拈華を待っていた

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あらすじ
僧侶である唯真は、捜査中に殉職した刑事の幼馴染・羣司を喪って以来、涙を流せなくなっていた。行き場のない怒りと、最期まで告げることのなかった羣司への想いを抱えて生きる唯真には、煩わしく思う存在がいる。羣司の月命日になると必ず墓を訪れる後輩刑事・田鍋。自身の抱える深い喪失感を実感するたびに明るく前向きな田鍋の性格が、忌まわしくて仕方がない。羣司に可愛がられていた田鍋への苛立ちは、思いもよらぬ言葉に変わり…?「あの人の代わりに私を慰めてくれますか?」吾瀬わぎもこが描く情念と救済の物語。【収録作品】拈華を待っていた1~6描き下ろし
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みんなのレビュー
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5.0
僧侶は仏より愛を取り
いや、ホントにいつにも増して素晴らしい……!!
何もかもが私にはハマりました。作家さんの大ファンで、今までに配信された作品は全て拝見しておりますが、本作品も文句なしに傑作です!
殉職した幼馴染に対する悲しみが大きすぎて泣くこともできない唯真(僧侶)の頑なな心を、羣司の後輩(刑事)である田鍋が少しずつ溶かし解して、剥き出しになった唯真をそっと愛情で包み込むまでの、ギュッと胸が締めつけられるようなストーリー。
懐いてくる田鍋をうっとおしく思いながらも、「こういう手合いは一度寝てしまえば……」などと自分に言い訳をしながら、愛情も無いのに自ら抱かれに行く唯真と、それに敏感に気づきながらも、惚れた弱みと根っからの温かさで包み込もうとする田鍋の、一方的な唯真の甘えを受け止め続けるやりとりが本当に素敵。ワガママに振り回されている年下男と見せかけて、実は大きな愛情を注ごうとしている田鍋に惚れ込みました(笑)
作家さんのこだわりなのか、今作も方言が使われていて、非常に温かい感じがします。絵は当然素晴らしく魅力的で、大人の色気が満載。表紙の唯真の美しさにはギャー!と声をあげて卒倒しそうになりました!イケメンなのは当然ですが、色白で唇はほんのり紅く、身体のあちこちに黒子が散りばめられて、色っぽいことと言ったら!!田鍋サンが言うには、普段は下着に隠れているような部分にさえ、黒子がいくつもある様子♡見〜た〜い~ッ!
2人の心がちゃんと繋がるまでに何度も身体を重ねるのですが、その度に唯真の気持ちが田鍋に傾いていくのがはっきり分かって、本当に感動しました。ストーリーといい、セリフといい、表情といい、作家さんの表現力には毎度ながら脱帽です。
とにかく、今一番の私の推し作品。少し濃ゆいBL作品を読みたいと思われる方は、必ずチェックして欲しいと思います!
沢山の方に読まれることを祈っております!!by Mimoza-
5
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