Mayayaさんの投稿一覧

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131 - 140件目/全408件
  1. 評価:5.000 5.0

    回帰したヒロインは、ヒーローを救えるのか

     まず、ヒーローのイアンの落差にびっくり!戦争で傷を負う前の、男らしく自信に満ちたイアンと、マデリン回帰直前の、絶望に満ちたイアンとでは、本当に同一人物?ってくらい違います。あれだけ順風満帆だった男性が、心身ともに傷を負って、全てが変わってしまったのだから、妻のマデリンに心をさらけ出せなかったとしても、仕方のないことだったのでしょう。妻を愛し過ぎた故の、イアンの悲劇かとも思えます。
     だからこそ、回帰によって二度目のチャンスを与えられたマデリンには、自分を取り巻く人々へも手を差し伸べる勇気をもってほしい。イアンに苦しめられた?不倫の汚名を着せられた?結果的に、命を奪われた?それらは全て、回帰前の「未来」のイアンから受けた仕打ちであって、目の前に存在しているイアンの行動ではないはず。「関わらない」ことで、自分だけを守ろうとするのではなく、これから変えられるかもしれない、よりよい未来に目を向ける…それこそ回帰ものヒロインの真骨頂でしょ?
     序盤は、「仮面ライダー牙」のように、現在と過去とを行ったり来たりの構成なので、一瞬混乱しますが、マデリンの髪型とイアンの風貌で見分けがつきますので、ご安心を。回帰したヒロインは、ヒーローを救えるのか…続きが気になる作品が、また一つ増えました。

    • 2
  2. 評価:5.000 5.0

    期待以上、想像の斜め上行くおもしろさ!

     転生ー曰く付きの出生ー虐待ー運命のターニングポイントー皇族ー新しい家族ー発現する能力ー溺愛ー大団円…って、ざっと要約すると、こんな感じ?この頃は、「転生・虐待・溺愛」の三要素を入れときゃ、何とか読んでもらえる。本作のスタートも、そんな感じでした。
     ただしこちらの作品、双子のアルヘン、アリエン兄妹のダブル主演にしたところが、よかった。二人で悩み、二人で喜び合うことによって、より主人公たちの心情が、浮き彫りになったと思います。特に前半、実母ルラヘルからの虐待によって傷付いた二人が、父皇帝や兄たちの働きかけで、少しずつ心の傷を癒していく様子は、読み応えがありました。
     後半は、打って変わっての天下無双の皇子皇女ライフ、スカッと読めること間違いなしです。困ったことがあっても、三人のお兄様方と、3体+1の守護者と、ラスボスおとーさま皇帝が、控えているんですもの…(笑)。後々、アリエンに主役がシフトした?と感じられる場面が増えますが、ま、彼女も恋したくなるお年頃。意外な人?物と、心を通わせるというオチもご愛嬌で、その勢いで外伝まで楽しめます。初めはパッとしなくても、読む進めるにつれて、どんどん面白くなっていく星5作品、絶対おすすめです。
     ところで、双子ちゃんたち、「私生児」扱いだけれど、正確にはルラヘルと皇帝の「クローン」っていう気がするけどなぁ…。

    • 2
  3. 評価:5.000 5.0

    ギルバート様のご尊顔がコワい…(笑)

     モノクロ版のカラー扉絵が、抑えた色調で、それがこの物語の雰囲気に合っていたので、フルカラー化は如何なものかと、ちょっと身構えましたが、思いの外よくまとまっていて、まずはひと安心。この水準を保ったまま、残りの話数も完走してほしいと願っています。
     それにしても、カラー化で笑っちゃったのは、ギルバート様の厳しいお顔が、モノクロ版に輪をかけて、厳しく描かれちゃっていること。元々、33歳という年齢以上に老けて見えてしまっていたのに、カラー化で一層コワい雰囲気に…。確かにこれじゃ、冷酷辺境伯だわ(笑)シェリルの微妙な髪色の感じも、上手く表現されていて、このレベルでモノクロ版と同じ50ptなら、未購入の皆様にとっては、結構お買い得かも…?
     この先シェリルは、辺境伯家の面々に支えられて、どんどん明るく、強く、美しくなっていくはずだし、ヘタレギルバート様も、心を開いて溺愛ルートに入っていくはず。それがフルカラーで見られるなら、こんなに嬉しいことはありません。願わくば、早くモノクロ版に追いつき、そして、追い越しますように…。

    • 8
  4. 評価:5.000 5.0

    何故そこにオルガさま?

