Mayayaさんの投稿一覧

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131 - 140件目/全384件
  1. 評価:5.000 5.0

    星5超の、後世に伝えたい名作

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     いくら個人的に「よい人」であっても、腐敗した組織に属していれば、「個人」としては尊重されず、連座制で罪に問われる…どうにも理不尽な、けれども、どうしようもなかったところから始まる懺悔と再生の物語、先に言います!まぎれもなく星5超の、後世に語り伝えたい名作です!

     ヒロインが「転生」した物語は多々ありますが、自分の不慮の死がきっかけだったり、無理やり召喚されたりで、そのほとんどが単なる「設定」。転生後から、ヒロインの全く新しい物語が始まるのが常。それなら、無理矢理転生させなくてもよくない?って感じ…。

     でも、この作品は違います。哀しいまでに想いを遺して引き裂かれた「二人」に、何かが与えてくれた赦しの時間の物語…自分なら、こう名付けます。シャーリーの場合、「転生」といってよいのか分かりませんが、彼女が「前世の記憶」をもって生まれたからこそ可能になった、再生の道筋です。

    「二人」というのは、もちろん「お嬢様」とカイドですが、他にも「お嬢様」とメイドだったカロン、「お嬢様」と宝石職人見習いだったフェンネルなど、いろいろな人々と「再会」することで、自分の前世と今世を見つめ直し、成長していく…同時に、関係した人々の後悔も、「約束」を守ることで癒していく…それは、まさに「奇跡」の物語。初めて、意味のある転生物語に出会えた気分です。

     こんなに重厚な内容なのに、余分な説明は、一切ありません。シャーリーの前世である「お嬢様」の名前さえも、「かつてライウスに嫁いだ王家の娘と 同じ名を持っていたライウスの宝花様」とあるだけ…。彼女を転生させたもの、転生した理由、転生した意味などは、全て読者の想像と解釈に任されています。

    「お嬢様」の記憶をもって生まれてきた故に、自分を押し殺して生きてきたシャーリーと、愛する人を死に追いやった後悔を抱えて生きてきたカイド…再び出会うまでの15年、二人はどんな想いで過ごしてきたのでしょう。だからこそ、「二度目の奇跡」を宝物のように大切にし、お互いを想い合う二人の姿が、本当に尊く見えます。

     語っても語っても語り尽くせない、この奇跡の物語、電子でも紙でもよいので、ハンカチまたはテイッシュ箱を用意して、ぜひぜひご完読ください。

    • 2
  2. 評価:5.000 5.0

    デカ足上等、何か問題でも?

     シンデレラのガラスの靴って、本当にガラスでできているんじゃなく、シンデレラのDNAに反応して可逆的に変化するガラス様繊維でできていたんだろうな…って、勝手に想像しています。じゃなきゃ、ガラスの靴なんて、絶対履いたりできないって!
     でも、考えようによっては、世の中の靴って、みんな自分にとっての「ガラスの靴」。美しく、そして、気持ちよくフィットするお気に入りの一足を見つけるために、どれだけ苦労していることか…。これ、ヒロインの麗に限った話じゃない。21、22cm台の大人の靴を探すのは、実は結構大変だし、EEEEの幅広足用の美しパンプスなんて、ほとんどお目にかかれない。人の数だけ足の形があるんだから、執拗に「デカ足」を揶揄する三流モデルの松野何某の無教養さと無神経さ、鼻で笑いたくなってしまう。
     だからこそ、麗にはもっと自信をもってほしい。そもそも世界的スーパーモデルって、みんな足大きいよ?まあ、そこは城戸サンが、これからいくらでも何とかしてくれそうなので、割愛させていただきます。それにしても「輝将=てるまさ」って、堅〜いお名前なのに、女性の足&靴命のこのギャップ…この先の城戸サンのぶっ飛び具合が、とっても楽しみです。

