5.0
特殊清掃という仕事
中々にセンシティブで、衝撃的な実話に基づいた話が、作者の可愛い絵で淡々と描かれてます。
亡くなった方々の悲哀や事情を、これまた淡々と回想していて、つい引き込まれて読んでしまいます。
-
0
74735位 ?
中々にセンシティブで、衝撃的な実話に基づいた話が、作者の可愛い絵で淡々と描かれてます。
亡くなった方々の悲哀や事情を、これまた淡々と回想していて、つい引き込まれて読んでしまいます。
主にネット社会でのトラブルに特化した話が多いです。
可能な限り噛み砕いて、分かりやすく説明しようとしてくれる弁護士(作者)に好感が持てます。
する側、される側、どちらも自分に降りかかりそうな事案だらけで、ちょっとゾッとしました。
"死"と"あの世"の世界を決してファンタジーでなく、不思議にリアリティを感じさせる様相で描かれてます。
淡々と"お客様"を事務処理していく様は正にあの世の官公庁。
亡くなった人も悲喜交々、仕方なしに自分の状況を受け入れていきます。
単なる短編で終わらす、目が笑ってないシ村さんの謎がほんの少しずつ解き明かされて行きます。
暗いだけでなく、どこかポップに、キャッチーに描かれていて、思わずホロリとさせられる場面も…。
この作者の作品は、デビュー当時から好きでした。
ともかく人間臭く人情深い登場人物。
時に垣間見える毒や心の闇も、素直に受け止めて、最後はホロリとさせられます。
鬼…という古典的な設定に、最初はどうかな…?なんて思って読み始めましたが、めちゃくちゃ面白いです。
結構センシティブな表現も多くて、子供には見せられませんが、ヒール役がはっきりしていて、話を見失わないです。
凄惨なシーンも多いけど、案外人間愛に救いのある作品です。
統合失調症の名前や症例は知っていても、患者本人から外側がどう見えているかを知る事はありませんでした。
この漫画は、統合失調症になってしまったご本人の、非常に貴重な体験が描かれています。
それをまたコミカルに、周りにも時には支えられたりしながら病気を受け止めて歩んでいく姿に、応援したくなります。
主人公は、事故で死んでしまう親友を何とか助けようと、何度も何度も運命に立ち向かいます。
そして最後の章…
自分自身に投影してしまい、涙無しには読めませんでした。
設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています
不浄を拭うひと