4.0
ポンコツウィルバートと庶民派クラリス
クラリス、家出したくらいで、侯爵家との縁を切れると本当に思ってたのーっ?!と、まずツッこんでみました。そもそも、発想が貴族らしくない。使用人扱いとはいえ、最低限の教育は受けさせてもらった手前、どんなに意に沿わなくとも、結婚話は受けるべき。それが貴族の宿命で、選り好みなんてできるわけもない。それに、正直家を出るためだけだったら、20歳年上の「あの」公爵と結婚してもよかったんじゃない?だからクラリスの家出は、物語的には自由の証明だったかもしれないけれど、現実的には、ただの面食い、我儘、選り好みってところかな。
それでも、ちびっ子ウィルバートと過ごしているときのクラリスは、ポジティブで素敵です。使用人扱いが、ここでは身を助けた、というか彼女、根っからの庶民気質ですわ。
これだけなら、単なるシンデレラストーリーで終わっていたけれど、そこに「呪われた」要素がぶっ込まれたから、俄然面白くなりました。この呪われちびっ子ウィルバートが結構ポンコツで、庇護欲を掻き立てられます。そんな中、クラリスが彼の呪いを解く鍵を握っていると分かって…ということで、あれやこれやの事件に巻き込まれますが、二人の心の距離も徐々に縮まって…はい、続きは勝手に想像するか、ポチッと課金するか、どちらかで♡
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呪われ皇子と暮らすことになりまして!