5.0
悔いなく生きる事
あの時ああしていれば、こうしていれば…
何度も思っつことがあります。
でも、果たしてそれでその人は救われたのだろうか。
例えその時に戻れたとしても人間という小さな存在に変えられるようなものなのだろうか…
受け入れることの辛さ、痛みを知っているだけに、それを受け入れようと決めた子供の頃の主人公の気持ちを思うと、切なくなります。
そして逆の立場になり、我が子に何度も辛い思いをさせていた事…親としてその輪廻から解き放ちたいと思う気持ちが伝わってきます。
日常を悔いなく生きるのが難しい世の中ですが、ちょっとでもそうしようと思わせてくれる、良い作品だと思います。
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