【ネタバレあり】17のレビューと感想（7ページ目）

みんな、自分勝手。でもすごく人間らしい。

作者様の作品はいくつか読んでいて『灰かぶりコンプレックス』等、好きな作品もあるのですが、『1番印象に残る作品は？』と聞かれたら、この作品が真っ先に思い浮かぶと思います。

高校生である有岡は、初めて本気で好きになった高校教師・三島を抱いた。
自分には見向きもしない、そして他にずっと密かに想いを寄せている親友がいると知り、苦しくて悔しくて、夢中で自身の想いをぶつけた。
それが無理矢理な行為である事に気付いたのは、事後に力なく横たわり、怒りをあらわにする三島を目の当たりにしてからだった…。

有岡は後悔し、反省して、三島を諦めようとする。
三島は有岡に対して怒りの感情を覚えるが、自身の親友への実らない恋心を重ね、同情の様な複雑な気持ちから全てを拒絶する事が出来ないでいた…。

自分の想いをぶつけて到底許されるはずのない行為に及んだ有岡も、有岡を拒絶する言葉を吐きつつ、次第に同情とは違う感情に変化する事に戸惑う三島も…
そして三島の親友であり想い人である津田も、三島の友達の蓮も…
他者を思いやるようでいて、みんな少しずつ自分勝手で…それがとても人間らしく、綺麗事だけではない事にリアルさも感じて、私にとっては感情が激しく揺れ動く作品でした。

『綺麗事だけではない恋心』に切なくて苦しくて…でも最後には、温かい気持ちにもなれる今作。
印象強く心に残る作品として、未読の方には是非お勧めしたいです。

有岡ぁぁぁ

好きなら力ずくで自分のものにすればいいという短絡的な考えで、三島先生を襲ってしまう有岡。
有岡に微塵も期待させてくれない三島。それは三島の優しさでもあるのですが、徹底的に打ちのめされ、有岡が次第に自信を失っていきます。

最初こそ自分勝手だった有岡ですが、本当に大切な先生を傷付けてしまった自分自身を恥じて絶対に許しません。
そしてどんどん人間として成長し、魅力的になっていく。精神的には限界なはずなのに、友人や三島に優しく笑いかけ、相手を思い遣って言葉をかけることができる有岡は（読んでいるこちらの胸が張り裂けそうですが）本当に魅力的です。

三島がそんな有岡に惹かれ歩み寄ろうとしても、その頃には有岡の心はボロボロに傷付いて期待すらしません。三島に出かけようと誘われても真意を測りかね断るものの強引に連れ出され、部屋に誘われたときも、手が震えていることに気づいて無理をさせていると思い帰ろうとしたり…目の前に居るのに、二人の気持ちのすれ違いが切なく読むのが辛かった。

紆余曲折ありますが、ハッピーエンドでホントに良かった…有岡ぁ頑張ったね！！って心から思いました。
なので、安心して何度も読み返してます♡

先生と生徒

作者買いでした。やっぱり良かった。せつないだけかと思ってましたが幸せになってくれて良かったです。ふたりともかわいい。

高校生、、、ちょうど大人に早くなりたいって思うときですよね。
先生に想いが通じてよかったなと、、、先生は、同級生とお友達のままなのか知りたかったです

この作家さんの作品たくさん読んだんですけど、これめっちゃ号泣です(ToT) 有岡くんはとてもクールでカッコいいのに先生の前だけでは冷静でいられずひどいことしてしまうんですけど。途中はとてもせつないけど、最後には有岡くんの思いも通じて…この後のストーリーもずっと見ていたいぐらい幸せな気持ちになりました。

切ないっ

「俺が世界で一番あなたを好きです」がいいです。何度も読み返しちゃいました。
切なくて、苦しくて、でも、自分の気持ちと向き合って成長していく有岡君と、自分の気持ちに蓋をして立ち止まっていた真さんとの、距離も年齢差も近づいて、心が通じ合う素敵なお話しです。

本当に好きなお話。ですが、読み返すのに勇気がいりました。体力必要なので。もう切なすぎて号泣です。先生と生徒のありがち設定なんですが、なんなんだろう本当に切ない。ハッピーエンドと分かってて読んでも何回でも泣けます。是非読んで欲しいです。

切ない～

片思いの切なさに涙しました。
有岡君の思い…最初からマイナスで始まってしまったけど、どこまでも真っ直ぐな思いに涙しました。
スタート間違っちゃったけどね…
最後は胸が熱くなりました！
長かった…やっとホッとしました。

切ない

有岡が初めて好きになったのは、学校の地学の三島先生。でも、想いをこじらせて、先生に対して取り返しのつかないことをしてしまう…
一方、先生はノンケの同級生に報われない片思いをしていて…
どちらの恋も切なくて、途中、もう無理なのかな、二人は結ばれないのかなって思ったけれど、ハッピーエンドで良かった！！

一二を争うくらい、好きなお話です。

最初の方で、有岡君が三島先生を無理やりしてしまったシーンから、これ、どうやってお話まとまっていくんだろう？
と心配になりましたが、最後はうまくまとまり、幸せな気分になれます。
有岡君の未熟さゆえの真っ直ぐさと、三島先生の、不器用で純粋なのに、大人になって、色々諦めてしまっている部分から、すれ違いが読んでいて苦しくて泣けます。
二人が結ばれるシーンは、エロさは控えめですが、すごく感動できます。
その後の二人の話とかも読んでみたいです。