Mayayaさんの投稿一覧

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101 - 110件目/全295件
  1. 評価:4.000 4.0

    ヒロイン、ドアマット状態ですが…

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     間違いとか替え玉とか、SNSが発達した現代なら実現が難しいであろう設定…あ、違った、現代は「なりすまし」や「フェイク」や「生成AI」があるから、十分あり得るか…。シェリルの悪い噂だけが伝わっていたことによる「一年後離縁」、情報戦を制した者が優位に立つという構図は、古今東西変わりがないようです。
     でも、この手のお話でいつも思うのが、結婚を嫌がった悪役令嬢の代わりに輿入れしたヒロイン、実はヒーローが超絶イケメンだった〜というパターンの、なんと多いことか…そして、元々私と結ばれるはずだったヒーローを返せ〜とねじ込んでくる悪役令嬢の、なんと往生際の悪いことか…結婚相手だよ?事前にもっと詳しく調べないのかね?悪役たち、アウトプットは上手くても、インプットは下手のようです。
     ヒロインのシェリル、ヒーローのグレイグとも、表情が堅めに見える画なのですが、読み進めるうちにだんだんと慣れて、これはこれでアリかなと思えてきます。どのくらい堅いかって?ラストに登場する家族写真が、無表情な程度には堅いですよ〜。
     前半は夫であるグレイグに、後半は妹に酷い目にあわされるシェリル…ハッピーエンドが待っているとはいえ、読む側としては結構辛いです。面白いことは間違いないので、ヒロインがドアマット状態でも耐えられる方に、おすすめの作品です。

    • 2
  2. 評価:4.000 4.0

    虫のいい話かもしれませんが…

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     無理に最終回を迎えなくてもよいかな〜という漫画は、「サザエさん」を筆頭に「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」「ちびまる子ちゃん」あたり?反対に、自分の目の黒いうちに完結してくれ〜という漫画は、「ガラスの仮面」を筆頭に、「ファイブスター物語」「名探偵コナン」「ワンピース」etc…そしてこの「公爵令嬢の嗜み」も、そのうちの一つです。
     聞くところによると、作画先生の体調不良で、続話が止まっているとのこと。一日も早く回復されることを、お祈り申し上げます。
     ただ、あまり長く放置され過ぎて、この作品が、未完のまま忘れ去られてしまうとすれば、それは大変残念なこと。虫のいい話かもしれませんが、続話の目処が立たないのならば、思い切って作画を、他の方に引き継ぐことを考えてみても、よい時期にきているのではないでしょうか。
     幸い原作は、完結を迎えているように思います。「かくりよ」や「薬屋」は、同じ原作を、複数で作画、出版されています。カラー化も悪くありませんが、ここはぜひコミカライズ作品の完結を第一に考えて、出版サイドの皆々様に、ご高配いただきたくお願い申し上げます。

    • 11
  3. 評価:4.000 4.0

    実力派中堅神官はツラいよ

     電子漫画の流行は、転生悪役令嬢モノから、獣貴公子モノへとシフトチェンジ?って思いたくなるくらい、最近マイフェアレディ逆バージョン(女性が男性を育て直す)が増えています。その中でも、本作は一番獣性が強く、手がつけられない感⤴️って印象。
     特別に選ばれた子どもたちを、「呪術」によって無敵の戦闘部隊に仕立て、戦いに勝利したまではよかったけれど、その後始末を押し付けられた体の神官ディアリン。その強力な神聖力と鋼のメンタルで、数々の障害を乗り越えながら、英雄ケレスを「人」に近付けていきます。お約束ですが、ヒロインにヒーローが、どんどん懐いていく様子がいい!普段は狂犬のケレスが、ディアリンの前でだけ垂れ耳大型犬風になるのがいい!この手のお話の醍醐味ですわな〜♡
     ディアリンの立場は、「男はつらいよ」ならぬ、実力派中堅神官はツラいよってところでしょうか。設定は重めながら、脳内ディアリンの登場頻度が高く、ギャグ要素ぶっ込みの遊び心増し増しなので、結構笑いながら読めます。世の中の不条理をうまく受け流しながら、わんこのケレスと幸せになってほしいかな〜と願う今日この頃…あれ?神官って、結婚できたっけ???

