんにやっつけるのではなく、冷静に外濠を埋めながら難局を乗り切っていく姿には、拍手をおくりたくなります。
     こんなユリアだから、ヒロインミュリエッタが登場しても、原作補正に負けず、何とか良い方向にもっていってくれることでしょう。だって、主人公は「ユリア」なのですから。

    • 6
  2. 評価:5.000 5.0

    ヘタレな竜皇グレンディルの三態変化

     あ〜あ、グレンディル、やっちまったなぁ〜〜〜💦エフィニアが「運命の番」と判明したものの、友人から揶揄われて、つい口にした「あんな子供みたいなのが…心外だ」。ツンデレヒーロー、運命の番あるあるです。エフィニアのこと、結構気になっていたのにね。
     一方、これまた後宮あるあるで、女官長をはじめとして、他の側室たちから露骨に悪意を向けられるエフィニアですが、全然湿っぽくない!鋼のメンタルと精霊召喚の力技?で、ポジティブに自分の未来を切り拓いていきます。さしずめ誰も傷付けない、斜め上をいく進化系ざまぁというところですか。
     運命の番なのに、最悪の出会いから始まった二人。関係修復のために、グレンディルのとった方法が、「幼竜」の姿でエフィニアに会いに行くこと…うん、ヘタレなグレンディルには、これが精一杯なんだろうな。この幼竜クロ、普段はめっちゃ愛らしいのに、ひとたびエフィニアを護るとなったら、勇猛果敢な成竜の姿に…愛の力は偉大だ!このギャップが、たまりません。
     側室は30人程いるけれど、多分、みんな当て馬かモブ。はっきり言って、不器用グレンディルとポジティブエフィニアの、すれ違いじれキュンラブコメです。そのうち、後宮をきれいさっぱり整理して、二人で幸せになってくれるんじゃないかなぁ…。

    • 0
  3. 評価:5.000 5.0

    最強(狂?凶?恐?)のふたり

     破れ鍋に綴じ蓋カップルとはよくいうけれど、この物語のヒロインユリシエンとヒーローカリュエルは、その筆頭株かも…。そして、この漫画、読めば読むほど、面白くなってきた気がするかも…。
     初めは、傲慢皇女と傲慢皇太子の腹の探り合いで、二人の(特にユリシエンの)言動と行動がぶっ飛びで、登場人物同様、読者も振り回されっぱなし!およそ好きになれそうにもない、主人公たちでした。
     でも、回を重ねるうちに、二人ともただの気まぐれではなく、皇族としての責任と義務を見据えて行動していることが分かってきます。と同時に、北極と南極くらいあった?二人の心の距離も、どんどん近付いていきます。ま、「黒モップ」「キャラメル」と、お互いをあだ名で呼び合うくらい、最初から息ぴったりだったんだけどねー。
     画は、お世辞にも上手いとは思えませんが、個性的?味がある?独特の世界観?う〜ん、慣れたら物語の設定どおり、ユリシエンは絶世の美女に、カリュエルは超絶イケメンに見えているから、脳って不思議。
     破れ鍋に綴じ蓋カップルが、雨降って地固まるカップルに成長し、比翼連理の最強カップルになるまで、もう少し時間が必要かな?でも、絶対読み始めより、回が進むごとに面白くなっていく、掘り出し物の一編です。

    • 5
  4. 評価:5.000 5.0

    ことわざ慣用句でまとめてみました

    「能ある鷹は爪を隠す」という言葉は、出来る人の余裕の姿を表しているのだと思っていた。でもこの頃は、「能ある鷹は爪を隠す」ことによって、「出る杭は打たれる」ことのないようにしているのだろうと考えるようになった。だって、いろんな意味で「はみ出す」って、生き辛いもんね〜。
     実際、華のように桁違いの何かの能力をもった人が、周囲にそれと気付かれないように、知らんぷりして暮らしているケース、実際にありそう…なーんて想像を掻き立ててくれる、ワクワクするようなストーリー運びです。もう出だしから、ガッチリ物語の世界に引き込まれてしまいました。
     それにしても、「破れ鍋に綴じ蓋」とは、よくいったもんだ。華と朔のカップル?コンビ?に、ぴったりな言い回し。どちらも幼いときから、人間の裏表に翻弄されてきたからこその、この若さでこの厭世観…それでも、何だかんだ言いつつ、結界師としての責務を全うしようとするのだから、やっぱりこの二人、「鬼に金棒」の主人公カップルだ。
     24歳にはおよそ見えない朔だけれど、大人の男として、これから華に接していくんだろうな。一見「同族嫌悪」同士に映る二人、一刻も早く「比翼連理」の関係になることを期待して、星5です。ありゃ?もうなっているか…。

