Mayayaさんの投稿一覧

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101 - 110件目/全324件
  1. 評価:4.000 4.0

    ポンコツウィルバートと庶民派クラリス

     クラリス、家出したくらいで、侯爵家との縁を切れると本当に思ってたのーっ?!と、まずツッこんでみました。そもそも、発想が貴族らしくない。使用人扱いとはいえ、最低限の教育は受けさせてもらった手前、どんなに意に沿わなくとも、結婚話は受けるべき。それが貴族の宿命で、選り好みなんてできるわけもない。それに、正直家を出るためだけだったら、20歳年上の「あの」公爵と結婚してもよかったんじゃない?だからクラリスの家出は、物語的には自由の証明だったかもしれないけれど、現実的には、ただの面食い、我儘、選り好みってところかな。
     それでも、ちびっ子ウィルバートと過ごしているときのクラリスは、ポジティブで素敵です。使用人扱いが、ここでは身を助けた、というか彼女、根っからの庶民気質ですわ。
     これだけなら、単なるシンデレラストーリーで終わっていたけれど、そこに「呪われた」要素がぶっ込まれたから、俄然面白くなりました。この呪われちびっ子ウィルバートが結構ポンコツで、庇護欲を掻き立てられます。そんな中、クラリスが彼の呪いを解く鍵を握っていると分かって…ということで、あれやこれやの事件に巻き込まれますが、二人の心の距離も徐々に縮まって…はい、続きは勝手に想像するか、ポチッと課金するか、どちらかで♡

    • 7
  2. 評価:4.000 4.0

    ベタだけど、ま、いっかー。

     言わずと知れた回帰リベンジものです。相変わらず、腹黒妹に唆されたバカ王子がヒロインを裏切って、ヒロインは命を落として…という王道の展開。そして、回帰前は大きな接点がなかった正ヒーローと、回帰後は手を組んで、そのうち憎からず想うようになって…というのも、大方の予想どおり。
     強いて違いを挙げるなら、ヒロインセリアが、庶子で魔力もち、腹黒妹ジュリエットが、嫡子なのに魔力なしってあたり?普通、悪役姉妹って、義理だったり、庶子だったりで、ヒロインを妬んで貶める役どころだもんね。
     それにしても、回帰後のヒロインの強いこと、賢いこと、逞しいこと…。こんなにいろいろできるのなら、回帰前も何とかなったんじゃない?と思えるほど。でも、これだけ上手く立ち回れるのも、2回目だからだよね。予習しておけば、授業での理解度が格段に違うことは、周知の事実。
     セリアの回帰と、コール伯爵カイとは、全くの無関係ではなさそう。それに、タイトルにある「甘美な愛」に辿り着くまでは、まだまだ紆余曲折がありそうです。「炎雷」と「凍結」、全く正反対だった二人が、復讐の果てに得るものは一体何なのか…良い意味で、予想を裏切る斬新な展開を期待しています。

    • 13
  3. 評価:4.000 4.0

    あまり愛していないのは誰?

     初めは、ほんのりギャグテイストの単なる入れ替わり物語かと思って読んでいましたが、皇太子と魔女の陰謀、ロゼッタとレアであった理由、帝国の継承位争い、ポントスの聖女、そして、海の魔女カリプソ…いくつもの要素が絡まり合う、海を舞台とした愛の物語だということが分かってきます。ニックって誰?って感じ。
     外見と中身が違い過ぎるヒロインレア(ロゼッタ)も魅力的ですが、やはりおすすめは、「犬っころ」の大型わんこカドリア。立派なイケメンハイスペック小公爵に成長した彼、それでもロゼッタ一筋ってところがたまりません。いち早く、レアの中のロゼッタに気付くくらいだから、その溺愛は本物です。
     もう一人、カドリアの友人オーウェンも、いい味出してる中型わんこ。こちらは、本物のレアの幸せを願うわけですが、その様子が切ない…カドリアの愛もオーウェンの恋も、なかなかもどかしい状況です。
    「あまり愛していなかった」ロゼッタが、いつ、どのようにしてカドリアへの愛に目覚めるのか…最後の最後まで目が離せません。二度あることは、三度ある?三度目の正直?ポイントに余裕のある方は、ぜひ最後まで読んで、答えを探してみてください。