    • 226
  4. 評価:4.000 4.0

    全ては襄のてのひら転がしで…

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     初っ端からトンデモ設定!兄を生かすために、妹に心臓移植を提案する親がいるかって、どこの国のお話?と思いましたが、まあ、第1話限定の単なるプロローグ、深掘りする必要はなさそうです。
     タイトルは、かなり思わせぶりですが、
    ワケアリ兄妹←ゲンとショウ、戸籍上は兄妹ですが、実は全く血が繋がっていない赤の他人。
    禁断愛←戸籍さえ新しく作り直せば、問題なし。禁断でもなんでもない。
    疫病神令嬢←占いによると、本当の疫病神はゲンの本当の妹で、ショウと取り違えられたミョウ。むしろヒロインのショウは、虞家に幸福をもたらす福の神!
    小悪魔←これはホント。味方にはとことん誠実に、敵には容赦なく策を巡らす影の実力者?!特に、ゲンに対しては妖艶小悪魔…ゲンよ、よく耐えた…(笑)
     という具合に、ヒロインにとってかなり美味しい展開。天運とともに、頭の良さ、(ずる)賢さも兼ね備えているので、ほぼショウの手の内で物事が進んでいきます。似たような顔の女性たちがたくさん登場しますが、ほぼ壊滅、腹黒ミョウは最後まで粘ったんだけどねー。
     前半は、地位固めとお家再興が話の中心でしたが、後半は、いちゃいちゃイチャイチャで、まあ禁断愛っちゃあ禁断愛。それでも、最後はゲンとショウ、ゲンキ(ショウの実兄)とたまちゃん、そして、心を入れ替えたシウまでも幸せになったみたいだから、このお話、最後まで読んでみてもよいかもしれませんよ。

    • 1
  5. 評価:4.000 4.0

    紺子よ、イタすぎるぞ…

    「陳列棚に並んだこともない干物」←希少性爆上がり間違いなしの一点レアもの候補
    「マンモ挟めないわたしの胸」←将来的な型崩れの心配がなく、肩凝りの原因にもなりにくい
     紺子のこの自己肯定感の低さは、なんなんでしょう…一生懸命頑張っている割には、周囲に認められず、微妙にイタい女性をヒロインに据えた、白石さよ先生の意識改革生き直し物語です。
     あの赤門を有する最難関国立大卒の学歴をもつ、高身長なスレンダー美人とくれば、うん、確かに高嶺の花。多分、ちょっとは遠巻きにしたくなる。でも、人柄や親しみやすさ、そして、仕事の仕方で、相手の接し方は変わってくるよ。柔軟性、機動性に乏しい今の紺子の下では、正直モチベーション下がりそう(笑)
     でもこれ、紺子の育ち方を知れば、仕方がないとも思う。人の心の機微を学ぶ時間を与えられず、自己有用感も育てられず、ただ「正答」を証明することのみ求められた紺子の子ども時代…にも関わらず、これだけ感情豊かな(脳内限定ですが)女性に成長できたのは、やはり紺子自身の資質が優れているからじゃないかな。
     さあ、紺子よ、遅すぎた感はあるけれど、まだまだ手遅れではない!昨日の敵は今日の友(恋人?)、怜ニだって力を貸してくれる?!(多分)。たくさんの「人」に揉まれて、今こそイイ女に育ち直しだ!!

    • 20
  6. 評価:4.000 4.0

    イケメンと美女が多すぎて…

     まさに華流ドラマ漫画版!って感じで、無駄にイケメンと美女が大渋滞!男子は多少髪色が違うだけで、顔はそっくり、日本人には読めない漢字や生まれた順に漢数字+兄を使っていて、気を抜くと誰が誰だか分からなく…💦女子はもっと酷くて、これまた髪型がちょっと違うだけで、顔はほとんど同じ、名前は漢字+姫(妃)の2文字のみ!これで、登場人物を見分けろっていうんだから、作者のお国の皆さん、どんだけ賢いの?自信をもって見分けられる登場人物が、ヒロイン?の茶々と、百歩譲って将来婚約者になる慕容贏(えいにぃ)くらいかなぁ…。
     そんな登場人物たちが繰り広げるのが、茶々を巡るゆる〜い物語(時々、陰謀)。序盤は、神出鬼没のやりたい放題、この娘っこは何だぁ?という感じでしたが、茶々母娘を冷宮に追いやった事件が解決する中盤あたりから、よく言えば溺愛オンパレード、きつい言い方をすれば、だらだらとお話が続きます。
     それでも、何となく読み続けてしまうのは、やはり茶々と父皇帝のボケつっこみを見て、ニマニマしてしまうせいでしょうか。登場人物たちが単純なので、深みが足りない反面、肩肘張らずに読むことができます。ハマる人には、ハマるかも?!

    • 0
  7. 評価:4.000 4.0

    エッセンシャルワーカーのすすかぶり

     ホワイトカラー、ブルーカラー、肉体労働者、知的労働者、3K、etc…職業に貴賎はないといいながら、「差別」する用語はいくらでもある。「すすかぶり」を蔑むこの「黒蝶」の村だけが、決して異様で特別なわけではない。コロナ禍でも、エッセンシャルワーカーと呼ばれる人々が、最前線で社会を支えてくれたおかげで、文化的且つ快適な生活を維持できたことは、記憶に新しいはずである。
     この物語での宵と夜光は、まさにエッセンシャルワーカー。宵が集めた黒蝶を、夜光が祓うことによって、村の平安が維持されているのだから、夜光だけでなく宵も「生き神様」として大事にされてもおかしくないのに、何故「すすかぶり」と蔑まれ続けるのか…女神の「すすかね」が、関係しているんだろうなぁ…。
     そもそも自分に降りかかるはずだった災い(黒蝶)を、生き神に祓って貰い、安寧を得ようとするこの村のシステムこそポンコツ。苦労知らずばかりの、恩知らず集団に成り下がっている。この村が、いつか破綻することを願ってしまう自分、相当根性悪…。
     灰被りのシンデレラは、王子様が迎えに来て幸せになったようだが、煤被りの宵の幸せはこれから。せめて漫画の中でくらい、健気で良い子が報われてほしいと願うのは、甘すぎだろうか。

