みんなのレビューと感想「シャングリラの鳥」（ネタバレ非表示）（14ページ目）

何処か物悲しい理想郷

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シャングリラとは理想郷の意味。
人物、背景、設定、そして物語全体の雰囲気や空気も全てが、「シャングリラ」。
何処か物悲しいストーリーを素晴らしすぎる絵で紡ぐ独特の世界観が強く印象に残ります。

ー美しい歌、美しい花、美食に美酒、そして美しい小鳥ー
素晴らしくも物悲しい「シャングリラ」は男娼にとっての理想郷なのか、お客にとっての理想郷なのか、今の時点では分かりません。
初回配信は一巻（12話）まで。

愛していた妻に裏切られ心に傷を抱えたアポロ。
彼が男娼のケアをする「試情/夫」として訪れた楽園「シャングリラ」でフィーと出会います。
不器用で優しいけれど心にぽっかりと穴が空いたように笑わないアポロ。
壮絶な過去を気にしないと言いながら心の奥底で引きずっているフィー。
その2人の出会いから試情/夫研修を経て、ほんの少しだけアポロに興味を持ったフィーと、フィーの世話を焼くアポロ。
ここまでが一巻です。

まだ身体の繋がりは無し。何故なら男娼と試娼/夫は関係を持ってはいけない決まりがあるから。
アポロの手はとても優しくて、フィーが「嘘をつかない」手が好きな事とどう繋がってくるのか。
2人の心は絡まるのか。
掟をどうクリアするのか。
続きが楽しみすぎます。

#しじょうふの変換が違反らいしので斜線をいれました。