    • 0
  3. 評価:5.000 5.0

    「死」に携わる者こそ尊重されるべき

     またまた「職種・聖女」関連の、激オコ案件物語が始まりました。この手のお話の「聖女」って、絶対漢字の意味どおりの「聖女」じゃないよね?一人は早々に退場しちゃうし、一人はパッパラパーだし、一人はサイコパスだし、そしてヒロインは「聖女」にも関わらず、虐げられているしだし…。
     生きる者にとって、確かに「死」は恐ろしい。でも、どんな環境下に生まれたとしても、全ての命あるものにとって、平等に与えられたものが、二つ。その一つは「生まれ落ちること」。そして、もう一つは「死」。だからこそ「死」に対しては、真摯に向き合うべきなのに、国や地域、風習、思想によっては「忌むべきもの」とされているのは、とても残念な事実。それは、ヒロインミキアスの世界でも、同様だろうな…。「死」に関わる墓守聖女こそ、尊重されて然るべきなのにね。
     さて、聖女クリスティーナの死をきっかけに、必要に迫られて、契約結婚の道を選んだミキアスとヒーローリドル。冷たい関係のままかと思いきや、二人の距離を縮めるフラグがあちこちに…溺愛路線、整いつつあります。クリスティーナの死の真相究明と並行して、二人の距離感も、今後気になるところ。「聖なる石」の穢れを祓える「墓守」こそ、最強のエッセンシャルワーカー!という体で、ミキアスの逆襲を期待しています。

    • 0
  4. 評価:5.000 5.0

    最強コンビ誕生!?ゆけゆけ、レイシー!

     賢く、美しく、度胸も人一倍、それが今作のヒロインレイシー。それ故に、妬まれ、警戒され、窮地に陥れられます。黒幕は、依頼者のヒーステイル伯爵?あるいは、その背後に他の誰かがいるのか…第一王子、婚約者令嬢、フィオーレ興信所のマダム…敵と味方が入り混じっての波乱の幕開けで、掴みはOK!ここからの謎解きと、レイシー&ハリッドによるざまぁ展開に、期待は高まる一方です。
     それにしても、フルカラーで良かったと思う作品は数あれど、この作品もその一つ。だって、ハリッドの美しき褐色のシックスパックを堪能するのなら、断然フルカラーでしょ。レイシー七変化を楽しめるのも、カラーならではの醍醐味。1話分にそれなりに課金するのだから、フルカラーの意味がある作品であってほしいと願うのは、自分だけでしょうか。
     レイシーとハリッドの関係は、まさに呉越同舟、単に「同じ船に乗った」というだけではなく、人生のパートナーとして困難に立ち向かっていく運命を示唆しているタイトルです。続きが気になるお話が、また一つ増えました…が、いくら課金させれば、気が済むのぢゃ?!💢いずれ早目に、大量無料開放してくださいます…よ…ね?

    • 25
  5. 評価:5.000 5.0

    無料分よ、増えろ〜

     不義の罪を犯したのは、親たちなのに、なぜ子どもがそのツケを支払わなければならないのでしょう。カメリアもまた、大人の都合に振り回され、人生の方向性を変えられた主人公の一人と言えそうです。
     ただし、実の母親と引き離され、侯爵家の「次男」として生きることを強いられたカメリアは、不運で不幸だったのか…この点に関しては、判断が難しいところ…。なぜなら、あのまま貧民街にいたら、遠くない未来、かなりの確率で、彼女は母親ローズと同じ運命を辿ることになってたはず。どちらの生き方も、彼女の「人権」を無視したものではありますが、現代の基準に照らし合わせれば、衣食住+安全が保障されていたほうが、よかったような気がします。そして、例え偽りの関係であっても、イケメン公子たちと知り合えるきっかけになったのであれば、侯爵夫人の目論見も結果オーライ?!「カメリア」としての人生を取り戻そうと奮闘する彼女を、応援するしかありません。
     残念なのは、初回でかなりの話数を配信しているのに、無料配信分が雀の涙程度だということ。1話ずつ定期的に配信するのならまだしも、この話数を課金しようと思うと、ちょっと頭がクラクラします。続きが気になるこの物語の読者数を、更に開拓する意味でも、もう少し無料で読める話数を増やしてくださることを、切に願います。

