Mayayaさんの投稿一覧

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91 - 100件目/全384件
  1. 評価:5.000 5.0

    元日本人による、ユートピア建国物語

     もし、資本主義と共産主義のいいとこ取りで、資金の心配なく存分にインフラ整備を進め、みんな違ってみんないい国を造ることができたなら…そんな発想から、このお話は生まれたのかもしれません。
     主人公のヴァンは、出来損ないの烙印を押されて、実家の侯爵家から追放された8歳の少年。でも、中身は社畜リーマンのアラサー日本人男性。日本国憲法の下で育ち、いい意味で、勤勉で公平な日本人の良さを携えていた青年のようです。
     そんな彼が、ハズレ魔法である「生産魔法」を駆使して、インフラ整備を爆速で進め、適材適所で有効に人材活用しながら、誰もが安心して暮らせる領地経営を目指します。だから、とにかくヒーローのヴァンが、カッコいい!気持ちいい!よっ、人たらしって感じ。前世で受けた教育と経験を生かして、良きリーダーであろうとする「少年」の姿は、とっても素敵なんです!
     単なる理想話とみる向きもありますが、差別によって起こる社会構造の歪みや、特定の産業だけに頼る弊害、経済の不均衡、果ては国境・移民問題まで、さりげなく?現代社会に対する警鐘もぶっ込んでいるところが、この作品の隠れ推しポイント。
    「楽しい領地経営」ならぬ「楽しい領地防衛」なので、次から次へと難題が襲いかかりますが、それさえも、涼しい顔で?解決していくヴァン。理想的なリーダーによる、理想的な国造りの行く先が、ますます楽しみなユートピア建国物語、星5で絶賛お薦めです。

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    復讐のその先にあるものは…?

     最恐の悪魔をも驚かせた三つの願い「汚い血の半分を抜き取って」「お母様を助けて」「奴らをズタズタに引き裂く」…それらを全て自分の手で行うために、イザベラは「時間を巻き戻す」ことを選択し、3年という時を遡ってきました。
     既に1周目で得ている情報の他に、彼女が使える強力な武器は、ブレイク公爵令息で半人半魔のカイドゥン。溢れんばかりの魔力を自在にコントロールしながら、イザベラの願いを叶えるべく、手を貸していきます。彼の母親でもある悪魔ヘラ=ルッチフェルと約束した時間は、わずか1年。その1年で、父コリンス伯爵、その愛人キャサリン、そして、本丸である第2王子アスターらを全て排除できるのか、ヒリヒリした展開が繰り広げられそうです。
     そして、一番気になるのが、イザベラのあの言葉「地獄で会いましょう、お父様」…既に第1話でネタバレしているように、裏切り者の浮気男イザベラ父が「地獄に落ちる」のは、決定事項、でも、イザベル自身も地獄行きということなのか…。比喩的な意味で使っているだけで、決して彼女自身が、自分の幸せを諦めていないことを願いたいと思います。
     イザベラの復讐は成功するのか、カイドゥンは完全な悪魔となり、魔王への道を歩み始めるのか、そして、二人の1年の契約の、その先にあるものは…?美しくも苛烈な物語の終末が、予想できません。

    • 23
  3. 評価:5.000 5.0

    第一側室オンリーワンでお願いします!

     魔法師の家系なのに、心獣を持たずに生まれてきてしまった公爵令嬢エレスティア。いつもなら、ここで家族から虐げられて…という展開になるのですが、オヴェール家は大丈夫。溺愛を通り越し、箱に入れて護っています?!でも、本来家族って、そうあってほしいよね。
     そんなヒロインエレスティア、実は、他人の心獣とも心を通わせられる「魔法の言葉」を知っている…ただの出来損ない令嬢ではなさそうです。おまけに、前世の記憶をもっているって、どこまで話を広げるのぢゃ?
     一方、ヒーロージルヴェスト様は、強面設定だけれど、それは笑顔を見せないだけの話で、心の中はデレデレ陛下。押し付けられた第一側室が、エレスティアと分かった途端、溺愛がダダ漏れて、片腹痛いです。縁結びの神?バリウス様、いい仕事してますなぁ。
     残念ながら、アイリーシャという、エレスティアを追い落とそうとする令嬢も登場し、モヤモヤする展開は、避けられそうもありません。ま、ジルヴェスト様は、眼中になさそうだけれどさ。エレスティアの自己肯定感の低さと、対抗勢力のもちゃもちゃが心配です。
     引きこもりとモフモフ心獣と、溺愛ヒーローとチート能力と、転生とライバル悪役令嬢と…人気の要素は大体網羅されている異世界溺愛ファンタジー、直江先生の画で更にプレミアが付いて、星5です。頼むから、側室を増やさないでおくれ〜。

