【ネタバレあり】サベージ・キャッスル～堕落の迷宮～【完全版】のレビューと感想（14ページ目）

表情が変わらな王様

表情は変わらず冷静と冷血という雰囲気なんです。ところがどっこいr実は中身は燃えるような野心とエルジェLOVEよねー。連れ出して逃げたいのと連れ去りたい利害関係もバッチリね。しあわせになることを願っているわ。

ままならないね

他者からの愛情に飢えているエルジェが、妊娠を機に「男への執着」から脱しているのが興味深い。いや、妊娠前から自分の心と家門の益は割り切っていたかもしれないけど。
従僕（本当は王だけど）に執着して、立場を利用し体の関係を持っていたのに、心の底ではずっと一緒には居られないしいつか別れる時が来ると理解している。「いつか時が来たらあなたの愛する人と共に開放してあげる。私の心より家門の存続の方が重要」だと割り切った考えなのが、普段の不安定な様子とのギャップで彼女を魅力的に見せている。
もちろん彼女にも心があるので傷つくし、嫉妬に狂った様子を見せるのも本当の姿だろうけど、根底にはとても冷めた優先順位を持った人だな…と、私は感じて、そこがこの作品特有の緊張感という魅力に繋がっていると思いました。

とにかく重いお話です。身分を隠して卑しい身分になっていた若き王が、体が虚弱なため享楽的に生きるヒロインに買われて関係を持ちます。ヒロインは素っ頓狂なことをするけれど美女なので周りの男性が放っておきません。読む方も気持ちが削られる作品。

使用人にま虐げられて、男性使用人に寂しさを体で埋め合わせているヒロイン。その男性使用人は他国の国王だったと。これからどうなるのか。ただ、ヒロインが可哀そう過ぎて、無料分だけで終わりにします。

フルカラーなのは最高なのですが、令嬢の性格が若干ブレ気味な気がする(*´ω｀*)ヤキモチ焼きで我儘なんだけど、実は優しいのかな？陛下は身分偽ってるけど、たぶん両思いたぶん(*´°∀°`)

皇帝が遊んでる。その余裕はやっぱり自分が皇帝だから。使用人だったらお嬢様に取り入ろうとか、どうせ使用人だからとかって感情が起こりますよね。
実は遊ばれてる側が弄ぶ側になったらどうなるのか興味がありますお嬢様のメンヘラぶりもすごい！

わくわく

自己肯定感の低いワガママなお嬢様。なのに嫌いになれない。愛する男性が皇帝だったなんてそんな出来すぎた話ある？って思いながらも、素敵な絵に惹きつけられながら読む手が止まりません。

絵が綺麗で、王侯貴族の話が好きだから読み始めたのですが、重い。めちゃくちゃに重いです。
いっそのことエルジェが救いようのないくらいクズだったら、もしくはイアンが普通にただの少年だったらもう少し話も軽くなるでしょう。愛されたことのない娘が、城内の自分の権力を使って享楽的に生きる様は自暴自棄に見えて痛々しくさえありました。
体力を削られるお話ですが、とても面白いです。

主人公が歪んだ愛をイアンに向けているけど、イアンが国王に戻ったらなんとかハッピーエンドになるかななんて思って読んでいたけど、イアンが主人公以上に歪んでた！まぁ、そんな簡単な話ならつまらないよね。想像以上に面白そう！

気になる

身分を隠して生きるため、逆らえずにわがままなお嬢様を抱いているのに、王座を奪還してからはお嬢様に執着していく国王と、超わがままで体が弱いお嬢様のはずが、国王の子を宿してからわがままを言わずなぜか従順な女性になり、体も弱そうでないという、ある時を境にガラッと変わっていく展開に違和感を感じつつ、その先にある何かを知りたいような気持になってしまい、読み進めるしかない状況になっています。それに、産後１週間で性行為に応じる場面はちょっと現実的でないような・・・。双子を産んでお世話をしていれば夜も満足に眠れず疲れ切っているはず。きれいに描かれているけど、出血もまだあるしミルクも出ているから、現実はかなり酷い状況になると思います。あと、城内のわかりやすいいじめとそれに対抗していくお嬢様などはなんだか昭和的で懐かしいです。このように気になることが多く、今のところ読み続ける予定です。