5.0
心に残る作品
大正時代、まだ女性が仕事を持って男性のように働くことに反感を買うような時代に家業の新聞記者として道を切り開く女性のお話です。
ヒロインのチカラちゃんが新聞記者として真実を求める所や男社会の中自分の居場所を掴もうとする所を見ていると応援したくなり
幼馴染の彼との恋愛では2人の思いは確かな物だったのに何度も何度もすれ違って切なかったです。
作中のチカラちやんは最後はちゃんと前を向いて受け止めてましたが、読んでる自分の方が
幼馴染の彼との運命のイタズラのようなお別れに心が持ってかれてしまいました。
たつみちさんの選択も辛かった。
とは言え央さんも素敵だったんですけど。
無責任な立場からしたらどっちも良かったんですけどねっ!
大震災の様子を丁寧に描かれていたりで作者さんがチカラちゃんのように読者にちゃんとした
作品を届けたいという思いを感じました。
心に残る素晴らしい作品だと思います。
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チ・カ・ラ