5.0
スッキリできます
一番のお気に入りはさいごのユル主婦のやつですね。
あとは職場で先輩風ふかせる「教えてあげる」も、ラストにはホッとしました。
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5099位 ?
一番のお気に入りはさいごのユル主婦のやつですね。
あとは職場で先輩風ふかせる「教えてあげる」も、ラストにはホッとしました。
酷いのは漫画ではありません。語られてるエピソードがあまりに酷すぎるってことです。
女性たちに押しつけられる、女性であるがゆえの苦しみ。
スカッとする話もありますけど、我がことのように腹が立ちます。
あれこれ美化したり、逆に悲劇のヒロインぶるわけでもなく、ある程度淡々とした描き方が「リアル」だと思いました。
恋愛って最初はキラキラしてるけれど、時間がたてばたつほど、色あせてきて、「暮らし」の染みもこびりついてくる。
それでも一緒にいる安らぎとか信頼関係が築けているなら、つき合った当初のキラキラした時期よりずっと味わいのある生活がおくれるのですけど。
学校でも職場でも、地域やPTAでも最終的にウザがられて居場所なくしちゃう人なんでしょうね。
自分語り大好きな人って、孤独の裏返しのようにも思えます。
懲りない人だから、異動になっても同じこと繰り返すんでしょうね。
ふたつめの「エセ謙遜女」みたいな人って、友達なくしちゃうことが多いと思うんですが、ずっとつき合ってる友達がいるって結構レアケースかと思います。
「自称サバサバ女」って「ワタシってサバサバしてるから」とよく似たお話ですね。
ハッピーエンドになってるので救いがありますけど。
00年代にはこういう「勘違い上昇志向」の人って結構いたんですよね。愛読書は自己啓発書だったり。
表題作の女性も投稿者の女性も、今はどんな生活しているのかな?とちょっと昔の話なので気になりました。
個人的には「ママの青春ラブメモリー」がお気に入りです。
主人公は可哀想ですが、ついついクスッと笑ってしまう内容です。大丈夫!あなたもいつかいい人見つかるからさ!って親戚のおばさんみたいな視線になります。
「真綿に針」は幸せと不幸って隣り合わせなんだなと思える作品ですし、「蜘蛛の巣」はショッキングな話ではありますが桐野さんの絵柄でうまく中和されている気がします。
「友情の行方」は表題作とはひと味違う笑いが込み上げてくる作品です。
「出来た姉」は冷ややかでビターな印象の作品です。
現代日本を舞台にした「寓話」な感じの作品ですね。
草野誼作品には割とそういうのが多い気がします。
神話を巧みに取り入れているのもうまいなぁと思います。
港区女子会編だとサヤって何て性格悪い子なの……?明日香は人を貶めたりしてないよね?って思ってましたが、スピリチュアル編になってからは明日香の極悪非道な一面が描かれて、サヤが小悪党に見えるから不思議ですよね。
これ終わってからサヤと明日香は表舞台から姿を消しますけど、まみりこやちえと対決なんて展開はあるのでしょうか?
ウェブで連載されていた頃から読んでいましたが、女性たちから共感と賛同のコメントが多かったのに対し、男性からはももこのことを「身勝手な妻」扱いするコメントがちらほらありました。
作者さんもあとがきで書いておられたのですが、つとむさんは必ずしも間違っているわけではない。とはいえ完全にモラハラ夫で、ああいう人に多くの男性が感情移入しているとしたら、ちょっと怖いですね。
「荒唐無稽な話ほど、リアリティが必要」って思わせられる作品でした。
一歩間違うと「ただのメチャクチャ展開」になってしまうストーリーですが、細部がものすごくリアルですし、登場人物の感情描写も丁寧です。
驚くような展開にも合理性を持たせていて、物語として全く破綻していない。
理屈抜きに楽しませてくれる作品って、作者さんの技量なんですよね。
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おばさんマウンティング地獄