    • 5
  4. 評価:4.000 4.0

    シンデレラパニック?いえいえコメパロです

     桃太郎は桃の中で真っ二つになっていた?それとも、真剣白刃取り?いえいえ、腐っていたという説も…「本当は怖い◯◯童話」じゃないけれど、誰もが知っている物語を、独自の解釈で再構築して楽しむという手法は、結構スタンダードなりつつあります。
     本作も「金の斧銀の斧」&「シンデレラ」からのスタートですが、作者先生、見事にコメディ&パロディに仕立ててくださいました。ヒロインコレットが、泥だらけの靴を履いて、グチャグチャ音を立てながら退場するシーンなんて、もう最高!この先、どんなエピソードをぶっ込んで、既知の世界を破壊してくれるのか、とても楽しみです。
     それにしても、コレットの現実的なことといったら…これ、転生モノじゃないよね?現代女性だったら、王室や皇室に入って責務を果たすよりも、自由を選ぶケースが多いのはわかるけれど、この設定で王子からのアプローチを断る貴族令嬢って、どうよ。でも、コレットが頑固で現実的だからこそ、生まれるギャップが楽しいんだよね。
     そもそも「ラブラブ♡ときめき☆乙女ライフ」というネーミングからして、ふざけてる。このお話、このままずっと高水準のコメディ&パロディを維持できるのか、それとも、途中で息切れしてしまうのか、老婆心ながらかなり気になります。

    • 0
  5. 評価:4.000 4.0

    ヒロイン虐めの理由も、ここまできたか…

     この手の話のヒロインイジメの理由は、実に様々。よくあるのが「継子」「養女」「非嫡出子」「魔力なし」「加護なし」「醜い傷やアザがある」などなど…あと、「容姿、髪色が家族とは違う」もあったね。今作は何と「無表情」…う〜ん、いじめの理由もここまできたか…と思いきや、まあ、現実社会でも「無表情」は、「何を考えているか分からなくて、気持ち悪い」みたいなわけの分からん理由で、標的になっているかも。いじめって、絶対いじめるほうに心の問題があるはずなんだけれど、それが実の家族内で起きているのなら、逃げ場がないから、ほんっと辛いよね。そんな環境下でも、心の均衡を保っているヒロインたち、真のサバイバーだと思う。
     と、ここまでは一般論。今作のヒロイン、実はその存在が稀少な「魔術師」だった…というチートな立場を与えることで、家族へのざまぁ決定!特に、ワインで魔法紙を染めて王太子に近付こうとした浅はか妹には、倍ざまぁくらいが適当か?今から、とても楽しみです。
     もう一つ楽しみなのが、ヒーローがいかにしてヒロインの「鉄仮面」を外させるのか…でも、「家政婦の◯タ」じゃないけれど、行動が伴っているなら、表向きポーカーフェイスも悪くない。それに、ヒーローだってそれなりの「鉄仮面」、意外とお似合いの二人かも?

    • 0
  6. 評価:4.000 4.0

    いかにも韓流風ファミリー呪縛コメディ?

    「日常生活可能ですか?」…略称「日生可」誰かへの問いかけではなくて、ウェブ上のコミュニティ名が、タイトルになっていたと気付くまで、暫くかかりました。結構初期の方で、ネタバレしていたにも関わらず、です。そのくらい「10学徒」や「おかあ」など、ふざけた名前が登場する訳の分からないやり取りの場面と、「真」や「百合子」が登場する現実場面とが交錯して、最初の頃は読むのに必死、いくら無料分が多くても、こりゃあかんわ〜と、何度挫折しそうになったことか…。
     ただし、慣れてくると、そして元ネタが日本ではなく、お隣の国のものだと割り切ると、このややこしや〜のお話も、それなりにワクワクしたものに変化してくるから、不思議。おまけに、財閥の御曹司とお嬢様の、単なる駆け引きだけかと思っていたら、百合子の出生の秘密なんぞが絡んできて、なかなかハードな内容に…。最後のほうでは、登場人物に関する見方が一変するようなエピソードも暴露されて、まさに「日常生活可能ですか?」と、問いたくなる状況…それでも、ハピエンに収めてしまうから、キムチの国のパワーは、並大抵ではありません。
     それにしても、「10学徒」の衣装や、登場する地名の位置関係が不自然なことや、結婚しても当たり前のように別姓なことなど、どこからどう読んでもお隣の国仕様なのに、無理して舞台を日本に置き換える必要、あったのかしらん???