    • 0
  5. 評価:5.000 5.0

    水の聖女最強説

     やたらタイトルが長いので、紙書籍を対面で注文するとしたら、「寿限無」みたいなやり取りになるのかなぁとか、略式タイトルで呼ぶににしても、略しようがないなぁとか、ちょっと編集サイドで考えたくなる、奇抜なタイトルの作品です。口上も多少ヤサぐれているので、どれだけスレたヒロインかと、ちょっと不安に思いましたが、全然そんな心配はいりませんでした。柔軟で逞しい精神の持ち主…それが今作のヒロイン、水の聖女アニエスです。
     それにしても、水魔法の使い手で、世界で唯一の水の聖女?何それ、最強じゃん!だって、この星に棲む生き物には、絶対水が必要だし、そもそも地球の7割は、水で覆われているしだし…あれ?このお話、地球設定だよね?とにかく、「水」をどうにかされちゃあ、この世界では生きていけないのです。作者さん、目のつけどころが確かですねぇ。そしてトリスタン、ベタだけれどアホですねぇ。
     追放されて?意味もなくいろいろな国を巡るのではなく、仲間が増えることで、物語に厚みが増しました。自分の考えをしっかりもって、適切な行動ができる、実は天下無双のアニエス。彼女がヒロインなら、この先も楽しく読んでいけること、間違いなしの作品です。

    • 6
  6. 評価:5.000 5.0

    怪物公爵は溺愛公爵

     ヒロインの器ではない女子が、ヒロインに据えられて、ゲンナリすることが多い昨今、この作品のヒロインリリエは、容姿端麗、頭脳明晰、性格明朗と三拍子揃った、まさにパーフェクトお嬢様!なのに、平民出身であることと、夫二人に先立たれていることで、評価はダダ下がり⤵️信長の妹お市の方だって、お市の娘お江だって、秀頼の妻千姫だって、複数回結婚しているのにねぇ…元旦那たちが兵士だったならば、未亡人歴重ねても、全然不思議じゃないんだけどな。
     一方、怪物公爵と呼ばれるブラッドは、半人半魔故にコンプレックスのかたまり。まあ確かに、鏡に写る彼は、異形の者。戦場での活躍ぶりとは、相反して?意外とデリケートなハートの持ち主です。でも、そんなブラッドだからこそ、怪我をした部下たちを見捨てず、使用人にも障がいをもつ人々を雇っているんだろうな…。
     そんな二人が、政略結婚で結ばれたところから、物語は始まっていますが、もう溺愛の匂いプンプン。ブラッド、カワイイ系正統派ヤンデレの代表格です。「あなたのために死ぬのなら… それこそ本望です」ってぇ?くぅ〜っ、言われてみたい!
     例えリリエが呪われていたとしても?ブラッドの半人半魔パワーで、何とかなりそうだよね。世間的には爪弾きにされた二人が、逆境を逆手にとって成り上がっていくラブラブなサクセスストーリー、そんな展開を期待して、星5です。

    • 204
  7. 評価:5.000 5.0

    井の中の蛙花嫁&脳筋花婿の恋物語

     まるで、鎖国が解けたときの日本じゃん!と妄想してしまうほどの、丹月島とキケツ族とのカルチャーギャップ。滑り出しは、キケツ族の元永ロミオの一方的な一目惚れから始まる、木隣ジュリエットの悲劇?!でも、そこは、恋に目覚めたばかりの18歳男子と、まだ恋を知らない16歳女子の片恋物語の始まりと思えば、この先期待しかありません。
     それにしても、他の地域と交流をもたないで暮らすってことは、波風が立ち難い一方、井の中の蛙状態で情報戦に弱く、一度侵略を許したら総崩れ。それは、歴史がある程度証明している。だから、まだまだ行き違いはあるものの、丹月島にやってきたのがキケツ族で、本当に良かったよ。双方の一族の認識の違い、結構そこが笑いのツボなんだけれど、それってもしかして、言葉の壁のせい?!
     今作の男主人公元永は、一見野獣系脳筋ヒーロー。でも、木隣の気持ちに寄り添って行動したり、心配したりするところは、最高にジェントルマンで、この男、かなりお買い得です!
     気になるのは、元永がこれだけ目立っているのに、物語のタイトルは「木隣」。二人のラブラブ路線で、ずっと進んでほしいところですが、そうは問屋が卸さなそう…。ピュアな若い二人が、どんな成長を見せてくれるのか、大いに期待して星5です。

    • 35
  8. 評価:5.000 5.0

    本当の意味での進学とは…?

