4.0
これはまぎれもない物語詐欺ですっ!
伯爵家を存続させるために、契約結婚を目論んだレイリン。どうせ期間限定なのだから、後腐れのないよう準男爵と結婚したと思ったら、実は帝国にとって重要人物であり、大公位をもつ高位貴族の男だった…で、「結婚詐欺」かーという雰囲気でした、途中までは。
だから、序盤は陳腐なドタバタ劇の様相。なぜ冷酷なカリアードが、こうもレイリンに懐くのかということも疑問で、画は綺麗なものの、今ひとつストーリーには魅力を感じませんでした。
風向きが変わったのは、大地の女神アルベラが、侍女ベラとして登場してきたあたりから…え?神様たち?え?封印?え?レイリンはカリアードに安らぎを与える「星の欠片」?え?カリアードは神々を封印するために造られた存在…?転生は転生でも、こっち方面の転生だったかぁー。レイリンとカリアードのドタバタラブコメが、今や、壮大な?転生神話物語に進化しつつあります。
身分詐称の結婚詐欺どころか、普通の人間でさえなかったカリアード、そして、レイリンよ、お前もか?単なるラブコメを期待していた読者にとって、これはまぎれもない物語詐欺ですっ!
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これはまぎれもない結婚詐欺ですっ!