     魔法にしか興味のないオルガ様、25歳超でファーストkissということは、当然その先も未経験?!その彼が「責任をとれ」と迫ってくるなんて、マリエル、これは超掘り出しもの!!この提案、のるっきゃない!(笑)
     そもそも、転ばぬ先の杖的に行動していたマリエルなのに、転んだ先に何故オルガさまっ?てあたり、ちょっと笑ってしまう。それも含めて、50pt×4話は、ちょうどいい感じにまとめられていて、お手頃価格で(できれば40pt×4話くらいがもっと嬉しいけれど)、おまけに作者先生の画力が素晴らしくて、これは、オルガ様同様超掘り出し物。
     災い転じて福と為すを、そのまま体現したようなマリエルの大逆転物語?星5でオススメです!

    • 2
  5. 評価:5.000 5.0

    二番煎じぢゃありません

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    「いつわりの愛」と比較して、キャラクター設定が似ている?そう言われましても、あちらは原作者さんあってのストーリー展開ですし…。ヒーロー、ヒロインの顔が同じ?そりゃ、一番魅力的に見えるキャラって、同じようなデザインになっちゃうから…。大ヒット作を生み出した後の、次の作品に向けられる世間の目の、何と熱く、厳しいことよ。何十年経っても完結に至らない、あの作品やこの作品の作者さんの胸中、お察し申し上げます。
     それにしても、この時代の女性の「選択できない」立ち位置については、いつも焦りを感じます。借金?←相続放棄するし。親戚宅で下働き?←労働に見合った賃金を貰えないなら、転職するし。従妹からのいじめ、パワハラ?←証拠を集めて訴えてやるし。結婚・出産←したきゃするし、したくなきゃしないし。女性を護るためのシェルター、生活保護、職業訓練、奨学制度等、様々な選択肢がある現代と比較して、寧々の生きた時代は、「身売り」か「結婚」。現代の“当たり前”は、決して当たり前ではないと、改めて感じます。
     こんな価値観の中で育った、ましてや結婚は家同士のものであった時代に、「子づくり」が目的で始まった鮫島と寧々の結婚。単なる溺愛モノ(後半)で終わるのか、それとも、一個人としての寧々の成長を、応援する筋書きになっていくのか、興味は尽きません。
     とはいえ、予定調和、安全安心ストーリーは大好物。千代子一家がざまぁされて、小梅子が幸せになって、旦那さまが過去を振り払って、寧々が愛されまくるという展開に、全く異議はございません。ヒロイン寧々は、誰の幸せを願うのでしょうか…ケイタ先生、期待しております!

    • 26
  6. 評価:5.000 5.0

    「蜜愛婚」コンビ再び

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    「蜜愛婚」コンビ再び!ってことで、それだけでもう、期待値爆上がりです!!
     白石先生が創るヒーローって、何でも器用にこなすハイスペ男子って設定なのに、なぜかヒロインに対してだけは、超絶不器用。大事な気持ちを言葉で伝えようとせず、全て自分の判断で、よいつもりで事を運ぼうとするから、拗れまくるんだよね。
     今作のヒーロー青山享祐も、多分その類。真雪から一途な想いを向けられていることに気付きながら、大人として中学生に手を出すわけにはいかない?彼女の将来の選択肢を奪いたくない?自分自身、後継者として、まだまだ学ぶことが多かった?なんやよう知らんけれど、もっともらしい理由で自分を納得させて、真雪と線引きをした…というあたりなのでしょう。
     ただし、大人の男性なら、真雪の気持ちをきちんと受け止めた上で、正しく突き放すべきでした。結局、他の女性を利用して、真雪と間を置いたあの頃の享祐は、未熟なお子ちゃま以外の何者でもありません。
     だから真雪には、そんなんでトラウマになんかなっていないで、今の彼女の魅力全開で、享祐を全力で後悔させて欲しい…密かにそんな野望を抱いています。
    「青山課長は優しくない」?突き放すことが、本当の優しさだった…な〜んて、バカなことをいうつもりはないでしょうが、享祐が、再び彼女の心を取り戻すために、右往左往してくれることを期待して、星5です。(あ〜あ、私も大概歪んでるなぁ…)

    • 131
  7. 評価:5.000 5.0

    意外と骨太の異世界社会派ファンタジー

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     ラプンツェルの如く、塔から出ることを許されなかった少年ディートフリートが、ヒロインアシュリーの教育によって視野を広げ、ついでに恋も…というのが、ざっくりしたあらすじ。でも髪の色が、金髪から燻んだ煉瓦色に変わったのは、塔に閉じ込められていたディートフリートではなく、魔力のないアシュリーのほう…教師と生徒という関係以上に、因縁のある二人のようです。
     魔力が強すぎるが故に放置され、不信感の塊だったディートフリートが、アシュリーによって徐々に心を開き、世の中に目を向けていく過程は素敵ですが、やはり特筆すべきは、アシュリーの健気さと教育者としての素晴らしさ。彼女自身、差別されながら育ってきているので、困っている生徒がいると、躊躇なく手を差し伸べます、それこそ、自分のことは二の次にして…。そこが、ディートフリートにしても、読者にしても、どうにもじれったいところですが、ま、何があってもディー君がブレないので、安心です。
     二人がお互いの気持ちを確かめ合う中で、魔力至上主義社会の歪みに気付いていく過程は、意外と社会派漫画の様相も?憲法の下で、基本的人権の尊重や職業選択の自由を、当たり前のように保障されている日本は、思っている以上に良い国なのかもしれません。
     意外と骨太の、そして、期待以上に一途愛ダダ漏れの異世界社会派ファンタジー、もちろん星5超でお薦めです。