    • 231
  6. 評価:5.000 5.0

    木野咲カズラ先生の画で、良かった…

     ヒロインとヒーロー同士の契約結婚から始まるお話は多々ありますし、そのうちの何%かは、ヒーローに恋人・愛人つきだったりします。その場合、ヒーローがヒロインとの「真実の愛」とやらに目覚めるまで、しばらくモヤッを感じるものですが、このお話はそれがほとんど…というか、多分全くない!!誰かこの状況を説明してください…。

     多分それは、作画の木野咲カズラ先生ののほほ〜ん、失礼、ほんわかした画風のおかげかと…。もちろん、ヒロインヴィオラが、夫サーシスのことを「同じ敷地内の別館に住む衣食住を保障してくれる人」程度にしか認識しておらず、恋愛感情にも疎いというシナリオ設定の力もあります。でも、他の作画先生のドラマチックな画やシリアスタッチの画だったら、このまったりした雰囲気は作り出せないはず。本来、超モヤモヤスタートであったはずのものを、(笑)たっぷりのあるあるコメディーにまで昇華させたのは、やっぱり木野咲先生の画によるところが大きいでしょう。サーシス様なんて、およそ浮気男に見えないもんね〜。
     それにしても、各エピソード毎に「誰かこの状況を説明してください」と言いたくなる状況が、ヴィオラを待ち受けているって、一体どういうことでしょう。タイトルに込められた並々ならぬ思いと、原作のパワーを感じます。どんな状況に陥っても、ポジティブ思考及びチェンジリングで、逞しく生きてきたヴィオラと、この年にして「真実の愛(笑)」に目覚めたサーシス様が、それぞれに変化していく様子、これからも楽しく追っていきたいと思います。

    • 1
  7. 評価:5.000 5.0

    まずは第一部終了…続きは?

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     ざっくり言うと、「小国ドラクリアの王女マリが、大国リンカの5人の王子を味方にするまで」のお話です。う〜ん、回帰もの+乙女ゲームの要素が入っている…結果的に、ユルい逆ハーって感じ?
     5人の王子も、これまた個性豊か。髪色も、性格も、能力も、もちろん顔つきも、頑張って頑張って、5人別々にしてあります。ここまで違うと、この5人、絶対同腹じゃないよね。それぞれ、推してほしかったのかもしれないけれど、この流れなら、第一王子のアレクサンダーが、マリ争奪戦?で一歩リードしているように思える、今のところ…。
     ただ、やんわり匂わせているところで、40話完結!?えっ、話としては、全然終わった感じがしない!
    確かに、5人の王子は攻略(味方につける)できた、ルートビアとの平和宣言も取り付けた、でも、平和宣言の有効期限は1年だし、ルイ問題も本当の意味では片付いていない、そして、何よりもマリ、貴女はいったい誰と結ばれるの〜?!恋愛・結婚だけが幸せの形ではないけれど、やっぱり、ここは誰かを完全攻略して、すっきりしてほしいかも…。
     ということで、自分的には、まず第一部終了、自分の能力に自信をもって向き合えるようになったマリが、より強く、賢く、逞しく活躍できる続編、第二部を、強く強く希望いたします。

    • 76
  8. 評価:5.000 5.0

    「悪気がない」の時代でわない!

