4.0
陰謀打開派?オカルトファンタジー派?
冥婚…未婚のまま亡くなった者に、死者、或いは生者を、配偶者としてあてがう…このギョッとするような風習が、東アジアだけでなく、世界中あちらこちらの地域で、実際に行われていた(いる?)ということなので、人間って、摩訶不思議なことを考えるものです。
そんな「冥婚」騒動に巻き込まれてしまった藍子ですが、賢く、胆っ玉の座った彼女のこと、きっとこのピンチも、チャンスに変えていくに違いありません。
そもそも、正太郎は、本当に死んでいたのでしょうか。単なる仮死状態を、心肺停止と誤認して?それとも、一刻も早く正太郎を亡き者にしたいがために、死んだことにして?そうだとしたら、このいきなりの蘇りも、医学的に説明がつきます。その場合は、一族の陰謀を暴く&断罪路線よね。
ところが、これがキョンシーならぬ、本当の「黄泉がえり」だったら?う〜ん、オカルト&ファンタジー路線か…。今のところ、どちらにも転がりそうで、それはそれで、興味を惹かれます。
藍子は、ヒロインには珍しく一重?奥二重?の地味顔。でも、それが逆に、この物語を格調高い雰囲気にしているのかもしれません。藍子と正太郎、二人は本当に、遠からず愛を知るのでしょうか…今後の展開が楽しみです。
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棺の花嫁~冥婚により、二人は遠からず愛を知る