    • 35
  8. 評価:5.000 5.0

    元獣医無双の痛快もふもふ物語

     転生悪役令嬢追放され設定からのスタートですが、それにしても、ヒロインルナの無双っぷりときたら、半端ない。前世獣医の知識を活かして大活躍!までは、まあ想定の範囲内として、動物たちと話せる?やりこんでいたオンラインゲームのスキルを発動できる?神獣の加護を得られる?聖王妃の生まれ変わり??!その上、動物大好きで、命を大切さを知っているのだから、獣人の王子アレクファートが彼女を好きにならないはずがない…もう、ヒロインルナ、最強です!
     危機に陥る度に、その上をいくチート能力が発動されたり、加護が与えられたりするので、悪役が多く出てくる割には、全くイライラせず読み進められるところが、おすすめポイント。たくさん登場する「動物たち」(←神獣、聖獣、イーグルドラゴンetc…)も魅力的だし、物語が進むに従って、ルナがどんどん綺麗になっていくのも見どころです。まさに天下無双の痛快もふもふストーリー、安全安心の星5で、推せます!

    • 1
  9. 評価:5.000 5.0

    雨降って地固まり、一難去ってまた一難

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     ベストエンドで暗殺、ノーマルエンドで毒殺、バッドエンドで刺殺…どう転んでも破滅ルート真っしぐら、これが「ヒロイン」フェリシアの運命でした。となりゃ、全力で回避するしかない!ってことで、彼女の孤軍奮闘が始まります。
     なぜ、孤軍奮闘かというと、グランカルストの第二王女ながら、側室腹の彼女には、味方が全くいない。腹違いの兄弟たちからは、嫌がらせをされるだけではなく、毒まで盛られる始末。それでも、逞しく生き抜き、「毒」を制するようになったフェリシアは、ヒロインとして推せる輝きをもっています。兄王アイゼンは、実は彼女を守るツンデレシスコンだったという裏事情も、後々分かってくるしね。
     一方、ヒーローウィリアムは、これまた稀に見る腹黒鬼畜言いたい放題王太子。「私は今 馬と話しているのかな それとも鹿かな」等々、ウィリアム名言集を作りたいくらい。そんな彼が、フェリシアだけには無類のヤンデレぶりを発揮するので、その秘密を知るべく、読者は物語の世界に、ぐいぐい引き込まれていきます。
     ストーリーは、雨降って地固まり、一難去ってまた一難の連続。せっかく結婚まで漕ぎつけたのに、側室志望が名乗りをあげるなど、なかなか平穏無事にとはいかない模様。でも、フェリシア一択の腹黒ヤンデレウィリアムに任せておけば、まず大丈夫でしょう。全ての破滅フラグをへし折って、1日も早く、正真正銘のハッピーエンドを迎えることを期待しています。

    • 0
  10. 評価:5.000 5.0

    みにあまる彼女

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     恋愛経験ゼロどころか、初恋さえも自覚したことのないいろは…恋愛上級者である春希の「愛が重すぎる」アタックを華麗にスーパーセーブ、まさに「みにあまる彼女」って感じです。
     春希は、自分でも言っているように「付き合ってからスイッチ入ったりする」タイプ。だから、いろはに対しても、そんな入りでした。それが、いろはを知るにつけ、どんどん彼女にのめり込み、溺愛していく…そのヤンデレぶりが、楽しいです。
     いろはは恋を知らなかっただけあって、あざとい駆け引きなどできるわけもなく、思い立ったら即行動タイプ。そこが、いろいろ抑圧され、ヤンデレ気質を育ててきた春希にとって、新鮮かつツボにハマったんだろうな。春希の重い愛のツッコミを、無自覚でスルーするいろはのボケは、まさに夫婦漫才ですわ。
     いろはにとって春希は「みにあまる彼氏」だったけれど、春希にとってもいろはは「みにあまる彼女」。付き合ってからスイッチの入った二人、実は、唯一無二の存在同士だったというオチです。少なくとも、いろはの18歳の誕生日(高校在学中)に、婚姻届を出しちゃうくらいには(言い出しっぺはいろは笑)。
     青春のドキドキ、イライラ、もやもや、きゅんきゅんが、たっぷり詰まったこのお話、星も5個詰めて、超おススメです。

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