みんなのレビューと感想「[小説]国王陛下とウェスラーの娘」（ネタバレ非表示）（3ページ目）

怒涛の一気読み

ウェスラーの娘！
美しくて思慮深く、見識も武術にも優れてるってどうよ。
あー面白かった！

エッチは一回のみ。
でも、そこに至るまでのストーリー、好きなのに好きと言えない切なさや様々な葛藤といった心情が上手く言葉として紡ぎ出されてます。

結論は見えてるんだけど、若い娘さんが必死に自分を押し殺して、真剣に役を演じようとする姿がもどかしくてたまりません。
物語は、この作者さんならではの一人称で進められていきます。

最初、王様と会うまでの下りが長いと思ったけど、確かにそういう段取り踏むのが普通だろうし、全体を通してみれば、久々の大満足。

しっかりしたヒロイン

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基本的にヒロインは、可愛らしくお淑やかで守られる存在ですが、この作品のヒロインはしっかりしていて、女性らしからぬ考えや物事の捉え方をしています。
だからといって勝気な性格なわけでもなく、しっかりして頼れる仕事熱心なヒロインで好感が持てました。
王様であるヒーローと、ちゃんと助け合っていけるようなヒロインで、いいバランスだと思います。

話の流れもわかりやすくて、さらっとしていますが軽すぎず読みごたえがありました。
エロ要素は少なめなストーリー重視です。

最後、できれば皇太后様への報告シーンがあればよかったなぁ…と個人的に思いました。