    • 44
  4. 評価:5.000 5.0

    エロを割り引いても悪くない

     基本的に、全年齢版反対派ですが、この作品は悪くない。なぜなら、プロットがしっかりしていて、全て伏線回収されていて、スッキリとしたストーリー展開だから。まるで、美男美女揃い踏みの華流宮廷ドラマを観ているよう…「過激な表現」が含まれた完全版なら、少なくとも映像化は難しいかもです。
     主役は、男装してダンと名乗る、白蓮家の娘輝漣なのですが、その主役を喰ってしまうくらい魅力的なのが、輝漣の元婚約者青韻皇子(青の円部分の字が出ない!)。一見、高貴な生まれのイケメン遊び人風、その実、一途で、情に厚くて、義理堅くて、策士で、大胆で、ヒロイン輝漣を愛しまくってしまう、華流漫画史上最高のヒーローです。おまけに、エロテクも最上級なので、そちらの方面も文句なし!ただし、全年齢版だと、不完全燃焼?
     正直、無料分の7話までは、完全版も全年齢版も大差なし。ここから先が「過激な表現」の分かれ岐なので、どちらに課金するかはお好み次第。どちらを選んでも、後悔のないことだけは、保証します。(あくまで個人の意見です)名前にルビもふってくれているので、読み易いですよ。

    • 11
  5. 評価:5.000 5.0

    タイミングの悪過ぎる二人(笑?)

    「トツキトオカ」を始めとして、じれったくて拗れた恋を描かせたらピカイチ、葉月りゅう先生の純愛?物語です。
     まず、幼馴染同士でもあり、家庭教師とその教え子という関係の、ヒロイン六花とヒーロー聖…この二人は、既に立派な両想いなんです。それは、間違いないんです。でも、それを知っているのは、読者だけ!?という、テッパンのストーリー展開(笑)
     そして、この二人、間が、タイミングが、悪過ぎるんです!それぞれ相手に告白しようと、心の準備を進めてきたのに、何と親同士が再婚。義理の兄妹同士になっちゃった…その上、聖には、お見合いの話まで…!!
     おまけに、そのお見合い相手の霧子サン、聖がはっきりと断ったにも関わらず、「残り0.1%の可能性に賭けて、彼を諦めない」というポジティブ女子。悪い人じゃなさそうな分、後を引きそう…。
     さらにさらに、追い討ちをかけたのが、「避妊」問題。「否認」との認識違いなんだけれど、いっぱいいっぱいの六花には、「聖が避妊」と聞こえてしまった!これだから、法律用語って…さ。
     あ“〜、この二人、やっぱりタイミングが悪過ぎる。葉月先生、あんまり二人を拗れさせないでくださりませー。

    • 4
  6. 評価:5.000 5.0

    骨太の「ざまぁ」物語見参!

    「芋くさ」というから、どれだけ垢抜けない田舎娘なのかなと思って見てみれば、ヒロインアニエス、家の?親の?方針で、1世紀前の服装と風習を強いられて苦労している、完全な被害者。だから、悪役その1は、アニエスの両親。どうして、こんなアホなつるっ禿げ三角メガネ両親から、アニエスやポールみたいなめんこい子たちが生まれたのか、不思議不思議。
     悪役その2は、ヒーローナゼルバートを陥れた、元婚約者の王女ミーアとその浮気相手のロビン。元々性格があまりよろしくない上に、劣等感に苛まれた二人が行った、ナゼルへの逆恨み断罪イベント。ワガママお姫様に、王様たちも打つ手なしってところが残念です。
     他の「ざまぁ」作品と比べて、主役の二人がトントン拍子に上手くはいかない!という点が、この作品の骨太なところ。左遷された辺境の地スートレナでも、初めはなかなか受け入れられないし、その後も、王都からいろいろ横槍が入ります。でも、その都度二人で解決しながら、心を通わせ、絆を深めていく様子が、とてもよいのです。
     さて、悪役1の両親はまだしも、問題は、悪役2でありラスボス的存在のミーアとロビン。何てったって、身分が上の王女とその配偶者だもんね。ただ、第一王子のベルトラン様が姿を現したので、少し突破口が見えてきたかも…。
     ご都合主義ではなく、一つ一つ丁寧に足場を固めながらの、「ざまぁ」へのカウントダウン。見事成就の暁には、この上なくスッキリしそうです!

    • 0
  7. 評価:5.000 5.0

    「籠の鳥」は誰のせい?

    「この公爵邸で お前のする事は 何もない」クラウス様、これでは言葉が、足りな過ぎます。この態度のせいで、ナタリアはただ公爵家で飼われているだけの、籠の鳥認定。公爵夫人として必要な教育も、ろくろく受けさせて貰えず、後継を産むだけの存在として、馬鹿兄や使用人から認知されている程度。挙げ句の果てに、自己有用感が育っていないもんだから、「第二夫人」を妄想して、逃げ出そうとする始末…。
     因みに、公爵令嬢のエイダのほうが格上だから、「第二夫人」はあり得ない。子供ができないことを理由に離縁されて、エイダが正式な公爵夫人に収まるというのが定石でしょ。そんなことも分からない程、「大切に」囲われ、判断力を奪われて育ってきたナタリアに、憐れみさえ感じる物語の滑り出しです。
     クラウスなりに、8歳の少女と結婚したことを重く受け止め、大切にしてきたつもりでしょうが、いかんせん口下手+年1帰還では、伝わるものも伝わらない?そこかしこに、ナタリアを想う気持ちが顔を出しているだけに、もどかしくてたまりません。
     ヒロインナタリアには、ここから、もっと強く逞しく成長してもらうことを、そして、ヒーロークラウスには、タイトルどおり十年分の溺愛を期待して、星5です。

