3.0
藤四郎さんの懺悔を理解できるかどうか
絵が綺麗で引き込まれますが、ストーリーに気になる点がチラホラ。
1番気になったのは千鶴が閉じ込められてからの、藤四郎の懺悔シーン。
実は千鶴が好きだったとのこと。
自分も虐げられてきて、千鶴にはいろいろしてあげたかったが、嫌われたくなくて何もできず、想いを伝えられなかったと。
そして岩の前で切腹する。
死ぬ覚悟までできていたのであれば、2人で逃げるなりできたのではないかと思ってしまった。
また、自分の好きな女性が1年後に生贄になることがわかっているのに、冷たく接したことは本当に理解できなかった。
1年しかないのであれば、その1年だけでも千鶴を大切にしようと思わなかったのかと。
指一本触れず、食事も一緒にとらなかったとか、好きな女性に対して悲しい思いをさせる描写が多く、これで生贄で閉じ込められた後に懺悔されてもなぁと思ってしまった。
その生活が嫌になって千鶴が逃げ出すとか考えてなかったのかな。
藤四郎さんの死からの遡り系作品なので、作品の核となる理由はもう少し納得のいくものが欲しかったです。
この時代の軍人は国の英雄なのに、村人が藤四郎さんを人ゴロしと罵るのも意味がわからなかったし。
これからまた嫌がらせされて、そこを千鶴が乗り越える様を描くのだろうけど、この先も違和感がありそうなので課金は様子を見ながら考えたいと思います。
強いヒロインは好きなので、作品冒頭の動物たち(神様?)がどうやって増えていくかも楽しみです。
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千鶴の夜明け~わたしに一途な旦那さま~