    • 1
  8. 評価:4.000 4.0

    この拗れ婚の元凶は、怜士、お前じゃろ💢

    霧崎陽菜…初恋の相手で婚約者でもある怜士が、他の女性と出歩く姿に傷つき、嫌いになることを決意。保育士として自立の目処がたった今、怜士との婚約破棄を望んでいる…。
    麻生怜士…陽菜について伝え聞いた話から、彼女の気持ちを誤解し、本当は好きだったのに、彼女を避けるようになる。にも関わらず、家同士の事情をもち出して、婚約を続けようとする…。
     と、さらっと事情をなぞっただけでも、しょーもないことですれ違って、拗れて、もたついている、24歳の若い二人です。でも、どちらかというとヘタレの怜士クンに、より原因がありそうだよね。
     そもそも、幼い頃からずっとその人となりを見て、好きになった相手でしょ?「結婚するまでは遊びたい」なんて、高校生の陽菜が、普通に言うと思った?百歩譲って事実だったとしても、婚約しているのに、他の女と遊び回る?せめて、婚約破棄してからにしようよ。そのくせ実は、誰とも付き合っていなくて、ずっと陽菜のことが好きだったって?う“〜、調子のいいこと、言ってんじゃねーよ!それじゃ、陽菜にも相手の女の子たちにも失礼でしょ💢
     陽菜にしてみれば、今更そんなことを言われてもってところでしょうが、怜士クンには、このツケをしっかり払っていただきましょう。「嫌い嫌いも好きのうち」って言葉、多分、陽菜にも当てはまると思うよ〜。

    • 39
  9. 評価:4.000 4.0

    本当に終わり?ローズモンドの執念

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     不倫とか略奪とか、とにかくドロ沼モノは苦手。だから、タイトルとあらすじ紹介で、どのタイプか大体見当をつけ、取捨選択して読んでいます。その傾向からいくと、普通ならこの「復讐の皇后」は、読まないタイプのお話。にも関わらず読んでしまったのは、大量無料話だったことと、画がフルカラーで美しかったこと、そして、どうやらハッピーエンドらしいということが、その理由。
     読破しての素直な感想は…う〜ん、読むのにやっぱり、エネルギー使った。確かにパトリツィアとペトロニアは、最終的にハッピーエンドを迎えたことになるんだけれど、そこに至るまでが、あまりにも不毛。逆行前も逆行後も、幸せになった登場人物はごく僅かで、みんな残念な結末を迎えている。まあ、復讐モンだから仕方ないか…。
     それにしても、ロースモンドの悪女っぷりは、徹底してた。意味不の気持ち悪い悪女ではなくて、悪女になるしかなかった哀しい身の上の悪女。にも関わらず、同情できなかったのは、やっぱり彼女が、完全無欠の正真正銘悪女だったから?
     だからあの執念なら、ローズモンド、再逆行して、再び「皇后」の地位を手に入れようと画策しそう…つい、その可能性を考えてしまいます。逆行は、不正や不条理を糺すためにのみ実行されてほしいと願いつつ、本当に終わり?と思わされる、悪女ローズモンドの存在感でした。

    • 0
  10. 評価:4.000 4.0

    レビュー評価は、半分以上読んでから

     お疲れ社畜女子が、「聖女」として異世界に転生したものの、この聖女セナ、燃え尽き症候群の果ての、引きこもり女子になってしまっていた…!という初期設定、う〜ん、斬新ちゃあ斬新か…。
     とにかく序盤のセナさん、見事なほどのネガティブ引きこもりっぷり!存在を肯定されず、常に挫折感を味わいながら生きてきたであろう人間の姿の一例を、デフォルメを交えつつ、結構リアルに表しています。ヒロインとして、あり得なーいっ💢ってくらいの、ダメっぷりです。
     それに対し、ヒーローのミハイルは、セナの気持ちに全く寄り添おうとしない、ド根性至上主義の陽キャ男。これはこれで、腹が立つ。
     こんな二人の噛み合わないやり取りが続くものだから、前半はイライラMAX、この時点でレビューを書こうもんなら、そりゃあ、ヒロインセナに対する炎上必至だろうな…。
     それだけに、ミハイルが自分の過ちに気付き、セナに寄り添おうと行動を改めてからのセナの変化には、目を見張るものがあります。某学習塾のCMではないけれど、やる気スイッチの入った子は、みんなYDKだったみたいな…?自主性と自己有用感って、大事。
     この作品、読み進めるにつれて面白くなっていくので、大量無料分があるうちに、読んでみてほしいお話の一つです。

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