     巷でこれだけパワハラ、セクハラが騒がれている時代だから、よもやよもやこんなハラスメント案件の会社が、存在していると思いたくはないけれど、いるよね〜、こんな人って感じの波乱の?スタートです。
    ・杏奈と愛美…友達の皮を被った何気にマウント&カースト女。オバアタリアンへの道を一直線!
    ・青木…言わずと知れた昭和テイストのセクハラおじさん。再教育の必要あり。
    ・高橋部長…波風を立てたくない、八方美人のことなかれ主義。「見てるだけ〜」で、部長かーい💢
     多分、この人たちみ〜んな「悪気がない」んだと思う。で、このくらいのツッコミは大丈夫?ウケる?が積み重なっての、誰か(例えば智子)への無意識の「悪意」が、各種ハラスメントの形をとって、存在しているんだろうな。そして、多くの場合、被害者は我慢を強いられ、加害者はその罪の重さに気付かない。
     だからこそ、はるのような人材が、必要とされる時代なのかもしれません。自分の価値観を一方的に押し付け、無理に相手をねじ伏せようとするなら、それは迷惑行為。でも、はるの場合は、自分の考えをただ伝えているだけで、相手の同意を求めているわけではなく、まさに「各位、私のことはお構いなく」状態。その潔さが清々しい。
     現在の「はる」になるまで、彼女がどんな人生を歩んできたのか、とても興味があります。でも、どこの世界にも彼女みたいな立ち位置の、揺るがない方、いらっしゃいますよね。「自分」をもって歳を重ねた女性の人間力とかっこよさ、これから楽しんでいきたいと思います。

    • 2
  9. 評価:5.000 5.0

    フルカラーで山崎の男前度up⤴️

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     ついにこの作品も、フルカラーになりましたかー。正直、悪くないです。白黒版では、単なる黒髪表現の山崎でしたが、フルカラー版では、ブルーブラックの髪色にいい感じでホワイトを差して、しなやかさを表現している…好みに個人差はあると思いますが、フルカラー版の山崎、白黒版より男前度が⤴️上がっている感じで、これからとても楽しみです。
     ストーリーのほうは、タイトルどおり山崎が、365日前から日菜乃に対して結婚宣言、じわじわと外堀を埋めて?ついにはゴールイン!という王道の筋書きです。王道だけあって、愛菜という元カノ社長令嬢も登場し、二人の間を引っ掻き回しますが、仕事以外では基本的に相手にしない山崎の誠実な様子が清々しい…愛菜の往生際が悪くて、イラッとはしますが、何とか耐えられます。そして、日菜乃に男として意識してもらうために、欲望に流されず?誠意をもって、彼女と向き合おうとする山崎陸が、完璧にイイ漢なのです。
     さて、前述のとおり、白黒版では既に結婚している日菜乃と陸。そこで完結と思いきや、現在、その後の二人の日常を描く新章に突入しています。あれれぇ〜?じゃあ、タイトルを「365日後の花嫁〜男友達から強引に求婚されて結婚しました」に替えなくても、よいのかなぁ?

    • 48
  10. 評価:5.000 5.0

    ツンデレクロエとスパダリクロード

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     タイトルからしてネタバレ、はい、そのとおりです、ヒロインブレア(本来はモブ)が仕えたお嬢様クロエが、異能に目覚めた後、クロードお坊っちゃまになった…というお話。
     では、なぜそんな面倒なことになったかというと、非嫡出子であるクロエ、正妻の公爵夫人の目を逸らすために、魔法薬で成長を巻き戻し、女の子を装っていました。けれども、異能に目覚めた彼女は、屋敷を追い出されたブレアを連れ戻すために、青年クロードとして生きることを決心します。その理由は、ズバリ「愛」。初めは家族愛だったものが、だんだん異性としてブレアを意識し、大事に思うようになっていく…けれども、ブレアはクロエを女性と信じている…その微妙さが、前半のキモ。クロエのクイーンオブツンデレぶりが、たまりません。
     後半は、クロエ改めクロードが、ブレアに男と認めてもらうために、押して押して、押しまくります。だって、公爵家の後継者に名乗り出たのも、全てブレアのためだもんねー。スパダリクロード、背が高くなって、イケメン度が増して、マジ眼福です。
     紆余曲折を経て(神様でさえ登場する!)、たどり着いた最終話。ブレアの問いかけに対し、クロードが答えます、「ありきたりなこの瞬間が、涙が出るくらい幸せだ…」二人で共に生きる喜びを、これだけ如実に表した言葉は、他にないのでは?
     傷付いた二つの魂が巡り会い、理解し合うことによってたどり着いた奇跡の物語、もちろん星5です。

    • 43

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