    • 7
  8. 評価:5.000 5.0

    新・逆関白宣言物語

     な〜るほど、50年間刻が止まっているから、眠り姫ならぬ眠り公爵ね。それも、自由に見せたり消したりできる、腹に突き刺さった短剣持ち?!なかなか重々しい設定のはずなのに、そうも感じられないのは、ヒーローアルノーの軽さと適当さのせいかと…50年前、自らの腹に剣を突き刺した悲壮さは、今のところ全く見当たりません。
     悲惨な身の上は、ヒロインカレンディアも同様で、彼女は、お決まりの酷い養女虐めの被害者。でも、この元侯爵令嬢、アルノーに「自由で逞しい」と言わしめる程のメンタル強女性。そのため、自らの意思で、自分の人生を切り拓こうとしています。
     こんな二人が、運命の導きで結婚、いつまで?「貴方の命を奪う時は 私が死ぬ時」まで!となったのだから、面白くないはずがありません。
     そもそも、至って普通の男の子?アルノーが、50年前どんな「深い喪失感」を味わって、死を選んだのか…「戦争」だけのことではなさそうです。そして、死神の呪いがかかった短剣が、なぜカレンディアだけに視えるのか…たまたま偶然?それとも…カレンディアを喰い物にしていたギース伯爵家へのざまぁ展開と並行して、これからの謎解きと種明かしが、とても楽しみです。
     偶然から始まり、お互いの利害が一致して続けることとなった、年の差50の契約結婚。いつまで?「夫として側にいることが望みとあらば 受け入れよう 君が死ぬその時まで」ということで、新しい逆関白宣言愛情物語、始まります!

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  9. 評価:5.000 5.0

    高潔と執着と

     契約結婚にもいろいろあるけれど、ヒーローとヒロインの心の向かう先が、これほど異なるケースは、なかなか珍しい。それも、二人が高潔であるが故に、である。
     正直、ヒロインのエリザベータを突き動かしているものは、弟アンドレイとの最後の約束。それがなかったのなら、彼女自身は、案外自決を選んだのではないだろうか。彼女の生きる目的は、弟とアルガンの人々の供養を果たすこと。竜人を味方につけ、アルガン再興の足掛かりを掴もうとまでは、考えていなかったはずである。
     ヒーローのレゼットは、必要以上に自らを律し、希望をもつことを自分に許さない半竜半人。そのため、3年前から強くエリーゼに惹かれながらも、心の動きを抑えて事務的に接する姿は、まさに騎士の鑑。でも、据え膳食わぬこういう人って、一度タガが外れたら、溺愛執愛一直線よね。
     エリーゼの企てた偽装妊娠をきっかけに、契約結婚をすることになった二人。「あくまで契約結婚」のはずだが、この結婚、複数の国の存亡や、狂竜・大魔導士の命運などが深く関わってきていて、大スペクタクル契約結婚の予感しかしない。
     二人の物語は、やっと動き出したばかり。何事にも執着していなかったレゼットが、心のままにエリーゼを求め始めたら…エリーゼが、アルガン再興の希望を抱いたら…何より、無事竜人の仔を産むことができるのか…予測不能の国盗り物語、星5でスタートです。

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  10. 評価:5.000 5.0

    痛快、赤毛の魔女降臨!!

     公爵のヘイネルもよい!執事のロマネもよい!でも、一番魅力的なのは、何といってもヒロインリズです。元々頭は良かったものの、ちょっと世間ズレした学究肌。そこにつけ込まれてしまったわけだから、二度目は、そうは問屋が卸さない。伊達メガネを外し、燃えるような美しい赤毛を靡かせ、さあ、リベンジの始まりです。
     逆行ものって、何故に都合よく逆行できたん?と、設定があやふやな場合が多いのですが、本作は「魔宝石」というアイテムを登場させることによって、納得の展開。また、様々な「魔道具」も登場して、ヒロインたちをサポートしてくれるので、???が少なめで楽しめます。リズたちが、魔道具の力を借りながら、裏切り者たちに思い知らせていく様は、まさに痛快!SORAJIMA作品の中でも、かなりスカッと系にシフトされていると思います。
     さて、クズ婚約者ツレッドたちの背後にいる、真の黒幕の正体は、追々分かることとして、今、一番気になるのは、リズよ、貴女は、どっちとくっつくの〜っ?!ってこと。ヘイネルもロマネも捨て難い…愛されている場合じゃないから、よもやよもやのどっちもなし??!残された時間は決して多くはないけれど、必ずお父さんを助け出し、あわよくば、どっちかのイケメンとくっ付いて、超絶ハピエンとなることを期待して、星5です。

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