     現代の日本では、多くの中学生が、まるで義務教育であるかのように高校進学を選ぶ。だから、進学できる学力があるにも関わらず、椿のように自分の意思で「就職」を選ぶ生徒は、多分ほとんどいない。その意味で、自立を最優先した椿の選択は、勇気あるものであったと同時に、現代日本では、生き辛いことでもあっただろう。
     だからこそ、必要感をもって、自分の意志で選んだ高校生活が、これだけ輝いて感じるのではないだろうか。もちろん、ヒロインとしての星めぐりよろしく、煌やその他のクラスメートに恵まれたという幸運はあると思う。でも、5年間社会人として過ごしたからこそ、新しいことを学べる楽しさや、堂々と教えてもらえる気楽さ、失敗しても大ごとにならない安心感が、実はとてつもなく恵まれている幸せな時間だと、椿には分かるのだろう。そんな想いが、画面の端々から伝わってくる。
     ちなみに、最大歳の差21歳と15歳だけれど、高校生として節度をもって付き合うのなら、全然問題ないし、男女の平均健康寿命差を考えれば、むしろ推奨したいくらい。それに欧米では、自分の進学費用を自分で稼いでから進学するって、結構スタンダード。つまりは、このお話、いろんな意味で、最高です!

    • 59
  9. 評価:5.000 5.0

    無骨男のピュアな溺愛物語

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     悪役令嬢…というわけではないけれど、王太子争奪戦?に敗れ、背中に醜い傷を負ったせいで、良縁をも望めなくなった不遇の伯爵令嬢サリーシャと、「辺境の獅子」という異名をもつ不器用な辺境伯セシリオとの、ムズムズ恋物語です。
     話の流れは、大きく分けて3つ、
    ①めちゃコミ版14話(本編11話)まで 引っ込め💢マリアンネ編
     いい雰囲気だったサリーシャとセシリオだったのに、そこへ元婚約者マリアンネの横槍が…。父親ブラウナー侯爵ともども、引っ込め💢と言いたくなる、典型的悪役親子が登場します。マリアンネを歯牙にも掛けない、硬派なセシリオ様が、よきです〜。
    ②めちゃコミ版15〜26話(本編12〜22話) まで セシリオ姉嫁いびり疑惑編
     セシリオの姉メラニーの下で、領主夫人としての仕事を学び始めたサリーシャ。けれども、なぜか失敗続きで、メラニーからの小言も増え…。ドロドロの嫁小姑劇場開幕か?!いつでもサリーシャファーストのセシリオに、胸キュンです。
    ③めちゃコミ版27〜37話(本編23〜30話)まで デニーリ地区黒幕暗躍編
     アハマス領デニーリ地区〜援助は行き届いているはずなのに、なぜかしら貧困の影がなくならず…。サリーシャに、命の危険が迫ります。(この子、危ない目にあいすぎっ!)彼女の命を救うために、セシリオがとった行動とは?ヒーローの漢気が感じられます。
     宵マチ先生原案のセシリオは、シュッとしたタイプでしたが、まろ乃先生のセシリオは、無骨で不器用な雰囲気が、より原作のイメージにぴったりハマる感じ…ヒロインに対して、全くブレないヒーローって、気持ち良いですよねー。星5でオススメです。

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  10. 評価:5.000 5.0

    アニメから先に入りましたが…

     世間で評判になっていても、特に読んでみようとは思わなかったのですが、日◯レの宣伝に騙されてアニメを見始めてしまったら、さあ大変!毎金曜日夜、リアルタイムで視聴するため、眠気に喝を入れながら、頑張って起きています。
     アニメの出来がなかなか良いだけに、静止画?の漫画のほうは、正直期待していませんでした。が、いざページをスクロールしてみてびっくり!アニメの雰囲気そのままの世界が、そこに…もう、声優さんの声さえも聞こえてきそうではありませんか。アニメをコミカライズした?と勘違いするほどの、質感です。あれ?これじゃあ、アニメを持ち上げていることになるか…。
     元々、アニメ向きの素材だったのでしょうね。ただ、自分的に唯一アニメでは表現しきれていないと感じるのは、原作のカラーページの質感。あの微妙に燻んだ透明感、やっぱり難しいと思います、アニメでは。
     何クールまでアニメを作るつもりなのか知らないけれど、どうせだったら、全話アニメ化を希望します。その頃には、始まりと異なり、原作漫画のほうを先に全話読み終えて、放映を待つんだろうな。久しぶりに、アニメを見てからでも、原作を読みたいと思う作品に出会えました。

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