ソムタム田井のコスプレリポート:「FFXIV」ミコッテ族のレイヤー 獣耳の毛の質感にこだわり
配信日:2025/01/13 19:01
コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
本稿で紹介するのは、2024年9月26~29日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催された「東京ゲームショウ2024(TGS2024)」で見つけた、「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア(以下、FFXIV)」のミコッテ族・女性に扮(ふん)する水羽えとさんと、アウラ族・女性に扮するりう〃さん。
「ファイナルファンタジー」シリーズといえば、コスプレ界隈でも高い人気を誇るゲーム作品であり、イベントでも同シリーズのキャラに扮するレイヤーを見かける機会は多い。
今回撮影させてもらった二人が扮するのは「FFXIV」に登場するさまざまな種族のうちの2種で、ミコッテ族は猫のような耳と尻尾を持ち、アウラ族は側頭部の角と肌の一部にある鱗、蛇のような尻尾が特徴的なキャラクターとなっている。
水羽えとさんは、ミコッテ族特有の耳の造形にこだわりがあるそうで、毛の質感にも注目してほしいと話す。
「初めての獣耳の作成だったので、慣れないことばかりで……。ウイッグを丸めて、本当に獣の毛のような加工をして。それをCOSボードに貼り付けたのがこちらになります。自分でいうのも何ですが、なかなかいい感じに再現できたと思うので、仕上がりには満足しています」
一方のりう〃さんは表情の作り方に加え、髪の無造作感にもこだわり、アウラ族の雰囲気を再現したという。
「最新拡張パッケージ『黄金のレガシー』のリリースに併せて、ゲームのグラフィックもアップデートされたのですが、個人的にはアップデート前の眠たげな瞳のアウラ族の女の子が好きで……。なのでメークはそちらに寄せて、目をパッチリさせるのではなく、なんとなくアンニュイな雰囲気が出るように仕上げました。ウイッグに関しては、ゲーム画面とにらめっこしながら、“もし現実世界にこの子が存在したら”と仮定して。髪の毛の跳ね具合や無造作感にもこだわって、こちらに形に調整しました」
取材・文:ソムタム田井
提供元:MANTANWEB