3.0
実は時空を超えたロミジュリ物語でした…?
数多くの見合い姿絵?の中から、たまたま太子妃候補に選ばれたヒロイン花顔、窮屈な生活は真っ平ごめんとばかりに、太子雲遅の求婚を断り続けます。その方法は徹底していて、自分の教養のなさを暴露したり、素行を悪くして評判を落とすだけでなく、不妊を装う術を自らにかけるほど…まさに「太子妃なんて絶対にイヤです!」って滑り出し。花顔はビックマウスの割に、大したことできていないし、雲遅は花顔に対してはヘタレだし…の追いつ追われつ物語、太子がここまで想ってくれるんだから、絆されちゃってもいいじゃん!と思えるぬる〜い展開でした、途中までは…。
雰囲気が変わってくるのは、花顔が雲遅に絆され?、二人の関係性が変わってくるあたりから。不定期に謎の「発作」に苦しめられる花顔、実は、命に関わるので、太子家と結ばれないように戒める家訓があることが分かってきます。おまけに、単なる言い伝えだけではなく、花顔の魂に「花静」というお后サマの霊魂が紐付けられているという、何ともオカルトな事実が判明!花顔の命のカウントダウンも始まり、完全にロミジュリ展開です。
よ〜く読むと、ネタはそう悪くもなかったのに、やたら似たような人物を登場させて、あっちこっちに話を振るもんだから、全体的にとっ散らかった印象。余分なエピソードを削ぎ落とし、前世からの因縁解決に絞って話を展開させれば、よかったんじゃないかな〜。
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太子妃なんて絶対にイヤです!