    • 1
  7. 評価:4.000 4.0

    養護教諭かーい

     ヒロイン莉子は美少女設定で、確かに可愛いし、ヒーロー湊は女性恐怖症ゆえに、莉子ひと筋で安心だし、後は、まだ恋を知らない莉子をその気にさせればよいだけなので、イラモヤはほとんどなしで、いけるのかと…。さすが、少女漫画ジャンル、よい意味で、ご都合主義てんこ盛りです。
     ご都合主義といえば、「保健室の天使」設定。ん?現代の高校の保健室って、こんな感じが許されるの?莉子がやっていることって、完全に養護教諭の仕事。生徒が、養護教諭のサポートをすることはアリだろうけれど、養護教諭の代わりに手当てをすることは、アウトでは?ましてや、保健委員が交代で保健室に常駐するって、何のため?!って思ってしまう。莉子サン、これでは完全に、養護教諭です。
     でもまあ、少女漫画なので、五月蝿いことは言いますまい。ヒーローが、他の女の子には塩対応なのに、ヒロインだけに激甘対応というのは、それだけで見る価値あり。これからも、ヒロイン限定の溺愛路線でお願いします!

    • 4
  8. 評価:4.000 4.0

    モラハラと自己肯定感と…

     ミーナ…徹底的に、自己肯定感を潰され続けたヒロイン。周囲の人々全てが、彼女を否定するものだから、彼女自身、自分のよさに気付かない状態。現実社会で、ここまで否定され続けるケース、そう多くはないだろうけれど、全くないわけではない。悪意をよりどころに行われる精神的DV、エーリッヒが周囲を巻き込んでミーナに行っていた行為は、紛れもなくモラハラです。
     この手のお話には珍しく?ヒロインの不遇期間が長めで、モヤモヤしてする話数が結構続きます。でも、そこからの立ち直りには期待できますので、崩れのない美しい画に免じて、読み続けることをオススメします。
     さて、ミーナ、自立しつつも「いつか王子さまが…」展開にもっていくのか、それとも、あくまでキャリア女子を目指すのか…溺愛も執着もお断りしたはずの彼女が、女性として、人間として確立していく様子を、今少し追いかけてみたいと思います。

    • 7
  9. 評価:4.000 4.0

    理想論、一説。

     漫画だから、細かい設定の違和感は気にしません。「消える私に夫の愛はいりません」うん、意味深なタイトで、興味を惹かれます。「最後はあなたの手でー 私を殺してくださいませんか」おー、そこまで言い切るか〜、して、その理由は…?「五感を失って、廃人同様に生きるくらいなら…」
     ちょっと待って!これが、生きることを否定する理由?確かに五感をもって生まれた人間が、1年以内に五感を失うと、そしてそれは、覆されることのない決定だと宣告されたら、絶望に苛まれると思う。正直、想像するのも恐ろしい。でも、現実世界では、そのような体調で頑張っている人々もたくさんいらっしゃるし、自分の個性に合わせたより良い生き方を模索しつつ、日々の生活を楽しもうとしている人々もたくさんいらっしゃる。小難しいことはいいたくないけれど、この作品、一つ間違えば、障がいや病をもつ人々を、否定するような初期設定になってはいませんか。
     ルナティアが、自分の行く末を知ったのは、つい最近。周囲や家族に絶望していたルナティアが、自暴自棄のように思える提案をノクスにしたとしても、何ら不思議はありません。でも、イルターン侯爵家で過ごす中で自己有用感をもち、自分を見つめ直し始めたルナティアです。ぜひ、心境の変化を期待したいです。実際、強くなり始め、自らの意思で行動できるようになってきたので、この初期設定、ぶっ飛ばしです。
     ヒロインの五感が回復しても、それが叶わなかったとしても、誰もが安心して暮らせるような世界…漫画の中でこそ、そんな理想が実現してほしい気がするのです。

    • 6
  10. 評価:4.000 4.0

    がんばれがんばれヒューイット!♡

     心は全然没落していない激ニブヒロインリメルと、絵に描いたようなツンデレヒーローヒューイットとの、お約束?な恋の予感物語、期待どおりのスタートです。
     社会的地位を十分に兼ね備えた大の大人が、ツンデレとかヤンデレとかだと、正直ごめんなさいって感じ。けれども、ヒューイットあたりなら、十分許せる?範囲。「青少年よ、せいぜいがんばれよ」って、ため息つきながら、背中を押したくなる。彼のベタなツンデレぶりが分かりやすくて、ヒューイット、自分内ではキング・オブ・ピュアツンデレ賞です!
     ここまで分かりやすいのに、今んとこリメルに全然通じていないところが、笑いのポイント。これから、この「溝」を、ヒューイットがどう埋めていくのか、楽しみでなりません。リメル、あなたが「恋人役」だと思っているそのポジション、じつは「恋人」ルートにGo straight!だからね〜(笑)
     さあ、このスーパーポジティブにぶチン娘を、どう攻略していくのか…がんばれがんばれ、ヒューイット!

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